真・万物最強決定戦

ゼクロス・アークウィンドさん 作

 

第1戦 打ち上げは八時とかだよおぉぉぉぉ〜byメガちゃん

「新年あけましておめでとうございマスターガンダム」
「そんな時期は過ぎたぞ!! それにそんなネタをやるから、あのキチガルバトロン野郎にからかわれるんだよ!!(実話)」
とまるで紅白漫才かのように始まった何か……その何かとは何か、後に分かる事である……

「スパラグ〜まだ〜?」
「早く書け〜 身包み剥がすぞ!!」

「引き出物、よこせ!!」
と今作者がブログで創作している「スーパーロボット大戦―ラグナロク―」の参戦予定者、
参戦者がゼクロスに抗議の声を上げていた、いつもの事である。

「スパラグはね、ネタはあるがまだ展開が思いつかない、特に再会場面」

「あ、そこなんだ」
とゼクロスに突っ込みを入れたドラえもん。

「後ですね、俺は前回の万物最強決定戦で致命的なミスをしでかしてしまいやした」
「何だそれは?」

ゼクロスの言葉に問いかける万滅大帝・新羅隆司=現グラディストガンダム。

「あのラグナ四人衆の技の威力の説明があったでしょう?」
「あったな、それが何か?」
「実はですね」
とゼクロスは一寸間をおいた後……

「億を入れるのを忘れてました」
と言った……すると

「な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーっ!?」
と驚きの声を上げる彼ら。

「何かおかしいと思ったよ、ラグナロクなのにどうして百単位の範囲なのかってね」
「なるほど、そう言う事だったのか」

「脱字ってすごいんだな、これが」
「脱字って馬鹿かお前」
と様々な声を上げる彼ら。

「それ言おうとしましたが、もう数ヶ月たってますし、今更何だと思うので……アハハハ」
と答える彼、もはやそれはただの開き直りだった。

「で、どうする?」
「何がだ、我が友よ」
「これからの展開だよ、スパラグの」
と久原にそれを持ちかけられたゼクロスは

「胸に宿る熱き彗星は〜始まりの鼓動へ〜」
と某なのはStrikersのOPを歌いだして話を誤魔化した。

「……誤魔化すな、もういい、よし皆打ち上げだ!!」
「おう!!」
「待ってました!」
久原の言葉で歓声が上がり……そして打ち上げが始まった。

「ハハハハ、新作スーパーロボット大戦OGサーガにどう思う?」
と多数の人間に問いかけた青年「アクセル・アルマー」

「RPGって、もはやサモンナイトかよ!!」
「ていうかファンのツボをつくかのようにOGシリーズのキャラクターに雰囲気が似ているキャラとか姓が同じなのがいるな」

「RPGの時点でもうスパロボじゃないわ、これならまだスクランブルウォーズの方がましというもの」
「俺達、武者頑駄無一族を出せるだろうが!! そんなゲームをつくるなら著作シュミレーションを新しく出せ!」
と様々な声が挙げられた、共通点はどれも「否定に近い」事だろう。

「俺達の活躍話〜まだかよ?」
とドスを聞かせた声でゼクロスに問うアラド、答えは

「さあ?」
と無情な一言だけであった。

「……こ、この軟弱者……」
とアラドは怒りを露にした。

「……俺もお前と同じ気持ちだ」
と彼に言った烈火武者頑駄無、本名「頑駄無」

―一方、オリキャラとドラ側―

「いや〜嬉しいな、ドラ焼きが沢山食べられるなんて」
「食べながら放すな」
とドラ焼きを食べながら会話を交わしているドラえもん。

「俺達はいつ出てこれるのだろうか」
とドラえもんに問う「カイゼス」と「シュヴァイツ」

「スパラグには出られないと思うよ、残念ながら」
と無情にもそう答えたドラえもんだった。

「フン、楽屋裏とは言えディセプティコン<裏切り者>である俺が貴様らと杯を交わすとはな」
「杯って酒じゃあるまいし、君未成年だろう」
「酒か、俺ももうそこまで飲める程に生きてきた筈なのにな―――」
とはき捨てた万滅大帝「新羅隆司」―――現・グラディストガンダムに突っ込みを入れるドラえもんとサイボーグの新羅隆司。

「ち! 本編で時期が来たら手前を修正してやるぜ!!」
と彼に告げた劉生零司に新羅は

「そうか、まぁどうせ楽屋裏だ、本編の話ばかりしないで杯を交わすとするか」
と答えると、テーブルクロスの上にあるコーラをコップに注いだ、しかしそれでいて量はひとつも減っていない。

「コーラ・オブ・インフィニティなど……下らない飲み物を」
と吐き捨てたもう一人の新羅隆司、「万滅者」の称号を持つ新羅隆司、彼の言った「コーラ・オブ・インフィニティ」とは
その名の通り無限に飲めるコーラで製作者はゼクロス・アークウィンドである。

「私達はゲーム限定のゲスト……小説にも出たかった」
「あの神滅虐殺者がいなくなったお陰でスッキリ」
と痛恨の部分を着いて会話に入りだした二人の女性「リティア・バルフェス」「リスティル・バニシング」。

「しかし坊ちゃんも何でそこまで武者頑駄無に拘るのか」
とリスティルの問いに万滅大帝・新羅隆司は

「個人的な好みだ……本当に」
「ああ、ロボットマニアか」
「俺、こんな奴に胴体を真っ二つに引き裂かれたのか……」
と答え、それを聞き呆れたリスティルとかつて彼に引き裂かれた過去を持つ石川和彦。

「どうせだ、頑駄無達の所へ行くとするか」
と万滅者が発すると彼らは呼応し頑駄無達の所へ向かう。

「おいら、どんな活躍するんだろう」
「作者次第よ」
と少年武者・烈丸の言葉に突っ込みを入れたのは頑駄無の妻、そう烈丸の母親「光凰」である。

「父上、それがし達があんまり出番なさそうになるのが怖いです」
「それは私も同じだ」
と会話を交わしているのは<疾風剣豪>精太(ゼータ)とその息子「嵐丸」

「どうせ私は居残り……」
と暗くつぶやいたのは上記の者の妻……精太の妻、そして嵐丸の母親の「芽雫珠」だ。

「私ってOGじゃほぼ空気ね」
「(……お母さん……)」
と物悲しそうに呟くレモンを物悲しく見つめるラミア。

「戦い〜、まだ〜」
と不満足そうにそう呟いたゼクロス、そんな彼に集中した言葉は

「自粛しろ」
それだけだった。

「「おい、待て」」
と謎の三人組みが声を上げた

「あ」
と全員声を上げた……何故なら

「俺達のについての話は無しか?」
そう言った少年、超越神・新羅隆司と彼の左右にいる神羅ガンダムと鷹鳥隆。

「いや君たちの話のネタはなかなか掴めないから」
「同意見」
とバッサリと切り捨てた。

「これだからこいつらは……!! よし、自らが作り出した下らない懸念に踊らされる人間などという存在とその下らない懸念の一つの教育をぶっつぶす!!」
「俺、こんな奴に蘇らせられ暗示に掛けられて人格を変えられていたのか……」

と宣言する鷹取とその鷹取に呆れ返る新羅隆司。

「作者初のオリジナル武者頑駄無なのに……」
と座り込む(人間よりも身長低いのにどうやって!?という質問禁句)神羅ガンダム。

「いやあラグナエンペラーが来てからは本当に楽しい、ラグナジェノサイダーの時とは違って」
「ありがとう」
リスティルにそう言われた彼は感謝の言葉を述べるとコーラを飲んだ。

「ていうかさあ、お前らこの楽屋裏での目的忘れてねえか?」
と急にゼクロスは彼らに問いかけると

「……予想はしていたけどやっぱり前回の決着か」
とドラえもんは答えた、その表情は先程とは違い真剣そのものだ。

「ああ、前回は面倒くさいから互角という事で試合放棄だったからな」
と彼は謎の変身ベルトらしきアイテムを取り出した。

「今回はスレッドの希望者参加だ、決着をつけるためにな」
「希望者なんて出てくんの?」
ゼクロスに冷たい突込みが入れられた。

「い、痛い所を突いてくれる! 一人以上は出てくるよ!」
と彼は開き直ると(本当は一人以上も出てこないと思っている)謎の武器を二つ取り出した、
それは縦に銃と剣を合体させたかのような形だった。

「実は参加者が出てくるまで待つよ!!」
「ええぇぇぇぇーーーーーっ!?」
とゼクロスの発言に驚きの声を上げる彼ら、かくして戦いへの歯車が動き出そうとしていた……参加者が出てくるまでは

続く


〜オマケ〜

スーパーロボット大戦OGサーガ

詳細:新作で珍しくサモンナイトのようなRPGのようです。
キャラクターもOGシリーズのキャラの姓、及び雰囲気が似ているのがおります

 

番外編第2戦 誰?このネタどこかの漫画で見たことがあるようなって言った人!?

