大山版『ドラえもん』への

警鐘

 

いせやんさん

 自分は前作「ドラえもんにあった歌とは」で、上質なドラソングに法則性があると考えることに反対しました。

さらに今回は、アニメドラえもんの質が劣化しているとする近年のドラえもんファン内の風潮を検証していたいと思います。

リニューアル以降のドラえもんの視聴率は11%代を割り込む回が増えています。

もちろん、ドラえもんは人気アニメであり、大きな市場を持っていることもたしかです。

 しかし、同じく長寿アニメといわれる「サザエさん」が視聴率15%を安定して超えていることを思えば苦戦していると言わざると

いえません。ドラえもんを圧倒しているのは何も旧来のアニメだけではなく、昨年のYahoo検索ランキングアニメ部門で

「鋼の錬金術師」、「テニスの王子様」に下され8位に甘んじたことはいささか考えざるを得ません。正直言って、今のドラえもんが

ゴールデンタイムに居座ることができているのはテレビ局の持つ、ある種の官僚体質に頼った実力に似合わないものと

いわざるをえないでしょう。

 では、ドラえもんの声が変わったことが人気低迷の原因でしょうか。こういうことを言うとタイトルに偽りありになるかもしれませんが、

そうだといわざるをえません。

しかしながら、これに関しては楽観できると考えています。これは所詮慣れの問題であり、これから新しいファン層を開拓するなり

旧来のファンが馴染むのを待つなりで解決するからです。

我々は長い間大山版ドラえもんを見ていた結果、本能的に大山のぶよさんの声がドラえもんに馴染んでいると勘違いをしている

節があります。しかし断言する自信があります、「ドラえもんの声は大山さんでこそ」というのは所詮は慣れによって起きる感情なのです。

例えば、面白い例があります。とあるハリウットスターの容姿に点数をつけるなら何点か、という質問を世界各国でおこなったところ

オセアニアの地域では50点以下を連発したあげくにグリーンランドの一部地域で論外とまで言われたのです。

つまり、私達は知らない間に慣れたものをあたかも客観的に正しいと思い込む傾向があるのです。

もちろん大山さんの声は極めてドラえもんの外見や設定に似合ったものでしょう。しかし、それは水田さんの声に比べて著しく

似合ったものとは言いにくいのではないでしょうか。

絵柄についても同じことがいえるでしょう。

水田版ドラえもんでは原作の絵柄を意識しています。つまり現在の絵柄は原作によってある程度品質が保証されたものであり、

著しくクオリティが低いものではありません。

つまり大山版に比べてそれほど品質が低いわけではない以上、これに関しても周囲の適応までひたすら耐えることも一つの手

でしょう。

これらのことから、水田版ドラえもんが大山版ドラえもんと比べて一方的に劣ったものではないということに多少は納得して頂けたかと

思います。

もちろん「自分はやはり大山派」というのもドラえもんファンとして全く問題がない態度でしょう。ただ、客観的に見てそれほど実力差が

あるとは思えないのです。

ここで、少し脱線ですがドラえもんの質が下がった理由に関して少し自説を述べさせていただきます。

まずは、大山版が一時期子供向け路線に傾きすぎたことが上げられます。これにはスポンサー側の思惑が絡んでいると思われます。

各種資料を参考していただければ分かりますが、ドラえもんが幼稚になっているといわれだした頃から映画ドラえもんの収入は上昇して

います。これは俗に「ミッキーマウス効果」と呼ばれる現象です。例えば、小中高生を6人入れるよりも幼稚園の子どもを3人と

保護者3人入れるほうが収入も高くつき、宣伝費も安くて済むというものです。藤子先生を失った直後にスポンサーの甘い誘惑に

乗ってしまった、という所でしょうか。

第二に上げられるのは、近年の新しいアニメの台頭です。

以前ドラえもんシティ掲示板で「近頃の子はドラえもんで笑うより鋼の錬金術師の戦闘シーンが良いのか……」と嘆きあったことが

ありました。

つまり、つい数年前まで新しいアニメといえばほとんどが戦闘中心ものだったのです。こういった作品群はストーリー性も高く様々な長所が

あることは確かです。

ただ、ドラえもんのような作品で気楽に笑いたい方には少し疲れるのではないでしょうか。

ところが、近年のいわゆる「アキバ文化」がいわば「ドラえもんの延長線上」にある「少し不思議」な物語を生み出しているとはいえない

でしょうか。

つまりウルトラマンを卒業すれば「ガンダムSEED」が、受け入れてくれたのに対して、ドラえもんを卒業してもどこも

受け入れてくれなかったのです。

ところが今ではドラえもん卒業後に「涼宮ハルヒんも憂鬱」にはまれる、という現象がおきているのではないでしょうか。

 

ところで水田版ドラえもんは当面の間一年に一度大山版に比べての歴史の浅さを痛感することになると思われますが、

どの日かお分かりでしょうか。


答えは大晦日です。

聞けば去年の大晦日スペシャルは視聴率が振るわなかったそうです。自分は受験直前でよく分析していなかったのですが、

正直言って恐れていた通りでした。

大山版ドラも水田版ドラも大晦日スペシャルを全て新作で構成することはできません。よって、話の半分が再放送という事になります。

20年の歴史を誇る大山版でしたら大昔のレトロな話を掘り出して、視聴者をノスタルジーに浸らせることもできます。

が、去年の大晦日の時点で水田版の歴史はわずか8ヶ月でした。

その結果「これ、この前やってたじゃん」ということになり、前半の切り札であった「ラジコン大海戦」まで視聴者がついて来なかったと

思われます。

さて結局のところこんな素人文章を読んだところで「やはり大山版」という方の意見は覆らないと思います。正直言って自分もそれに

近いものがあります。

ただ、それはあくまで好みだということを忘れるべきではないと思います。大山版を神格化して水田版を閉ざすことはドラえもんの

更なる発展を否定することになりかねません。皆さんは「昔ドラえもんっていうアニメがあって」と言いたいでしょうか。

ドラえもんがおいていない本屋を歩き回りたいでしょうか。

水田版が大山版に比べて未熟なのは確かかもしれません。現に先の大晦日の例のようなこともおきています。

しかし、大山版もできた時からあのハイクオリティだったわけではないはずです。ろくな予算も無い帯番組を経て、現在の地位に

在るのです。

最後に、我々が愛して止まないドラえもんよりとある台詞を引用して終わりたいと思います。

「馬はさいしょからはやかったか? ぞうははじめから大きかったか?」

 

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