ヒャクエンの品格

すずらんさん作

 

キャスト

大前 静子・・・源 静香  里中 のび介・・・野比 のび太
森 ドラミ・・・ドラミ   東海林 武・・・剛田 武


*********************



・・・ここは、マンション「S&F」。

ここには色々変わった人が住んでいる・・・


その中でも最も変わっているのが「大前静子」。

なんでも、百円をこよなく愛しているとの事だ。

それに、節約上手。

「ああ!また百円が!!」

部屋の中で財布を除きこんで一人叫ぶのは大前静子。

ちなみに部屋内にはドラミ、のび介、武がいる。

「どうしたんですか?静子先輩」

と、森ドラミ。ドラミは静子を尊敬しているのだ。

「財布の奥に、百円玉が入っていた」

「なんだそれだけかよ、びっくりさせるなよそっくり」

静子の事を「そっくり」と呼ぶ東海林武。

なんでも、地元の母にそっくりだから「そっくり」と呼ぶようにしたとか。

「まあまあ、百円を大切にするのはいい事だよ東海林さん」

と、里中のび介。

「そりゃそうだけどさ・・・」

「百円をバカにする者は百円に泣く」

静子が武にビシッと言う。

「な、なんだよ」

「私の母が言っていた事を言ったまでですが、何か?」

「そうですよ東海林さん。静子先輩の節約ぶりを見てください」

TVのコンセントは抜いてある。

「でも、大前さん。なんでTVのコンセント抜いてるんですか?」

「これだけで1日2円安くなります」

「たった2円でしょ・・・」

と、東海林がため息まじりに言う。

「何を言いますか。1ヶ月で約60円。1年では720円安くなるんです。計算も出来ないのか、このブタゴリラ」

そっくり呼ばわりされたらブタゴリラ呼ばわりする。

そんな静子さんなのであった。

「あ、静子先輩!私に節約方法を伝授してください!メモしますんで」

と、言ってメモ帳をバッグから出そうとするドラミ。

「待ちなさい!!」

静子がストップ!

「どうかしたんですか?」

きょとんとするドラミ。そりゃそうだろう。

「メモをする時はチラシの裏を使いなさい!!」

「ええ!?なんでチラシの裏!?なんでメモ用紙使っちゃダメなんですか?」

「なんだ、その・・・くだらない質問」

静子が呆れる。・・・お前の方が呆れるわ

「紙を使う=資源の無駄!!Can you understand?」

(あなたは理解できますか?)

「はあ・・・なるほど」

ドラミはチラシを取ったのだった。

〜*end*〜


+++あとがき+++

ドラ「・・・何が言いたかったんだ、この小説」

スネ「笑い取る気毛頭ないだろ」

ドラ「そもっそも僕が出てないってどーゆー事だ!?」

スネ「ちゃんと説明したまえ!!」

すず「うるせええええ!おめーら影薄いからだよ!!」


〜終わり〜

 


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