「で、参加者が出てくるまでどうするの?」
ドラえもんの鋭い突っ込みに彼は

「部活! みんなで部活動しよう!」
「オ〜」
と答えた、その瞬間、歓声が湧いた。

「部活って何部があるの?」
「ない、自分がやりたい部活を作るんだ」
ドラえもんの問いに答えたゼクロスの言葉でこの場は騒がしくなり生き生きしていった。

「ただし」
とゼクロスはキッパリと言い掛けると

「粛清部とか審判部とかジャッジメント・ゼロ部とかディセプティコン部とか復讐部とか危ないの以外は!!」
と事前に作ってはいない部の具体的な例を報告するとゼクロスに冷たい視線が集中した、その冷たい視線を放っている者は……

「人類など生きるに値しない! そんな事を理解している奴がそんな事を報告するとは! 己!!」
「貴様……今度こそ万物の王<アザトース>の二の舞にしてやる!!」

「ジャイアンとスネ夫のような人間がこの世界にいるから世界は腐敗するんだ!!」

「射撃部を作ると思ったら、そんな部を!?」
超究万滅大帝・新羅隆司=「グラディストガンダム」と鷹取隆と本性を出した野比のび太だった。

「じゃあ僕はドラ焼き同好会でも作ろうと」
「それ部活じゃないよ、ドラえもん」
「のび太さんは?」
「僕はもう……射撃部だよ」
「ビアン総帥! あなた様は……」
「ワシはもちろんスーパーロボット同好会だ」
「あ、あんたもそんな事言うんだ」
はりきる者と呆れ返る者、その二つの党派に分かれようとしていた彼ら。

「粛清部と審判部とジャッジメント・ゼロ部とディセプティコン部が駄目なら俺達はどうすれば良い」
と悩んでいる新羅隆司と鷹取隆、そこに

「俺に良い考えがあるぜ」
「コンボイの真似か」
アラドが割り込むと彼は万滅大帝から即突っ込みを入れられた。

「修正部なら良いんだぜ!」
「んだと!?」
とアラドが言い放つと彼を中心に人が集まって来た。

「お前のその捻くれた性格修正してやるんだな、これが!」
「修正部を無事引退できるかしら」
「俺の親友はもういない! 何故ならそいつは俺を……俺達を裏切ったからだ! いじめっ子と同じようにな!!」
「ウルトラミキサー!」
と万滅大帝に言い寄っている彼らを尻目にウルトラミキサーを取り出したドラえもん。

「さあ! 行くぞ!」
と彼らがファイナルカイザーガンダムに合体しようとした瞬間!

「よすぇい! 俺に無断で戦う事なんぞ許さんぞ! そんなに戦いたいならこの俺が貴様ら全員叩きのめしてやる!!」
とゼクロスが割り込み言い放つと

「……分かったよ」
と全員、構えを解いた。

「さぁ、新しい自分を作り出すんだ!!」
と堂々と言い張るゼクロス、そして

「新しい自分……だと? それは俺に対しての嫌がらせか?」
「特技を伸ばすのは良い事だね〜」
彼に問いかけた万滅大帝の言葉をあたかも聞こえないように無視するゼクロスだった。

「腹が立つ……」
と万滅大帝は苛立つと全身から漆黒のオーラが放出され……

「お前、そういうネタ好きだな、オイ」
とそんな状態のグラディストガンダムに言葉をかける鷹取……そしてついに

「インフィニス、来い!!」
とグラディストガンダムが叫ぶと、どこからか次元を超えて、かつて自分が「インフィニス」と
名乗っていた時に使っていたボディが現れた。

「ああぁ……もう……どうしてマトモな部活を作れないのかな〜」
とグラディストガンダムを見てそう吐き捨てたドラえもん、ドラ焼き同好会とか作った奴がそんな事を言ってどうする。

「クリーチャーアーマー、キャストオフ!!」
<Creature armor cast off>と「インフィニス」の何処からか音声が流れた、するとボディに皹が入っていき、しだいに装甲が崩れ……

「空白の部分は一体、どうしていたのかしら」
とレモンの素朴な疑問、そんな事は突っ込んではいけない、
何故なら15m以上はあるのに中から出てきたのは三つの謎の物体だったからだ。

「真究翼!」
と彼が叫ぶと背後に縦に並べば今の彼の形態に匹敵する高さを持っている翼を持つメカがくっ付いた。

「獅龍玄鳳鎧!」
と更に獅子と龍、玄武、鳳凰の意匠が込められた胸鎧が装着され

「滅裁脚!!」
最後に履いても身長の変化に大差がない謎の足鎧(下駄)を纏い……

「グラディストカイザーガンダム!!」
と堂々と言い放った万滅大帝……いや究極万滅大帝「グラディストカイザーガンダム」……
150cmから全長160cmになった彼、ぶっちゃけただの背の小ささに悩む者の苦難の策にも思えるとか言っちゃ駄目。

「合体して何やんの?」
「グ!!」
とリスティルの鋭い突っ込みに彼は言葉が出なくなった。

「まぁ新羅君、彼らが作った部活を見に行って来いや」
とゼクロスが新生ジャッジメント・ゼロの二大総帥にそう言うと

「いいだろう」
と二人は答え、部活を作っている彼らの元へ向かった。

「……」
しかし彼らは部活の状況を見て呆れた表情をした、何故なら

「パクパクモグモグ、ドラ焼き最高!!」
「やっぱ和風のお菓子もおいしいな!!」
ドラえもんとアラドがドラ焼きをひたすら食べていたのだから、食べ続けている理由はもちろん「ドラ焼き同好会」だからである。

「他」
と彼はその場を立ち去り、他を当たった。

「アラド……」
「このスクール部へ入りなさい、何故ならメンバーがそろっていないから!!」
今度はドラ焼きを食べ続けるアラドに向けて何かを呟いているゼオラとオウカ……彼女達の作った部は「スクール部」である、
彼はまたその場を立ち去る。

「戦いを起こしたい」
「こいつは臭う! ヘタレ臭がプンプンするんだな、これが!」
「この人、ヘタレの癖によくボスになれたわね」
「こんな男の為に働いていた私は恥ずかしい」
「ウヌヌ! あえて言ってやろう! お前らがよっぽど恥ずかしいぞ!」
彼らの部はシャドウミラー部、構成員は「ヴィンデル・マウザー」「アクセル・アルマー」「レモン・ブロウニング」
「ラミア・ラヴレス」だ、しかし今は見っとも無い言い争いをしている、そんな光景が繰り広げられている部なので彼は通り過ぎた。

「スーパーロボット同好会、あんまり入ってくれる人がいないな」
「そりゃそうでしょう」
とロボットのフィギュアを抱えながら悩んでいるビアン・ゾルダークとその右腕ともいえる男「バン」……
あまりにも見っとも無い部なので彼は通り過ぎる、そして彼は

