僕トラエもん...?

そして全てが闇へと染まl(ry さん 作

 

プロローグ

どうも!初なのですが、小説をと。


この小説の注意点

※1 
ドラえもんの小説なのか、新たなジャンルの小説なのか、悩みどころ。(勝手に決めちゃって下さい。)

※2
糞みたいな二次創作。(面白さを見いだして貰えると助かります。)

※3
小説のジャンル不明。(多分シリアスとか、バトルとか、ギャグとか、そこら辺です。)

※4
あまり先を考えていない。(矛盾がでるのはご愛嬌です...?)

以上を踏まえて下さい。お願いいたしまする。

..........

2010年某日...

 1人の少女が道を歩いていた。

「はぁ〜...いい天気だなぁ...。」

 夏。記録的猛暑。毎日続く変わらない暑さ。変わらない日々。

 そういうものがこの少女にとっては不思議と快感であった。いや、むしろ本能的に感じ取っていたのかも知れない。
これから目まぐるしく変わっていく、彼女の日常を...。

そこに3人ほどの男が現れた。見るからにガラの悪そうな男だ。予想通りか、男達は少女の前に立ちはだかった。

「!...。...止めて下さい...。」
 少女は蚊の羽音のように小さく、震えた声で言った。

 すると男達も口を開いた。

「おいおい!『止めて下さい』って...まだ何もしてねぇじゃん!。」

「まあまあいいじゃん。どうせこれから『誘拐』するんだしなぁ。」

「そりゃそうだw」

 男達は口々に言う。

「あ、あ...」
 少女は恐怖で声が出なかった。

(駄目...あの人達に迷惑かけちゃ...)

少女の言う「あの人」とは彼女が今住んでいる...いや、お世話になっている、家の人の事だ。

ここからは、彼女の言葉で説明したほうがいいだろう。

 僕の名前は寅柄 主戸(とらえ もんど)。

 ...っていっても本当の名前は分からないんだ...。

 私は気がついたら、近くのゴミ捨て場に居た。...記憶を無くして。

 そこで私を拾ってくれたのが、今お世話になっている野比家の奥さん、野比玉子さんだ。

寅柄主戸という名前はその人につけられた。どうやら、僕を見つけた時、ずっと呟いていたらしい。全然覚えてないけど。

 野比家には他に、旦那さんののび助さん、それに息子ののび太君が居るらしい。いまは夏休みということで、数日間旅行しているそうだ。

 と、いうことで拾われた僕は、毎日玉子さんのお手伝いをしている。

 なのに...誘拐なんてされたら...ああ...。

(どうしょう...。)

「なんにも言えなくなっちゃってるし!」

「もういいじゃん。さらっちゃおうぜ。」

 辺りに人気は無い。

「だ、誰か...助けてー!!」
 それでも少女は声を振り絞り、叫んだ。

「誰も来るわけないじゃ...あ?」

 ふと見ると、男がふらりと近づいてくる。

「なんだ...あれ?」

 近づいて来た男は気だるそうに少女に言った。

「ん〜...大丈夫?」

「あ、は、はい。」
 不意に聞かれた少女は戸惑いながらも返事した。

「おいおい...そいつは今から誘拐すんだ。邪魔しないでもらえる」

<バキィ!!>

「ぐはぁ!?」

 喋っていた男は近づいて来た男にいきなり殴られた。

「な、何しやがる!人が喋っている時に急に」

「五月蝿い」

<ガスッ!!>

「げほっ!!」

 今度は踏みつけた。

「な、なんて野郎だ!」

「それじゃあこっちからも」

<バキィ!!ガスッ!!>

 今度は2人をなぎ倒した。

「く、くそぉ!」
 誘拐男が体制を直し、殴りかかる。

「!」

<ガキィィン!!>
 鋭い金属音が響く。

....後に残ったのは、倒れた3人の男、足のすくんだ少女。それに、赤い液体にまみれた男だった...。

「あ、あああ...。」

 あまりの恐怖に少女は気を失ってしまった...。

続く。

 

