第四章「顔の形」

(作:ミサイル研究所さん)

その研究員の顔は一言で言えば、

フランケンシュタインの怪物の顔に硫酸をかけて

それが溶けている途中・・・と言うような顔であった。

医師が付け加え、

「この状態では完治したとしても外を歩けないのです。残念ながら・・・」

その顔は自分が医者としてとても情けなく思っていることが読みとれる顔であった。

でも、僕はその言葉を聞いていなかったように思えた。

研究員がこうなったのも自分のせいだ、みんな自分のせいで・・・

僕は医者に、

「ちょっと外へ行って来ます。」

と言って、その病院からかけだしていった。

とても、とても怖かった。

気づいた時に僕は研究所の前にいた。

でも、怪物の悲鳴は聞こえなかった。

建物は、

天井が落ち、壁にいくつも穴があき、辺りいっぺんにガラス片が散らばり、肉眼でも確認できるほどの大量の血が壁を塗りたくっている。

そんな状態であった・・・

 

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