「「マトモな部活がないじゃねえか!!」」
と叫び怒りを表した彼らと

「あ〜あ、切れた」
彼を見て呆れた顔をしているカリストとそしてラグナロク四人衆とリティアとリスティルがそこにいた。

「このままじゃ平和ボケだな〜」
「貴様の存在が問題だと思うがな」
こんな光景を見て呑気にしているゼクロスと彼にわざと聞こえるように吐き捨てた久原だった……
このまま参加者は出ないのだろうか? もし出なかったら参加者なしで戦いが始まるのだろうか?
戦いの歯車は……読者が握っていた。



続く




〜オマケ〜

万滅大帝

詳細:スパラグの後半の主役の一人とも言える「ラグナジェノサイダー・新羅隆司」がオリジナルである存在
「万滅者・新羅隆司」に取り込まれた際、力をコピー、脱出し、彼の戦闘中放出されたエネルギーを
吸収し最強の存在となった彼が自らをこう呼んだ。
神滅大帝と同じような名前の由来のようだ、ちなみに万滅者がいるのに何故万滅帝王ではないのかと言うと彼は
「フォーミュラーカイザーガンダム」を「万滅帝王」と称しており、お前がそれなら俺は万滅大帝だ、みたいな感じ

 

番外編第3戦 
オタク向けアニメが最近増えているような気がしなくもないですね、嫌ですね〜

メガちゃん「今日のシンバンセンは! あ、別にタイトルは関係ないですよね」

「もう部活やってもどうって事にはならないし、やめようか」
とゼクロスの唐突な一言、反発が起きるかと思いきや……

「そうだね」
とあっさりと承諾し部活はたった一回で終わった。

「どうせなら、もう最後にやろうとしてたコーナーやるわ」
と彼が言い放つと

「コーナー?」
と一斉に一同が疑問の声を上げると

「それはすなわちモノマネ対決だ!!」
と彼は堂々と宣言した、すると

「俺様たちも参加させろ! 何故ならギャグセンスは俺様達の方がピカイチだからだ!!」
と何故かビーストウォーズメタルスから「ドラゴンメガトロン」「パワードコンボイ」「メタルスブラックウィドー」
「デプスチャージ」が現れた。

「良いだろう……よし、これより第一回!」
「モノマネ大会を始める!」
と彼の宣言で

「イエエェェェーーーーィ!!」
と歓声がわいた、そして

「一番、ブラックウィドー、ピカチュウをやるっシャー」
とブラックウィドーが最初にモノマネを始めた。

「ピーカピカチューピーカー」
採点は

「合格!!」

ゼクロスの声がその場に響く、結果は合格だった、しかしそれで優勝というわけではない……
何故なら優勝者の発表はいつどの時なのかは未明だからだ。

「次は俺様だ! いくぞ〜」
とドラゴンメガトロンは一寸間をおきモノマネを始めた、内容は

「俺様は……メガトロンだ!!」
実写映画のメガトロンの解凍時の場面だった、判定は

「不合格」
「何でだよ!?」
不合格だった、それに意義を唱えるメガトロンだが、それもすぐに収まる、何故ならば

「つうわけでおしおきだ! カービィ! あいつのエビチャーハンを全て食べろ!!」
とゼクロスが呼びかけると20cmの身長しかない桃色の生物「カービィ」が現れ……

「ポォヨーーーーー!!」
とドラゴンメガトロンが食べる予定であったエビチャーハン百皿を吸い込んだ。

「あぁっ! 貴様! 俺のエビチャーハン!!」
と悔しそうな表情でカービィを止めようとするメガトロン、しかし結果はもちろん

「ポヨポヨ〜」
全滅だった、そんな光景をただただ見ているだけしかなかったメガトロンは

「俺の……エビチャーハンだよぉ」
「次」
と今にも泣き出しそうな表情でそう呟いたドラゴンメガトロンとそんな彼をスルーするゼクロス、そして次の挑戦者は

「のび太! ドロンジョをやります!!」
野比のび太であった、もちろんこれで彼がどうなるかはメタルスを見ていた人なら分かるだろう。

「やっておしまい!!」
結果は

「反則! 貴様わざとやりやがったな!!」
反則、そう声優ネタだからである、そして彼から下されたおしおきは……

「ポチっとな」
と彼がボタンを押すと……

「な、何? う、うわああぁぁぁぁぁーーーーっ!!」
その瞬間、爆発が起きると彼は吹き飛んだ、爆煙が晴れた時には何故か彼は二つのぬいぐるみが抱えられた自転車に乗っていた。

「続いて、アクセル・アルマー、ナックルズ・エキドゥナをやるんだな!」
懲りないね、君も

「コウモリ女! マスターエメラルドを返せ!!」
と彼は声優ネタを出してしまった、そして

「反則! おしおきだ!」
とゼクロスがボタンを押すと

「ん? 何……ギョヒィィィィィィーーーッ!!」
と彼の体に電撃が迸り黒焦げになった、そして

「デプスチャージだ、ジャイアンをやるぞ」
次はデプスチャージだった、彼は自分の得意のモノマネを繰り出した。

「おい、のび太〜」
判定はもちろん

「合格! ジャイアンの声優が梁田清之さんだったら良かったのにな〜」
合格だった、彼の余計な一言がまるで彼が優勝確定のようにも感じられる、次の挑戦者は何と

「ギリアム・イェーガーだ、オメガモンをやるぞ」
といきなりのイレギュラー参戦者が現れた、彼「ギリアム・イェーガー」はモノマネ、しかも声優ネタを繰り出した。

「オォォォルデリートッ!!」
と何と何故かは知らないがオメガモンXに変身するとゼクロスに剣を刺した、
切っ先には血が飛び交っているが心臓はなおも活動していた。

「反則! おしおきだ!」
と刺されながらも威勢よくそう言い放つとパワードコンボイが目の前に姿を現すと

「スターセイバー総司令官、いくら先輩だからって出しゃばらないで……ください!!」
「のああぁぁぁぁーーーっ!!」
と彼はその強大にして巨大な両腕でスター……じゃないギリアムを殴り飛ばした。

「さぁ続きをしようか……!!」
とゼクロスは笑みを浮かべていた……果たして参加希望者は出てくるのか? やはり参加者なしで始めるのだろうか?まぁ、そんな事はこのモノマネ大会編が終わってから考える事であろう……


続く

 

番外編第4戦 チー坊は偉かった

「ちなみにこの大会の終わりは優勝者が出るまでか合格者の選考からだ!!」
「それって矛盾って奴だな」
とゼクロスの発言に突っ込みを入れた久原。

「ジャイアンだ! トンズラーをやるぜ!! アラホラサッサー!」
「反則」
「ウギャアァッ!!」
と次の挑戦者はジャイアン、モノマネの内容は「ヤッターマン」の「トンズラー」だった、無論声優ネタなので一発でおしおきされた。

「ああ、もう面倒臭いから、ドラ側全員一斉にやりやがれ!!」
とゼクロスが放った一言、そして……

「ドラえもん、量産型ボン太君をやります! ふもっふふもっふ!」
「反則」
最初にドラえもんが挑戦した、無論結果は反則―――おしおきだった、その瞬間カービィが現れ……

「ポーヨー」
と彼の隠し持っていたドラ焼き百個(え!?)を全て吸い込み、飲み込んだ。

「あぁっ! 君、僕のドラ焼きぃぃぃっ!! 僕のドラ焼きだよぉ」
とメガトロンのような反応をするドラえもん、しかしそんな彼を気にも留める筈がないゼクロス。

「スネ夫、ドモン・カッシュをやります! 流派!! 東方不敗が最終奥義!石破ァッ! 天驚拳!!」
とスネ夫は「ドモン・カッシュ」のモノマネ―――いや声優ネタを繰り出し歴代ガンダムシリーズ最強の世界観に入る
Gガンダムの最強の技の一つ、石破天驚拳をゼクロスに放った。

「ギャアァァァァァーーーッ!! 反則!!」
「ママァァァーーーッ!!」
それをまともに食らうゼクロス、だが無傷であった、それに激怒しおしおきを下すゼクロス。

「源静香、私はモノマネが出来ないのでパス」
と源静香は自ら棄権した、まぁ先ほどの光景を見れば棄権もしたくなるだろう、これでドラ側は終わった、
合格者が出るまで又は最後になるまで続くと思いきや―――救世主は現れた。

「アラド! 徳川家康をやるぜ!!」
とそこにアラドが挑戦者として出場、徳川家康のモノマネ(?)を繰り出した。

「こんばんは、徳川家康です」
とぶっちゃけチータスのネタパクリ度100%の台詞、判定は!?