第1話

(前編) 介抱されて

 

前回のあらすじ

 誘拐されそうになっていた少女、「寅柄主戸」。それを助けたのは突如現れた謎の男だった。3人組をひky(ry

 己の拳一つでなぎ倒す謎の男。なんだかんだでその顔にはべっとりと血が!!恐怖で少女は気絶!はたしてこれからどうなることやら。


「...ん...。...ん〜...。」

 主戸は辺りを見回した。

「...そうか...。僕気絶しちゃったんだ...。」

 僕が目覚めた時、そこは知らない部屋だった。僕はそこの畳の上に敷かれた、敷き布団で寝ていたみたいだ。

「ここ...どこなんだ?」

 仰向けから起き上がろうとしたけど、力が入らなかった。腰が抜けたのかな...?

「...!。」

しょうがなくぼーっとしていると、会話が聞こえてきた。

「...で、どうします?あの子。」

「う〜ん...。どうもこうも、あの子が起きない限りは...。」

「じゃあ様子見て来ますね。」

<タッタッタッ...>

 足音が聞こえてきた。こっちに向かっているみたいだ。

「もしかしてもう起きてたりして〜」

<ガラッ!>


横引き扉が開くと、若くて背の低い男の人が顔を覗かせた。

「...あ、どうも...。」

「あ...ほんとに起きてたし...。」

 そう言うと、背の低い男の人は向こうに走って行った。

「せんせー。あの子ほんとに起きてましたよー。」

「なに!じゃあ行こう!」

 と、今度はさっき話していたであろう人も連れてきた。

「あ...えっと...どうも...。」

 どうやら僕は困ると挨拶するくせがあるようだ。

「え〜っと...それで君はどこから来たのかな?」

 先生と呼ばれていた人が話しかけてきた。

「いや、実は...」

 僕は記憶が無かったり、野比さん家にお世話になってたりする事を話した。

「へぇ〜...大変だったんだね。」

「まったくです」「君は心にも思って無いだろう。」

「...でさぁ」「無視か」

「君の家を教えてくれないか?手っ取り早く家に帰したいんだが。」
 (ニコッ)

と、言った事とは裏腹に、男の人は爽やかな笑顔を見せた。しかし、僕の脳裏にはこれまた裏腹に、ある光景が浮かんだ。


―――――――

思い出した光景、それは気絶する前...

転がる買い物袋、倒れた誘拐犯3人組、そして、血まみれの男の顔...

『うわぁ!も、もう誘拐なんてしない!だから、だからもう止めてくれ!な!』

『げほっ!た、助けてくれ!お願いだ!』

『う、嘘だろ!?お、おい!う、うぎゃぁぁ〜〜〜!!』

―――――――


(...思い...出さなきゃ良かった。誘拐犯の人、大丈夫かな...)

「? どうしたの?」

「..........血、血が...。」

「血?...ああ!もしかして...」

 そう軽く言いながら、男の人は近くにあった買い物袋を探った。

「?。」

「これだよ。これ。」

 男の人が買い物袋から取り出したのは、ぐしゃぐしゃになったアルミ缶だった。

「これって...」

「そう、トマトジュース。あいつ思いっきり殴るから駄目になっちゃって。」

「なんだ...よかった...。」

「あれ?もしかして心配してくれた?ありがとね。」

「あ...いえ...あなたじゃなく...」

ここで先生らしき人が口を挟んでくる。

「てか、虚無君そんなことしてたんだ...。その子拾って来た時は『落ちてた』とか言ってたのにね。」

「はい。缶潰されてイラっとしたんで、ボコボコにしました。」

「....。」

「....。」

(サラッと言ったよ...。本当なんなんだろう、この人。)

