第一章「真紅の血液」
記:抹消さん
1943年、ナチスドイツが勇猛果敢に他国を攻め、ユダヤ人を鬼畜のごとき苛め抜いた時代。彼らはある研究をしていた。
それは「アルティメットシイング」いわゆる究極の人間、やつらはこの時代にユダヤ人を使い聞くに堪えない実験の結果、
最強の肉体を作り上げた。だが、足りないことが二つあった。
一つ目は体内にエネルギーを送るための血球「真紅血球」彼らにはまだこれを作る技術はなかった。
だが、1945年になると試作段階のものが完成する。この造った血液をドイツ人が最も好む血液の色「真紅」から
「king crimson」となずけた。しかし所詮、試作段階。まだ試そうと誰も想わなかったが、いい実験体がある。
それはユダヤ人だ。最強の肉体にはあと一つ「脳」がいる。彼らは、あるユダヤ人の青年を選び、彼を手術台へと寝かせた。
「今から最もけがわらしい種族であるお前をわがゲルマンの科学の結晶としてやる、喜べ」
少年は自分の運命を悟っていたようで、何も言わなかった。だが彼の頭の中で声がこだまする。
恨む
この言葉がいくとどなく頭をこだました。そして・・・・・
「手術を開始する、お前にやる麻酔はない。せいぜい歯を食いしばっとけ」
それはそれは想像を絶する痛みだった、頭の皮膚を切り開き、頭蓋骨に穴を6っこ開けた。彼は必死に生への諦めが捨てられず、
頭から脳が出されるまで、痛みに耐え続けた。
この年になるとナチスは負けに負けまくり、ついにナチスはつぶれた。
やつらの研究結果からアメリカ軍は「アルティメットシイング」について知り、それを回収しようとしたが、それはどこにもなかった。
どこにあったのか?
それは日本に眠っていた・・・・・・