「な、馬鹿な!? 合格判定マシーンが優勝と判定しやがった!?」
ゼクロスが不合格と判定しおしおきを下すかと思いきや、何故か彼の背後にある機械が「優勝」と判定した……

「や、やったぜ!!」
とこんな下らない大会なのに喜びの声を上げるアラド・バランガ、そして

「なんでなんだろう……な」
とゼクロスが鼻歌を歌っていると目の前には「パワードコンボイ」「ドラゴンメガトロン」「メタルスブラックウィドー」「デプスチャージ」が。

「こんな大会があるか!!」
とデプスチャージは彼に言い放つと、ある者は構えを取り、ある者は武器を取った。

「……ふん……」
と彼は吐き捨てたその瞬間、一斉に彼らの武器が火を噴いた。

「帰ろう」
とパワードコンボイが呟くと彼らはいずこへと去った、ちなみにゼクロスはまったくの無傷である。

「ああ、もうドラEMONさんが技名を出してくれたんだけどね……」
とゼクロスは後ろを向いた。

「それ、僕達の技? それとも……?」
とドラえもんが問うと

「さあな」
と答えた。

「この際だから、参加者が出るまでこの番外編を続けようぜ!!」
「何!?」
ゼクロスの突然の一言に驚愕する彼ら。

「次はカラオケ部だ!!」
「勝手に作るな…… ハ!! 貴様、まさかあの曲を流すつもりか!?」
「その通りだ!!」
「このオタクゥゥゥゥ、だから貴様は暗い日曜日逆再生バージョンを最大音量と両方イヤホンで聞いていられるんだ!(実話)」
といつもの痴話喧嘩が始まる、ちなみに実話は本当に実話です。

「どうせ合体はな! 今の世の中では卑猥な言葉にしか聞こえないんだよ!! 嫌な世の中だ!!」
とまるで酔っ払いのように喚き散らし出したゼクロス……参加者が出ないのに危機感を抱いているのが分かる。

「ああ……もうどうなるんだよ……」
とこれからのこの小説の行き先を危惧する彼らの姿が、この場に存在していた。



続く、ていうか早く始めろよ




〜オマケ〜
こんばんは徳川家康です
詳細:ビーストウォーズメタルスの完結のテロップでメタルスチータスUが言った楽屋ネタ。

 

番外編 第5戦 参加者が出ないと、このまま腐敗する

久原「今回の話は! 俺の友は正直言うといろいろヤバイと思う」

「つうわけで! 出でよ! アルテマカラオケ!!」
と彼が言い放つと、どこからか謎のカラオケセットが出現した。

「さぁ歌え! 参加者が出るまでな!!」
と彼はマイクを手に取ると

「胸に宿る熱き彗星は始まりの鼓動へ〜」
と彼は魔法少女リリカルなのはStrikersというタイトルの割にはメカが実は主題だったりするという曰くつきな
アニメのOPテーマを歌いだした、こんな歌を歌いだした理由「良い歌だから」だそうだ。

「うるさいわ!!」
「ペプシ!!」
とゼクロスは歌っていた途中、久原に殴り飛ばされた。

「お願いだから、誰か歌ってくれよ、ネタが尽きてんだよ!!」
とゼクロスはすぐ立ち上がり、彼らの心に訴えた。

「「仕方(しょうが)ないな〜」」
と何故か二体のドラえもんがマイクに近寄ると……音楽が流れた、それは……

「心の中〜いつも描いている〜」
「描いてる〜」
「夢を乗せた自分だけの世界地図〜」
「タケコプタアァッ!!」
「夢をかなえてドラえもん」、つまり

「自分の応援歌かよ!!」
と二機に突っ込んだ少年、アラド、そう自分のアニメのOPを歌うという事は他人にはそれが「応援歌」だと認識される。

「もうやめた」
とマイクを取り出すと、それをゼクロスの方向へ投げ飛ばした彼ら。

「グゥゥ……次!」
と顔の全体が血に濡れながらも、さりげなく活動を始める。

「じゃあ私が」
とレモン・ブロウニングがマイクを取ると音楽が流れた……ちなみに流れる音楽は自分が歌いたい曲である。

「カービィ! 夢のタンバリン〜鳴らし始めよう〜今すぐ〜」
曲名は「カービィ!」、そうアニメ版「星のカービィ」の後半オープニングだった。

「<カービィ!>か、懐かしいんだな、百話で終わりなんてあまりにもきれいに終わりすぎなんだな、これが」
と懐かしそうに呟くアクセル・アルマー、お前未来人の癖にこの年の人間のような事を言うな。

「「「カービィって何?」」」
「青い空見つけた〜ピンクバルーン〜風に揺れてる〜」
と一斉に疑問の声を上げた少年少女三人組、「アラド・バランガ」「ゼオラ・シュヴァイツァー」「ラトゥーニ・スゥボータ」
と歌い続けているレモン。

「日本産のゲームよ」
と答えたのはその三人組の姉貴分の女性「オウカ・ナギサ」である。

「ポヨポヨ(僕を忘れたの)!?」
と言ったのはその張本人である「カービィ」だった。

「そっちの<何?>じゃないよ、ゲームの方だよ」
と答えたアラドだった。

「面白かったわね、アニメ版も」
と歌い終え満足げに呟いたレモンはマイクを元の位置に戻すとステージを降りた。

「次は誰が歌う?」
と彼らに問う久原、そこで志願したのは

「俺と俺の家族で歌うぜ」
と頑駄無が志願しステージに上るとそれに連なり烈丸、光凰もステージへと上る、
その瞬間彼らの歌いたい曲が流れ出した……それは!

「嵐の中で輝いて〜その夢を諦めないで〜」
機動戦士ガンダム08小隊のOP「嵐の中で輝いて」だった、無論「頑駄無」ネタである。

「傷ついた、あなたの背中の天使の羽そっと抱いて〜抱いてあげたい〜」
と熱唱する頑駄無家、それを眺めている彼ら

「さすがガンダム! バンプレもやはりガンダムには平成系意外には適わないなんだな、これが」
「それ以上は禁句よ」
と問題発言を発したアクセルに突っ込みを入れるレモン……そして

「ふぅ、歌った、歌った」
と満足げに笑顔でステージを降りる彼ら―――そのとき! 奴が本格的に活動を始めた。

「今は前だけ見ればいい! 信じる者を信じればいい!!」
と何者かが歌っている、しかし曲がまんまカラオケ用ではないのであまり意味がない、だがそれでも歌う!