 と、ここで主戸の頭にビビっときた単語があった。

「虚無...?...虚無!?」

「ん...ああ、そう。虚無だよ。」

ここでまた先生らしき人が口を挟んできた。

「そう言えば虚無君、トマトジュース買いに行かないと。もうすぐあの人達帰ってくるよ。」

「あ、いけね!...そうだ!ついでに君も送るから、話は歩きながらにしよう!」

「え...あ、はい...。」

 こうして僕は家を出て歩きだした。...虚無さんと一緒に。

 

 

第1話

(前中編) 出会い、=

前回のあらすじ
 気絶した少女は、謎の男の家(?)で介抱されていた!男の名は虚無(意味深)。
そのまま何もわからず勢いで外に行く主戸。どうなってしまうのやら。

都内某所...


「糞がっ!なんだよあいつは!」

<ガンッ!>

 ツンツン頭の男が蹴ったゴミ箱が激しく倒れた。

「なぁ...よっちゃん。もう止めねぇか?」
 隣の男が落ち着いた様子で言う。

「ああ!?」
 しかし、ツンツン頭の男はかなりイラついているようだった。

「畜生...簡単な事だったのによ...。...あの男とガキ、次見たらぶっ殺してやる!」

 言ってもまだ、男はイラついている様子だった。

「まぁまぁ、通報されなかっただけでも良しとしようよ!」
帽子を被って、見るからに太った男も、ツンツン頭をなだめた。

「うっせぇ!...金が...金がねぇんだよ!だからお前らも協力したんだろ?」

そう言われて、なだめていた男達は目線をそらした。

「...チッ...俺は行く。ついて来たいならついて来な...。」

 そう言うと、ツンツン頭は裏路地から抜け出し、大通りを歩いて行った...。

―――――――


「...でね、という事なんだ。」

「そうだったんですか!」

 僕は寅柄主戸。今は虚無さんに、家に送られてる所です。

 虚無さんというのは、今やその名前を知らない人はいない程の有名人で、
漫画家ながらテレビにも沢山出ている凄い人なんです(後で書く人物図鑑参照)。

 虚無さんが言うには、あの先生と呼んでいた人は、虚無さんのお師匠さんで、水梨孝之さんと言う漫画家さんだそうです。

 あそこは仕事場で、虚無さんが買い出しに言ってる途中に僕を助けたので、急遽あそこに運ぶ事になったとか。

 で、トマトジュースが大変な事になっちゃったので、僕を送るついでに買いに行っていると。

(でもそうなると申し訳ないなぁ...)

「迷惑かけてすみませんでした!。」
 主戸は頭を下げて言った。

「ん?...いや、いいよいいよ!気まぐれで助けただけだし。」

(え?...気まぐれって...。)

 この人は凄く強い。しかもカッコいい。本当に抜け目が無いと思う、思うんだけど...

「尊敬は出来ないな...。」

「...ん?何か言った?」

「あ...いえ...。」

 うっかり声に出しちゃった、と考えながら、主戸はもう一つ考えた事を口に出した。

「...で、此処ってどこなんですか?」

すると、虚無がだるそうに答える。

「ん〜?...えっとね。」

 虚無が辺りを見回す。

「...あ!書いてあった。...なになに...東京都中練馬区 」

 そこまで聞いて、自分が通ってるのに住所もわかんねぇのかよ!などというツッコミより速く、主戸の頭に浮かんだ事があった。

「ええっ!...此処って中練馬だったんですか!?」

「...?...多分そうだけど。」

 主戸の住所(というか野比家)は東京都中練馬区3-14。つまり、普通に歩いて帰れる距離なのだ。

「何で言ってくれなかったんですか!?」
と、主戸が詰め寄っても、

「ごめんね。僕も知らなかったから。」
と、虚無は飄々とした態度だった。悪気も無いようだ。

<タッタッタッ...>

 主戸は分かれ道に走って行った。

「...僕、この道見たことありますよ!」

「え...あ、じゃあ帰れる?じゃあもう俺行っていいかな?」
 どこまでも冷たく、虚無は言い放った。

(うわぁ...本当になんなんだろう。この人。)

 そうは思ったが、どうあれ命の恩人だ。主戸はそう思って再び頭を下げた。

「あの...本当にありがとうございました!」

「ああ、うん。気をつけてね。」
 最後まで虚無は冷たく言った。でも、主戸はそれに覚えがあるような気もした。

(...気のせい...かな。)

 気分を落ち着かせ、主戸はまた、歩きだした。

 でも、まだ何かが頭に引っかかる...何だろう...

