第二十一章
「監獄」

(記:抹消さん)

「おい、でろ!!」

懲罰房に入れられて1週間が経ち、俺たちはやっと外にでた。外はとてつもなく眩しく、ゴキブリのように一度部屋の隅に逃げ、

看守どもに笑われた。

「とりあえず腕を出せ!」

看守の命令を聞き、俺たちは片手を出す。すぐに俺たちは注射を刺され、下半身から動けなくなっていった。

「いちよう暴れちゃ困るんでな」

何とか頭だけは動くらしい、まだ口が動くうちにいろいろと質問をしてみた。

「なあ、何で俺たち懲罰房に入れられてんだ?」

これはかなりの疑問、普通男女に区別して入れられるところを何故こんなところに?

「ああ、頭が行かれてる可能性があるもんだからな。」

昔読んだ本であったな、確かこの懲罰房は精神的に弱いやつとか脱走心が強いやつとかが入れられることを。

まあ、俺たちのことが分かってるんなら気おつけるのも無理ないか。

「最後の質問だが俺たちは普通の牢屋に入れられるんだな」

これはとっても聞いておきたいこと、だってあんなしけた女と一緒に居られるか!

「そりゃそうだろ、お前らできてんのか?安心しろ、休憩時間に合えるさ。」

できてねーよ!と心の中で叫びつつ、俺は看守長室に連れられ、ある程度のレクチャーを受ける。

「ここは君らくずを国が直してくれるありがてえとこだ!親にもらった名前の変わりに国がお前らに新しく番号を与える!

てめえらがくそしてよーが寝てよーがこの番号聞いたら駆けつけろ!それじゃあ・・・・」

とまあ、こんな感じでレクチャーを受け、何か隠していたりしていないか体を診断され、俺は言われた牢屋に入る。

そこには、椅子に座った犬がいた。

「何だこのわんころは!!」

俺が叫ぶと雑種らしき犬がこっちを向き、にこっと笑い言葉を返す。

「俺のことが犬に見えるってことはお前も力の持ち主か!いや〜最近ニセモノが多くてね〜、おいらバベンスキーって

言うんだいちよう十二神が一人犬のものだよ。」

「十二神・・・・・照子と同じ」

「照子!そりゃあ懐かしい名前だな、一緒に戦時中働いたものよ。」

俺は腰を抜かす。戦時中に?こいつら歳いくつだ!

「さすがに驚いたか、まあ一緒にがんばろう、照子の味方なら俺も少しは力になってやんよ。」

「あのよ〜お前も力が使えるのか?」

恐る恐る聞いてみる、まあ答えは分かっているが。

「ああ、持ってるさ。照子とは違うタイプだけどね。それに俺には変身能力がある。そう、人間になったり犬になったりできる。

今はもちろん人間の状態だが。ま、そのせいでつかまったんだけどね。」

俺は立ち上がれそうもない。なんかいろいろおきすぎてコメントしずらくなってきた

 

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