「あ、あいつ!! 本格的に歌いだしやがった!?」
と叫んだ者―――サードラグナロク「劉生零司」……その「アイツ」とはもちろん……

「ああぁ、ゼクロスだ」
「愛も絶望も羽になり〜不死なる翼へと〜」
と不愉快そうに彼をにらみつける久原、歌いだした者はやはり「ゼクロス」歌っている曲は呆れた事に魔法少女リリカルなのはStrikers

の主題歌「Pray」だった。

「甦れ僕の鼓動!!」
とその瞬間、彼の体から通常の人間の肉眼でもはっきり見えるほどのオーラが放たれた……
別にそのオーラで世界は破滅しない何故なら―――ここは楽屋裏だからだ。

「暗闇の月も星も、孤独を嘆くholly Tears、十字架を紡ぎ描こう、共に―――輝き尽きるまで〜」
「ああもう、こいつのアニソン聞かなきゃならないのかよ!?」
「俺にいい考えがある」
と呆れるアラドと提案を言いかけた超究万滅大帝「グラディストガンダム」

「良い考えって?」
「殴り飛ばす」
「破壊のセレナーデ〜瓦礫のオペラでも〜君が歌えば暁の果てに〜」
と相談をしている二人と歌い続けるゼクロス。

「また羽ばたける筈〜」
とその歌詞どおり、何故か羽ばたいた―――いや空中に浮いた。

「僕は今でも弱いままで〜光の剣を抜けないでいた〜」
とゼクロスは何故か聖剣を抜いた。

「何が抜けないでいただよ! 抜いているじゃないか!!」
「それは突っ込みなのか? かなり行動と言葉に矛盾があるが……まぁ良い、奴を殴り飛ばしてくる」
とグラディストガンダムは熱唱中のゼクロスの元へ駆け出すと

「ソリヤッサーッ!!」
「ぬぅわあぁっ!!」
と殴り飛ばし歌を中断させた。

「貴様……アニソン歌ってる場合か! だから貴様のスレに参加者が出ないんだ!」
「参加者が出るまで番外編をやり続けなければいけない俺の立場も考えろ!!」
と言い争いを始める二人、この事から彼らが参加者が未だに出てこないことに対し危機感を持っているのが分かる。

「この際、<真・万物最強決定戦>をやめて<真・打ち上げ大戦>にしたら?」
というドラえもんの提案にゼクロスは

「却下」
と一言で没にした。

「ていうかお前ら、融合時の掛け声考えてあんの?」
「それはこっちの台詞だ」
ゼクロスの問い掛けをそのまま返す彼ら、その瞬間彼の表情が曇り……

「考えすぎて何を採用しようか迷っている」
と答えた。

「その考えている奴って?」
とドラえもんは問いかけると

「リンクアップ、ファイナルロールアウト、セットアップ、ソウルユニゾンとか」
と彼は答えた、結構あらゆるアニメのパクリものが多かった。

「おい」
とグラディストガンダムが呼びかけると

「何や」
とゼクロスは答えると

「俺が帝王から受けついだ組織、最終兵器は俺達だろう?」
との問いに

「そりゃそうだよ、お前ら以上の切り札はないよ、シャア級だよ」
と答えた。

「やはりな、所で……」
「?」
と彼は一寸間を置いた後、

「歴代大将軍合体とかはするのか?」
「!!」
と問い掛けた、この発言で一同に衝撃が走った、何故なら

「れ、歴代頑駄無大将軍と合体!? それは無理がありすぎるしパワーバランスが崩れるよ!」
彼の発言通り、それはあまりにも無謀で作品のパワーバランスが崩壊しかねないものだからだ。

「するわけねえよ! ていうかお前、どういうフラグを立てるんだよ!?
 そいつらがどうやってそんな状況を知るとか考えているか!?」

という答えにグラディストガンダムは

「すまん、俺が悪かった」
と何故か人間体に戻り謝罪した。

「ああもう、参加者が出るまで番外編なんて……」
と呆れるドラえもん、その時!

「そうだ! この際だから万滅大帝とお前ら殺しあえ!!」
と彼から冗談では済まされない発言が発せられた。

「「何だと!?」」
と驚愕の声を上げる彼ら。

「どうせ、いつかは続編作るんだしネタバレ作るんだしもう戦闘場面を出すわ」
と大胆な発言、そして発想……これにより完全に

「そうだね、もう出そうか」
と呆れ返っていたのでそれを承諾した。

「ゼクロスです、次の話はエクスカイザーパクリとメガトロンパクリとオリ武者の話の三本です、
ジャンケンポン、フハハハハ!!」
と何処を見ているのか、彼は画面(?)に向かってそう言い放った―――もはや好き勝手領域になったこの作品、
参加者が出なければ……強制スタートもありうるのだろうか……




続く





〜オマケ〜

歴代頑駄無大将軍

詳細:頑駄無大将軍は一人ひとりが天帝に近い存在(まぁ神に匹敵する力を持ってるつう事になるのだろう)、
つまりは最強の武者頑駄無である、昔は頑駄無結晶(ガンダムクリスタル)がパワーの源だったが、
その源も進化し結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)となっている。

 

番外編 第6戦 どらEMONさんありがとう

ゼクロス「ついに参加者が一人出ました……それはドラEMONさんです!!」
ドラEMONさん「ゲート・オブ・バビロンを使います、それと敵としてこの人と融合します、気色悪いですが」

「つうわけで今日は昨日参加者が出来た記念でネタバレしまくるぜ!!」
「うわぁ……」
と張り切るゼクロスと遠い目で彼を見つめる彼ら。

「だから、さっさと死んでこい万滅大帝!! 早く退化しろ! お前らはさっさと俺と融合!」
「……仕方ない」
「そうだね」
ゼクロスの指示に従った彼ら―――万滅大帝は第一形態だった頃の「神羅ガンダム」に、
主人公側とゼクロスはファイナルカイザーガンダムへと融合した。

「つうわけでシーンスタート!!」
とゼクロスが叫ぶと、今存在している世界の風景が変化した……今二人……いや一体と多数の者達が宇宙らしき空間にいた。

「どうだ……!! 万滅大帝!! これがお前の否定する絆の力だ!!」
万滅大帝を数kメートル位までに殴り飛ばしたガンダムは勢い良く叫ぶ、だが彼も態勢を立て直し死神の鎌を模した大剣を構えた。

「万滅大帝……いやラグナジェノサイダー……! この世界の為にも……俺を庇い死んだアイツの為にも……!!
全ての異世界の為に! 貴様を……!!」
と彼<ファイナルカイザーガンダム>は力強く言いはじめ……大剣と長剣を構え……

「貴様を倒す!!」
と勢い良く叫ぶ―――そして

「なめるな……! なめるなよ、ファイナルカイザーガンダムッ!!」
と彼も勢い良く叫び大剣を一振り、その直後紫色のオーラを放出しそれは身体全体を覆う。

「勝負だ……!! 新羅隆司!!」
と彼も双剣を一、二回振ると金色のオーラが彼らの肉体から放出されそれは身体を包み、金色へ変色した。

「ヌゥゥ……ヌゥオオオオォォォォーーーッ!!」
「うおおぉぉぉぉぉぉーーーーっ!!」
と足を前に出し本格的に浮遊し突撃する二人―――そして

「ふん……はあぁぁーっ!!」
先制攻撃、新羅がガンダムを切り裂かんとしていた……しかし!

「てえぇやあぁぁぁぁぁーーーーっ!!」
カウンター<反射攻撃>、ガンダムの剣が彼の身体を切り裂き……頑魂を破砕すると

「ぐわああぁぁぁぁぁー!! ああぁぁぁーーっ!!」
と彼の断末魔が無常の宇宙に響いた……そしてその直後爆発が起きた。

「……くっ……」
数十秒後、爆発によって生じた煙の大半は晴れ彼らは一瞬目がくらんだ……そうなる程に戦い続けたのだ―――
そして目の前には

「こ、これで勝ったと思うな……」
と全身はボロボロ―――今にも倒れそうな状態の神羅ガンダムこと新羅隆司がいた、彼は弱々しくも強い口調で言葉を発し始めると

「全ての世界から―――虐げる者と虐げられる者の関係!立場!!連鎖が無くならんかぎり……!!」
「いじめが……全世界の未来永劫無くならん限り……!!」
「俺は……俺はあぁぁぁーっ!!」
と彼は一寸間を置き、力を込め……

「何度でも蘇るぞ!!」
と勢い良くそう叫んだ、それはただの負け惜しみから言った言葉では無い、それを誰もが理解した。

「……復讐じゃ……復讐を呼ぶだけだよ―――新羅君」
とガンダムはそう告げた―――その瞬間、彼の肉体は漆黒の光となり、そこには何も残ってはいなかった。

「カーットッ!!」
とゼクロスが叫ぶ、すると先ほどの緊迫した雰囲気と舞台は一瞬にして元通りになり、
神羅ガンダムとなっていた万滅大帝もグラディストガンダムの状態に戻っていた。