(...あ!)

 そうだ!一番大事な事を忘れてた!あれが無かったら、僕...何のために...

「買い物袋...落としちゃった...」

〜〜〜〜〜


(どうしようかなぁ...)

 主戸は途方に暮れていた。

(誘拐されそうになったあそこにも無かったし...後は...)

 と、来た道を戻っていた。

(時間も無いし...どうしよう。)

 主戸が本当に途方に暮れていた時だった。

「え〜っと...!...主戸さんですか?」

誰かが呼んでいる。

「...?...はい、そうですが?。」
 主戸は答えた。振り返ると、スーツ姿の女性が立っていた。

「そうですか!。じゃあこれ!」

 スーツの女性は手に持っていた物を渡してきた。

「え...これって...買い物袋!?」

 主戸は色んな意味で驚いた。そして、聞き返した。

「な、なんで僕のだって分かったんですか?...そして何故名前を?」

「あ、えっと...それはですね、あなたの服に...」

「?...服ですか?」

 そう言って自分の服を見ると、ポケットの辺りにハッキリと「寅柄主戸」と、書いてあった。

「あ...そんな...。」

たじろぐ様子を見て、スーツの女性は続けて言った。

「なんて読むのかは分かりませんでしたけど、同じ文字が書いてあったので。...あ、後あんまり名前は大きく書かない方がいいですよ。」

冷静に言われて、主戸はもっと恥ずかしくなった。しかし...

「あ、はい...そうですね...。...!」

しかし、主戸は気づいた。

「あ、あの...お姉さんも...」

 そう言って主戸はスーツの襟を指差した。そこには、「議音洋子様」と言うラベルがついていた。

「あ!...あの!クリーニングに出してそのままで!...さようなら!」

そう言ってそのままの勢いでスーツの女性は走っていった。

(...)

(...何だったんだろう...。)

 しかしあの女性と出会ったことで、主戸の頭の中には何かもやもやしたものができた。

そのもやもやを振り払いながら、(一応)スーツの人に感謝し、主戸は家へと帰るのだった...。

 

 

第1話

(中後編) =再会。

前回のあらすじ
 不運な少女、寅柄主戸は変な人に助けられ、家に帰ろうかとすれば、また変な人に助けられる。
この連鎖はいつまで続くのか?そしてこの話で物語の確信へと迫る事は出来るのか!?〜

<ガチャ!>

 ドアの閉まる音だ。

「あら!トラちゃんお帰り!随分遅かったわね〜。」

「あ、はい...。ちょっと色々ありまして...。」

 このゆったりとした口調の人が野比玉子さん、この家の奥さんだ。
 とても平和な人みたいだし、心配しそうだから誘拐されそうになった事は話さなくていいかな、そう思った。

「ちょっと道に迷っちゃいまして...。」

「あらそう、それなら今度からは伸太と一緒に行かせようかしら...あ!そうよそう!。」

 1人で何かずっと言っている。

「あのね、伸太とお父さんさっき帰って来たのよ。」

「え!そうだったんですか!」

 唐突に言われて主戸はビックリした。

「ええ、でもお父さんは追加の買い物に行ってね。...あらやだ!」

主戸はまたビックリする。

「今度はなんですか?」

 主戸が聞く。すると、玉子は答えた。

「あの人も方向音痴なのよ〜...。あ!そうだ、あなたと伸太で迎えに行って頂戴よ。」

 また唐突なことを言う。

「はぁ、分かりました...。」

 主戸はもうどうでもよかった。というか、疲れていた。

そりゃそうだ。あんなに大変な事があったんだ。そうだよ!自分にそう言い聞かせていた。

「伸太!伸太!!降りて来て!」

玉子は叫んだ。

<...タッタッタッ...>

しばらくすると、静かな中から足音が聞こえた。

「何だい...母さん。」


すると、2階から金髪でガラの悪い男の子がそんなセリフを言いながらやってきた。

...金髪?

「あのね、お父さん出かけて行ったんだけど、」

「知ってる」

「それでね、ほら、あの人方向音痴じゃない?だからこの娘と一緒に迎えに行ってほしくて。」

「はぁ...分かったよ。」

どうやら日常風景らしい。

「てかさぁ...その娘誰?」

そこで私はハッとした。

「始めまして!。あの...ここで居候している寅柄主戸です。よろしくお願いします!。


言葉的におかしいものがあった気がするが、気にしない。というか、頭がパニック状態でそんなの気にできなかった。

「へぇ...あ、うん、大体分かった。よろしくね。」

思ったより優しい...

「あ...はい!。」

「じゃあ行こうか。」

「は、はい!ぼっちゃん!。」

「?...いやいや、伸太君でいいよ。」

「は、はい!伸太君!」

「...ハハハ。」

多分、今思うとそれは苦笑いだったのだと思う。

何はともあれ、ここから私達の物語は加速するのだった。

 

 

第1話

(中後編A) =再会。

前回のあらすじ

 主戸が家に帰ると、そこにはちょっと抜けた野比家のお母さん、「野比玉子」と優しい金髪不良小学生、
「野比伸太」が待っているのでした。ほのぼの〜

「...で、こっちがスーパー。水曜と金曜は大体大安売りしてるから。」

「はい!」

 今は、伸太君と一緒にお父さんを迎えに行っている。携帯は家に忘れていたらしい。

「ところで、お父さんはどこに居るんですか?」

 そう切り出すと、伸太君がけげんそうな顔をして答えた。

「うん、そうだね。今日なら隣町デパートだと思うよ。あそこは赤字覚悟(というか赤字)で常に大安売りしてるから。...はぁ...。」

(?)

 と、いうわけで今はデパートに向かっている。

 最後のため息が気になって僕は聞いた。

「どうしたんですか?」

「ん...ああ、いや、ね。あそこ広いから。父さん絶対迷子になってるなっ、て。」

「ハハハ...。」

 愛想笑いをしてしまったが、お父さんが迷子?...一体どんな家庭なんだろう...。

 いや、そんな事考えちゃいけないよ。お世話になってるし...僕を本当に家族のように扱ってくれる...こんなに優しい人、
本当に他には居ないよ!。


「まぁ、君の気持ちも分かるよ。でも...凄く優しくて、いい父さんだから、心配しなくていいと思うよ。」

「そう...ですか。」

 お父さん...僕のお父さん...

「あ...なんか、ごめんね...。」

「いえ、いいんです。それよりお父さんを早く迎えに行きましょう。...。」

「...。」

 気まずくなってしまった...これって、僕のせいだよな...。

「あ、あのさ...」

 伸太さんがおもむろに口を開いた。


「君の、君の記憶が無くても、君に家族がいなくても、変わりって言っちゃなんだけど、僕らの家に居る限りは、君も家族だから!。
 だから、僕の母さんは君のお母さんだし、父さんは君のお父さんで...」


「...。」

「僕は...君のお兄さん...だから...。」

「!...。」

 こんなに...こんなに優しい人が...居るんだろうか...。

 やっぱり...やっぱり僕が間違ってたんだな...。こんなに優しい、家族が居るのに...。

「あ...迷惑...かな?」

「いえ...その、ありがとうございます!。」

「ハ、ハハハ、そう!良かった!。...それに、敬語じゃなくていいよ。家族だから。」

 伸太君はその時、心から笑ってくれたような気がした。

「伸太君...。」

「ん...なに?。」

「因みに伸太君何歳?。」

「11歳だけど?」

「僕...12歳なんだけど...」

「...。」

「...。」

「うそぉん」


拝啓、おばあちゃん。

野比家に家族が増えました。

 