「次は実写映画メガトロンの顔を更に怪物にしたみたいなロボットのボディになった新羅との戦いだ、石川和彦、
 さっさと真っ二つにされてこい!!」

「……どうせ俺なんて……」

「ストーリー上、そして奴の脳内構成上、仕方が無い事だ……」
指示を下すゼクロスとそれに落ち込む石川和彦の肩を叩くリスティル。

「つうわけでシーンスタートするよ〜、早く準備せんかい!!」
と罵声を飛ばすゼクロス、それで第二形態へ退化する万滅大帝とファイナルカイザーガンダム……
風景も市街地に変わり、一般人も用意された、勿論惨殺され役である。

「人間など、生きる価値も無い愚か者共だ!!」

「彼らにだって運命を選ぶ権利はある! それに、彼らはお前よりは愚かじゃない!!」

「ほう、貴様はあんな愚か者共の為に戦うのか!! なら……貴様は」
とインフィニス<新羅隆司>はその巨大な手でガンダムを掴むと

「その愚か者として死ね!!」
と力を込め、思いっきり投げ飛ばした、音をも光をも越える神速を越える勢いだったが、ガンダムは態勢を立て直し剣を構えた。

「お前が人間を……命を語るなあぁっ!!」
と彼はインフィニスの胸部へ詰め寄ると連続で拳を打ち続ける、
それは反撃する一寸の時間すら無いほどの速さと威力のラッシュだ……
しかしインフィニスは約60フィート(18m)に匹敵するほどの大きさ、
パワーではガンダムに紙一重の差で負けているが総合的な面では……微かに奴の方が上だった。

「貴様こそっ!!」
と彼はラッシュを仕掛け続けるガンダムにニードロップを加え、弾き飛ばした。

「お前がこうして存在していられるのも自分が人間だったからだぞ!!」
「黙れ! 俺はあんな醜い種族とは違う! 俺をあの愚か者共を裁くために人間を越えたんだ! やめたんだよ!!」
「違う! お前は……人間だ!!」
言い争う彼ら、とっさにガンダムがインフィニスの片手を掴むと

「ただ強いだけで……!! ずっと今のままなだけの……ただの人間だ!!」
ガンダムは上空にその圧倒的パワーで上空へ放り投げると、投げ飛ばされた彼の懐に駆け寄ると

「たぁっ! ふんっ! てぇいっ! てやぁっ! てりゃあっ!」

 ガンダムは剣を構え彼の胸部を突き、上方から斬り、下方から斬り、回転斬りを放ち、
最後に人間で言う心臓の部分を斬り裂き地上へ落下させる、だが

「ふん!!」
「しまったっ!」
落下し始めた瞬間、ガンダムの足を掴み、二人とも地上目掛けて凄まじい速さで落下し始め……

「ぐああぁぁぁぁぁーーーっ!!」
そして勢い良く激突、爆発が起きた……数秒後、煙が晴れたその場には大きな穴が開いていた……。

「ちぃっ!!」
と両者とも穴から脱出し構えると、先制攻撃、その瞬間を狙いインフィニスはガンダムを掴んだ。

「どうした……目を抉り取ってほしいのか……!」
と彼は手の力を強め指が彼の両目に近づき潰されそうになっていた……両者とも弱っており、
パワーこそガンダムには劣るインフィニスだが、その巨体さゆえ抑えるのは簡単だった……

「くぅ……まだだ、こんな所で負ける訳には……!!」
と力を込めそう言い放つガンダム、だが辺りを見回すとインフィニスに首を?がれ、四肢をもがれる等の方法で惨殺された
一般人の死体がこの街の交差点を覆うほどにあり生存している民間人の一部はこちらの戦いを見つめ恐怖に怯えている。

「あの世とやらで……俺の快進撃を見るんだな……!」
と更に力を強め、今にも彼の目が潰されようとしていたその時……彼の背後から……

「!! 何……?」
ガンダムを掴んでいた腕が衝撃波で斬り落とされた、その切れ味、威力からして自然で作られていたものではない事は分かる
……その衝撃波を発生させた者は……

「敵の絶望は味方の希望……! 俺の名は……」
と名乗りを上げた声の主、それこそが……衝撃波を発生させた者だった。

「貴様は……!!」
「君は!!」
彼の姿を確認した二人から驚愕の声が上がった……そして

「絶望大帝! 石川和彦だ!!」
と本格的に名を名乗った者……それはかつてガンダム<彼ら>を苦しめ、後には助けられ本当の自らを取り戻す事が出来た少年
……石川和彦だった。

「カマセ犬帝王か……鷹取を……親友を倒した事でカマセ犬の称号から逃れたと思っている愚か者が……」
「カマセ犬帝王……懐かしい、だが今の俺がそんな称号をもらう程なのかは疑問だがな」
と二人は睨み合ったかと思うと剣を構えた、石川の場合は背中からグロテスクな翼が実体化、
剣もまるで龍の口から舌が出ているかのような形をしていた。

「待て! これは奴と俺達の戦いだ! もう君は関係ない! もう虚しい思いをしなくていいんだ!」
石川にそう告げるガンダム……しかし

「奴と俺……? 奴と俺達の間違いだろう!!」
と答えると、ガンダムの元へ駆け寄った。

「かつての俺は……悪の帝王になろうと虐殺をしていた……だが」
と彼は手を彼の目の前に突きつけた……すると彼の傷が見る見る修復し

「俺は結局、悪の帝王になる器でもなかった……本当はただ親友であるアイツに操られていた単なる愚か者だったんだ……」

「だから、償いとして一緒に戦わせてくれ……と?」

「ああ」
彼の問い掛けに返答した石川……そして

「君の回復魔法のお陰で調子を取り戻す事が出来た……ありがとう」
「お礼を言うのは……まずはこいつを殺害してからだ!!」
彼らは会話を一旦交わした後、意気投合しガンダムは双剣を、石川は再び剣を構えた。

「殺害だと……行き残るのは俺『達』だけだ!! 貴様ら!!」
と言い放つインフィニス、すると彼の足場に魔方陣が描かれ……彼のボディは修復された……

が生命力は大幅に消耗している事には変わらない…… この機会が決着の時―――誰もがそう感じ取った―――

つうか、ネタバレしすぎじゃん!!


続く




〜オマケ〜

石川和彦

詳細:スパラグシリーズ第一作のカマセ犬帝王というあまりにも不名誉な称号もらって泣き出した情けない奴。
しかし悪の神の力を持つので強い事は強いが、当時はコイツより強い奴が多すぎて……
最期の決戦ではあらゆる異世界の加害者の怨念を吸収しインフィニスに挑んで……ネタバレしすぎ。

 

番外編第7戦 「決闘は別作品!?」

「いくぞ……!! まずは俺からだ!!」
と言い放つ石川、その瞬間彼はインフィニスの懐へ駆け出し胸部へと浮遊し近づき殴り飛ばした……
一方、彼は戦闘機状に変形し体勢を整えると先程の人型へと変形し着地させる。

「き、貴様……! 何故それ程までの力を……!!」
と胸部を手で覆い問い掛ける彼、問われた石川は剣を構え前進し

「貴様が被害者の怨念の力を持つなら、俺は加害者の怨念の力を持つ!
ラグナロクの強さは一つの異世界の軍隊分だと聞いたのでな!」
「数多の異世界に蔓延(はびこ)る悪人共の怨念を吸収したのか……! それはそれで好都合だ、貴様は完全な悪人として死ね!」
問い掛けに答えた石川、剣と剣が交じり合っていたが……押されているのは石川だった、そう結局彼には敵わなかった。

「ふんっ!」
「ぬぁっ!」
一瞬の隙を突かれ、剣で弾き飛ばされそのまま地上へ激突するかと思いきや……

「君も……自分が一人で戦ってるなんて思わない事だね」
と激突しかけた彼の手を掴み激突を防いだガンダム、身長は武者頑駄無族となった事で150代になり子供並の背丈になっているが、パワーは桁違いである。

「そうだな……!」
と彼は再び翼を広げインフィニスの元へ前進するとそれに連なりガンダムも前進した。

「貴様ら二人とも! 死後の世界とやらに送ってやる!!」
とインフィニスは言い放つと、全ての指に刃が装着された。

「さあ送られるのはどっちか……雌雄を決しようじゃないか!!」
とガンダムは斬りかかり彼は片手の指の刃で弾き返す。

「ふん! どうした!? そこまで武者頑駄無のボディが恋しいか!!」
と容赦なく剣閃を浴びせる石川、それは全て彼の刃に弾かれる……

「言ってくれるな! 生身の身体では出来ない事もこの身体なら出来るんだよ!!」
「何……?」
インフィニスは自らの手を回転させドリル状にした、この凶悪な兵装、命中すればタダでは済まない事が分かる。

「フハハハハッ、どうした!!」
回転させドリル状にした両手を打ち続けるインフィニス、それをただ剣で弾き続けるガンダムと石川、しかし

「もらった!!」
と一瞬の隙を狙い片手を切り裂いた石川、それは「片手」だった金属の塊となるかと思いきや……

「! 危ない!」
とガンダムは片手が浮遊した事を確認し石川に告げた。

「ちぃっ!!」
回避行動を取ったが腹部を掠ったドリルは肉を抉り取ったままインフィンスに装着される。

「ククク、人間の身体は本当にもろいな! これなら自分より弱い者に殺されるのは当たり前だな?」
インフィニスは抉り取った肉を自らの力で灰にした……鋼鉄の身体を持つ彼、ほぼ生身に近い状態で戦う彼ら……
その違いを示しているかのような台詞でもあった。

「ほざくな! だからお前は俺達に負けたんだ!!」
と彼の台詞を改変し言い放ったガンダムは銃を創造、それを手に取った。

「次元斬!!」
ガンダムが剣を振り下ろすと彼の前方―――インフィニスの後方の空間に裂け目が出来た、
そして

「てえいっ!!」
石川は空間の裂け目へとインフィニスを蹴り飛ばすと手を広げると挙げた……それは合図だった。

「ターゲット・ロックオン……ファイナルカイゼルブラスタァーッ!」
ガンダムは手に取った銃を構えると引き金を引いた、その直後銃口から閃光が放たれた。

「次元波!!」
続いて石川は次元の裂け目へ蹴り飛ばしたインフィニス目掛け剣に自らの魔力を集中させ衝撃波を放った……

「のああぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!!」
その瞬間、次元の裂け目から爆発音が響いた……それは彼らの一つ一つの攻撃がいかに凄まじく強大であるかを示していた。

「やったか!?」
先程の光景を見た民衆の内の一人が思わずそう叫ぶ……しかし

「貴様ら……そんな技で俺を倒せるとでも思ったのか……? いや思ってないか」
次元の裂け目からインフィニスは脱出すると、次元の裂け目は修復され無くなったかと思うと手を掲げ……

「<ジャッジメント>!!」
と叫んだ、その瞬間光の雨が地上へと降り注ぎ始めた!

「ジャッジメント……裁きだと!? 貴様が一番裁かれるべき存在だろうが!!」
と石川は剣を構え彼に斬りかかると思いきや、生き残った民衆の元へ向かった―――理不尽な裁きの光の脅威から庇う為に……

「うわああぁぁぁぁーーーっ!」
裁きの光は一点―――彼ら目掛けて命中しようとしていた、民衆の誰もが死を覚悟した、その時!

「うりゃりゃりゃりゃっ!!」
と裁きの光を全て弾き返した……理不尽な裁きの光は理不尽な審判者へと……

「何だと!?」
驚愕するインフィニス、そんな彼をおかまいも無しに襲う審判の光……そして見事に

「ぬおぉぉぉぉぉーーっ!!」
全て命中し爆発が起きる……爆煙が晴れた数秒後、彼のボディの装甲はボロボロになっていた……自分の裁きが自分に
……何とも皮肉なものだ。

「裁きを下した者に裁きが下されたか……皮肉なもんだ」
とわざと彼に聞こえるように呟いた石川……そして

「猪口才な真似を!!」
と彼は戦闘機に変形すると数秒とかからず石川の背後に迫り変形、人型に戻り……

「ククク……はぁっ!!」
剣を構え石川に斬りかかった!

「ぐあぁっ!!」
不意を突かれ翼を切り裂かれた石川、彼の存在を確認すると振り向き剣を構えた。

「!! 貴様アァァーッ!!」
先程の光景を目撃したガンダムは激昂、剣を構え空間転移でインフィニスの背後に迫り

「食らえっ!」
「があぁっ!」
胸部目掛けて剣を差し込み貫いた。

「ふんっ!」
と力を込め荒々しく剣を引き抜いたガンダム、その切っ先には……赤い液体が付着していた……

「貴様……よくも!」
と剣を構えガンダムを睨み付けるインフィニス……そして

「隙だらけだ!!」
そこに石川が割り込むとインフィニスの腕を掴むとそれを上空へと勢い良く投げ飛ばし……

「少々……本気を出すか!!」
と彼は手をかざした、その瞬間切り裂かれた翼は双剣に変化し彼の手に渡った。

「万滅闘覇剣!!」
彼は更に双剣を一つに融合させると感触を確かめるかのように一振り、二振り……そして構える。

「いくぞ!!」
彼は浮遊し投げ飛ばしたインフィニスの懐へ駆け出すと

「ふんっ!!」
と力を込め彼の胸部を勢い良く剣で貫き……

「今だ、ガンダムッ!」
石川の呼び掛けに答えるかのようにガンダムは飛翔……貫かれているインフィニスを目の前に……

「ウオォォォォォーッ!!」
ガンダムは力を込め構えた、すると彼の足元に魔方陣が形成され……

「俺達のこの手が激しく輝く! 貴様を滅ぼせと!轟き叫ぶ!!」
ガンダムは手に力を込めると……

「万滅……! カイゼル……フィンガアァァァァァーーーーーッ!!」
インフィニスに向かって前進し始め……

「ふんっ!!」
と石川は剣を引き抜いた直後、インフィニスを蹴り飛ばした。

「何!?」
「うおぉぉぉぉぉぉーーーーっ!!」
その直後、ガンダムに胸部の一部を掴まれ……そのまま地上へ

「ぬぅおおぉぉぉぉぉぉーーーっ!!」
数秒と掛からず一瞬にしてインフィニスを地上へ激突させたガンダム……そして

「ハッ!!」
と叫ぶとインフィニスの胸部をその手で更に押さえつけた瞬間、爆発が起こり小さい隕石の衝突規模の穴が地上に開いた。

「……」
爆発で生じた爆煙……その中からガンダムは姿を現し石川の元へ駆け寄る、それと同時に……

「貴様ら……まだ俺は死なんぞ!!」
インフィニスもその姿を現し彼らの前に再び立ちはだかる、彼は万滅大帝、仮にも全異世界最強の存在の一人、
あんな攻撃では殺す事は出来ない。

「それなら……お前の<命>を奪えば良いだけだ!!」
ガンダムはその直後、彼にアッパーカットを繰り出し空中へ殴り飛ばした、
それにより彼のボディの金属の一部分の破片が飛び散り、生存している市民達には一欠けらも命中しない……
それは彼の強大な力によって金属の破片は塵も残さず無に還るからだ。

「ほう……市民達を守るために肉弾戦か! いいだろう!!」
打ち上げられた彼も態勢を整え、足を突き出し飛び蹴りの構えを取ると真っ先にガンダムの前方へ……しかし

「ふんっ!!」
とインフィニスの足を両手で無理やり受け止めた直後、地上へ投げ落とし、コンクリートの道路にまた一つ大穴が開く。

「ぬぅんっ!!」
起き上がったインフィニスは手を銃器に変形させると、人間で言う指先に当たる手のマニュピレーターの先端から閃光が迸る。

「そんなものがっ!!」
と二人は剣で放たれたレーザーを全てかき消していくと、そのままインフィニスの懐へ詰め寄っていく。

「ちぃ……!」
彼はレーザーを発射し続けるが、それは彼らには通用する筈がなく……

「たぁっ!!」
「のわぁっ!!」
ガンダムに自ら<インフィニス>の胸部を斬られた彼は動きを一瞬怯ませた……それと同時に誰が気づいただろうか
……ガンダムの剣に<血液>が付着している事に。