 

第1話

(中後編B) =再会。

前回のあらすじ
 トラえは、年上でした。取り乱してしまった伸太!。しかし頑張れ伸太!(物語のシリアス具合に反比例して作者はふざけていきます)。

「ここまで来れば、デパートももうすぐだよ。」

 大体10分位歩いた所で、伸太君は言った。

「ここの角、右だね?」

 僕は伸太君に聞いた。

「うん、そうだよ。...だけど...。」

 また伸太君は、浮かない顔をして答えた。

「今度はどうしたの?伸太君。」

 今度は躊躇する事無く、聞くことが出来た。

「あ、うん...この辺り、普段はもっと人気多い筈何だけど、ガランとしてるからさ...なんか、不安で...。」

 


 伸太君の言う通り、今歩いている道は大通りでお店も沢山あるのに、人の姿が全く見えない。

それどころか、建物の中にも人は見あたらず、いつの間にか辺りはシーンとしていた。

「どうしたんだろう...?。」

 伸太君が心配がっている。...ここは家族として、元気付けなきゃ!そう思って、僕は思い切って伸太君に話かけた。

「伸太君、きっと大丈夫だよ。」

「え?」

 伸太君は驚いたように言う。

「前、なんかの本で読んだんだけどさ、不安って言うのは、自分の想像が主何だって。」

「はぁ...。」

 伸太君は、今度は感心したように相槌を出す。

「つまり、怖いと思うから、怖いんだよ!。」

 僕は、決めゼリフのように伸太君に言い放つ。伸太君はどうやら唖然としているようだ。

「へぇ...ああ、いや、ちょっと感心しちゃってさ。やっぱり君の方が年上なんだね。ありがとう、安心したよ。」

 ...よく分からなかったけど、安心してくれたみたいだ。あっちも、年上として頼りにしてくれてるみたいだし、もっと引っ張って行かなきゃな!

「うん、大丈夫だよ、大丈夫。人なんて沢山いるんだから、そこの角曲がったら、沢山居るよ!。そこの角〜 」

 


<ドゴォォォン!!!>

「そこの角...」


<パラ...パラ...>

「やっと...やっとォォ...見つけたぞォォォォ...。」

 主戸が差した角から出てきた...否、角を壊して出てきたのは、明らかにこの時代にはそぐわない、物騒な見た目のロボットだった。

「見つけたぞォォォォ...ガァァキィィィィ...。」

 スピーカーのように籠もった音声、怒鳴る時には、時折キーンと聞こえる。
「あ...あ、あ...」

 主戸は震えて、膝から崩れ落ちた。一般人なら...それも小学生ならば当然の反応である。しかし、伸太は違った。

「な...なんなんだ...あれは...。」

 伸太は主戸と同じように、目の前の危険物に対して、恐怖を感じていた。

しかし、伸太自身の持ち前の正義感、そして何よりも、今後ろで動けない、
大切なもの...主戸を守らなくてはいけないという思いにかられていた。

その思いが、彼の体をギリギリ操作出来るようにしていた。


「ガキ...ガキ...許さねぇ...許さねえぞォォ!」

 言葉がしどろもどろになっているが、そこからは確かに憎しみが感じられ、自分達を知っている...
明確な恨みを持っているようだった。


「お、おい待てよ!」

「そうだよー!これ本当にヤバいってー!」

 後ろから2人の男が追ってきた。ロボットの中に乗っている人物を説得しているらしい。

 しかし、やはりロボットに乗った男は荒々しい口調で言い放った。

「お前らは黙ってろ!お前らに俺の気持ちが分かんのかよ!」

「...。」

 2人の男は押し黙っている。

 男は続けて言う。

「あんなガキに...あんなガキにバカにされた、俺の気持ちが分かんのかよォォ!!」

 そう言った途端、ロボットは猛スピードで直進してきた。

 伸太は怒鳴るように主戸に言い放った。


「主戸!逃げるぞ!!」

 


 すると、1、2秒してから主戸が怯えたように呟く。

「足が...動かない...。」

「くっ...!」

 主戸の言葉を聞き終わったか、すぐさま伸太がロボットの方に振り向いた時には、既にロボットは20m付近まで迫っていた。

「もう...駄目...か...。」



「死ィィィィねェェェェェェ!!!」

 


――――――

 

 


練馬区 某所 上空

「...で、今どこ向かってんすか?」

 明らかに、機械音声のような声が語りかける。

「は?いや...お前分かんないのか?。」

ラフな服装で、平たい機械のような物に乗っている男が受け答える。

「いやー...自動操縦だから、確認してないんすよねー...。」

 機械音声は照れたように答える。

「はぁ?お前それでも意志プログラムかよ。」

 男は冷たく言い放つ。


「ちょっと、2人共ケンカしないで下さいよ。」

 スーツ姿の、シャンとした見た目の女が口を挟む。

「でも、いちいち確認すんのって面倒くさいすよ。あんたのプログラムミスじゃないんですか?」

 関係ナシ、と言ったように、『意志プログラム』は話を続ける。

「いやいや、2分で確認出来んだろうが。そもそも2分で面倒くさいとか機械が言うなよ!」

 男の言葉使いも少し荒くなっている。

「だからケンカは止めて下さいって!見苦しいですから!。」

 女の発言も、怒りが少し混じっている。

「だから...あ、」

 『意志プログラム』が話かけた所で、不意に不安な声を上げた。

「ん?何だ?。」

 全く恐れてないという風に、男は聞いた。

「え、いや、あの、...無駄に話してたら、燃料が切れました。」

「...えええ!?」

 男と女は同時に悲鳴に近い声を出す。

「ななな、何やってんの!?」



 さっきまで平気そうにしていた男も、流石に不安そうに言った。

「いや、てかそもそも、燃料満タンまで充電しない、あなたが悪いんでしょうが!」

 言い放つように、『意志プログラム』は言った。


「だってしょうがないじゃん!。久しぶりに使ったし!。充電代もバカにならないし!。上は予算出してくれないしさ!。」

 明らかに言い訳という風に、男は叫んだ。

「てか、言ってる場合じゃないですよ!落ちますから!!」

「すいませ...もう...無理...」

「うぁぁぁぁぁぁ!!」

 


――――――


「もう...駄目...か。」

「死ィィィィねェェェェェェ!!」

<ドゴーーーーーーーン!!!>

 それは落下音というのに、相応しい音だった。

 その音が響いた瞬間、辺りには砂煙が立ち上り、景色が目視出来ない程になっていた。

「あァァァ?なんだァァァ?」

「ケホッ、ケホッ...」

 主戸は咳き込んでいる。しかし、その代わりに平常心を取り戻したようだ。

 砂煙が徐々に晴れてくる。その中には、ロボットと、さっきの2人の男とは違う、3つのシルエットがあった。

「あ!。」

 主戸は不意に立ち上がる。


「虚無さん...と、あの時のお姉さん!」

 主戸の言う通り、そのシルエットの内2人は、以前に主戸が出会った事がある人物だった。

「おう!久しぶりだな!。...色んな意味で、な。」

「電磁波反応一致。...どうやら間違いないようですね。」

 男の人からはラフに話しかけられ、女の人はよく分からない事を言っている。

主戸は状況がよく理解出来なかったが、直ぐに危険な状況だという事を思い出した。

「虚無さん!お姉さん!逃げて下さい!。」

 そう言った主戸の叫び声は、ロボットの音声によってかき消された。


「あァァァ?よく見りゃお前、俺をボコボコにしてくれた奴じゃねぇかァァァ...ついでだ...お前も死ねェェェェ!!」

 そう言うと、男が乗っていたロボットの手が、放物線を描く軌道で虚無達襲いかかる。

「虚無さーん!」

 主戸は叫んだ。その時、

「敵使用秘密道具、種別、道具、自動制御人形(オートマターロボット)。対象人間脳電磁波に異変アリ。洗脳、暗示の確率80%...」

 主戸が『お姉さん』と呼ぶ、その人物は、そこまでを早口で言った後、両手を広げ、

「スーパー手袋、限定解除(アンリミテッド)1、コード.keeping」



 女がそう言った瞬間、女の両手が光り、手袋のような、ガッシリしたものがついた。


<ガキィィィィン!!>


 鋭い、嫌な金属音が遠くまで響く。余程の衝撃が無いと、ここまでの音は出ない。

 そして、ロボットが振り下ろした手の下には...

「あ〜...落下の衝撃で手が痛いです。誰のせいでしょうかねぇ。」

「さぁ...な。」

「え...私...私ですか?」

 と、話しながらロボットの手を支えている女と、その真後ろに『意志プログラム』と虚無と呼ばれる男が居た。

「な、なんなんだァ!?なんで死んでねぇんだよォ!?」

 今度はロボットに乗っている男の方が、動揺しているようだ。


「すいません。生憎...」

そう言うと同時に、女はその手で、ロボットの腕を掴んだ。そして、

「説明する程時間が余らなそうです。」

 そう言った頃にはロボットの腕は根元から千切れ、後ろに高くぶん投げられていた。

「うォォォォォォ!?!?」

 右腕を失ったロボットは当然ショートを起こし、機械に不具合が生じる。更に、『こんなロボットに乗っているのに、
人間にほぼ素手で壊された』という事への動揺は当然大きい筈だ。


 ロボットはよろめき、体制を崩し、後ろに倒れた。

「えーと、議音君?これは決めちゃっていいのかな?」

 興奮気味に虚無が言う。

「...はぁ...。当然でしょう。幸い相手は旧型で、厄介な仕掛けもありませんし、武装もしてません。

その位置だと、又の間から狙えば操縦席の人を傷つけずに、コアを破壊する事ができますよ。」

 こんな状況でふざけないで下さい...というように、議音は長々と説明した。しかし、虚無はそれを、

「OK。」

その一言で流し、腰に下げていた銃を取り出した。

 その様子を見て、議音はまた、はぁ...と、一つ、大きなため息をついた。

 そして、仕切り直すように虚無が言う。

「と、言うことで、過去秘密道具規制法及び器物損壊、迷惑防止条例違反もろもろにより...」

 銃を構える。ロボットに乗った男は立て直そうと必死だが、焦って操作方法が分からない。


「逮捕しちゃうぞ☆」

 銃から眩い光が放たれる。その光は、数m先のロボットの又下を貫通し、遠くまで駆け抜けて行った...

<ドーーーーン!!!>

 

 

 

第1話(後編) それぞれの思い

「しかし、本当に有難うごさいました。あなたが居なかったら、家のトラえはどうなっていた事か...。」


 辺りは暗く、静まり返っている。日が当たらなくなってから、もうかなり立ち、空気も冷たくなっている。

 静まり返っている中、議音...時空警察の議音洋子は、伸太に話しかけた。



「いえいえ、僕なんて全然...。」

 伸太はまるで社交辞令という風に言葉を返した。

「いえ、あなたが拾ってくれなかったら、トラえは今頃...」

 議音が続けると、

「スクラップ、だね☆。」

 明らかに棒読み、感情無い声で口を挟んできたのは、虚無だ。

「あなたは...こんな時までふざけないで下さい。それとも、...本気で言っているんですか?。」

 議音が嫌味を言う。

「本気な訳無いじゃん。勿論心配だよ。心配。」

 やはり、棒読みである。

「はぁ...。」

 議音は、お前が心配だ。と言わんばかりに、大きなため息をついた。

 

 

この話は続きます。

 


 

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