「ふんっ!!」
「ぐぁ!」
怯んだ隙を狙い彼を勢い良く蹴り飛ばし転倒させたその直後石川は魔剣を手に取ると身構える……

「このカマセ犬帝王がっ!! 調子に乗るなあぁぁぁぁーーーっ!!」
流石にこれまでの戦い振りが無様だったのかついに怒りを剥き出し龍型に変形すると彼の元へ凄まじい速度で前進した
……その速さから数秒で彼の懐へかけだせるだろう……しかし

「奥義!!」
とこちらに前進してきたインフィニスを剣で受け止めると彼は力を込め切りあげ……

「殺戮……武荒剣!!」
彼の胸部を蹴り付け、殴りつけ、斬り付け、殴り飛ばすと彼の背後に空間転移で移動すると蹴り飛ばし剣を構え……

「おりゃあぁぁぁぁっ!!」
と彼を切り上げる、その瞬間連鎖爆発が起きるとインフィニスに強力なダメージを与えた……
だが誰も彼がこれで死ぬ筈が無いと思っていた。

「今までフェアプレイの精神で戦ってきたが……そのツケが来たか」
爆煙が晴れると、そこには全身の金属が黒く焦がれているインフィニスがいた……しかし今は通常の人型に変形しており、それだけでなくアイカメラ<目>の輝きが通常よりも光っていた……
まるで彼の今の気持ちを表してるかのように……

「フェアプレイ……だと……?」
先程の光景でとっさに復唱するガンダム……彼はしばし考えると……そう奴がその気になれば一秒も持たずにこの星を破壊できるどころか銀河系も滅ぼせる……
なのにそんな事を一度もしていない……彼はそれを考えると自然と今の彼の人間性に恐怖を抱き始めた。

「さぁ……先程の生温い戦いも終わりだっ!!」
彼はそう言い放つと即座に石川の懐へ飛び込むと手甲から刃を出し……

「ふんっ!!」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「や、やめろぉっ!!」
すかさず石川の心臓を突き刺すと更に突き刺し、突き刺し、突き刺し、突き刺し続ける……インフィニスにはガンダムの制止の声は聞こえていないのも同然だった。

「くくく……苦しいか?」
「ぬぅ……あぁ……!!」
更に彼は二本の指で彼の体内から心臓を抉り取る……それでいて彼が生きていられるのは不老不死という証でもあり、そして彼の生命力の強さを物語る。

「ふん」
インフィニスは手にしている「物」を握り潰すと、彼はそれを地面に放り投げた……
そこにあったのはかつては心臓だった肉の塊……それはまるで彼の命運を示唆しているようにも見える……いやそう見えた。

「ぬぅ……!」
「ふん」
石川は胸部を押さえ斬りかかる、が簡単に受け止められると胴体を掴まれ、抱えられるとインフィニスは飛行した。

「かかって来い、カマセ犬!」
インフィニスは塔の頂上に着陸すると石川を踏んづけ彼の動きを抑制した。

「その程度か、万滅大帝!!」
「それはこちらの台詞だ」
彼は剣を召還し手に取ると自らの動きを抑制している<物>を切り裂き態勢を立て直す、が彼は石川の下半身と上半身を掴むと……

「貴様など……」
「ぬぅっ……」
と彼は徐々に、徐々に手に力を込め……

「真っ二つにしてやる!!」
「のぁっ!!」
と彼の胴体を……まるで紙のように引きちぎってみせるとそれを地上に放り投げた、
それにより大量の血液が爛れ落ちた、彼の胴体を引きちぎる程の腕力は彼とガンダム位しか持ちえていない、
つまり彼の力は石川の胴体を素手で易々と引きちぎる程に強大だという事でもあった。

「所詮、貴様はただの偽善者に過ぎないのだ!!」
と無常な一言を胴体を引きちぎられ倒れている石川に投げかけるインフィニス……その直後

「例え……胴体を引き裂かれようともぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「!? 石川!」
胴体を引きちぎられた石川……しかし彼は上半身を動かし前へ前へと動かすと自らを浮遊させた、
その直後下半身は霧のような粒子状になるとそれは彼の上半身の下に集まっていくと下半身を形作り彼は五体満足の状態になった。

「ふんっ、生命力は立派なようだな……そうでなくては万物最強の面目が立たんな。」
彼は石川にそう言い放つと手を掲げると……その瞬間両手の周りに光が収束、それは剣を形作り彼の手に渡ると……

「ハンデとして貴様らが戦いやすい環境を作ってやる」
「何だと!?」
インフィニスの言葉に警戒心を覚え剣を構える二人……そして

「戦いやすい環境とは……つまり!」
彼はその直後、剣を構え……

「宇宙空間の事だ!!」
その瞬間、剣に光が収束し、紫色に妖しく輝く……

「まさか……アイツ!!」
ガンダムは彼の考えを察知すると表情を変えインフィニスの元へ前進する、しかし

「もう遅い!! 奥義! ダァァァクネス! ライトニングゥイィンフェルノォォォォッ!!」
一足遅かった。彼の剣から龍を象った衝撃波が放たれ、それは一旦宙を舞うとそのまま地へと下降していく。

「貴様に……この地球を……破壊させてたまるかぁぁぁぁーっ!!」
その時、石川は衝撃波の正面に身を乗り出した……その瞬間、漆黒の閃光が辺りに散らばった。

「い、石川!!」
石川の安否を確認する為か、声を上げたガンダム……爆煙が晴れると……

「貴様……何故そこまでして人間などという愚かな存在を守ろうとするのだ?」
インフィニスは<彼>にそう問いかけると、彼は姿を現し……

「ど、どんな人間でも……命は大切なもの……! 知ってるか……どこかの国のとある死刑囚が奉仕活動を行って、
その功績を認められて死刑を免れたんだ……そのように、どんな人間にも無限の可能性があるんだ!
それが貴様のような極悪人であってもだ!」
と力を込めそう答えた、しかし見るからに立っているだけでも苦しそうな状態だった……

「ではあえて問う、その無限の可能性があるであろう悪人達を殺してきたのは誰だ?」
インフィニスの二度目の問い、それはあまりにも鋭い質問だった……石川の言葉に一理ある、
しかし彼らもまたインフィニス<新羅>と同じ虐殺者だった。

「お前と俺達だ」
その問いに素早く答えた石川……彼の言葉はヒーロー番組のヒーローの言葉よりも彼らには潔く思えた、そして

「だからこそ……俺は……自分の罪を償わなければならない!!」
彼は力強くそう言い放つと剣を自らの胸に突き立て……次の瞬間鮮血がほとばしった。

「貴様!? 血迷ったのか!?」
石川が突然自らの心臓を突き刺した事に思わず声を上げたインフィニス、そして

「ガンダム、いやお前達……」
「何だい」
「今まですまなかった、そして……後は頼む……」
石川はガンダムに話しかけ、そう一言だけ口に出した後、インフィニスの方に身体を向け……

「ヘレンさん、セレスさん、和也さん、フェンシスさん、麗花さん、アレン、ドラえもん……
鷹取を説得せずに殺した事を責めて……ほしかった……!」
と涙を流し呟くと表情が更に深刻になった。

「……我が魂よ! 我が命を持って我の罪を断て!!」
彼は<何か>を詠昌し始めた、すると幾つ物の魔方陣が彼の前方に具現化し、重なり合い……

「ギルティ……ブレイク<断罪>!!」
その瞬間、彼の身体から光が放出され、それは魔方陣に収束されていくと魔方陣から強大なエネルギー波動が
インフィニス目掛けて放たれた。

「グァアアアアアァァァーーーッ!! なっ、何だ……このホーリーエナジーは!?」
インフィニスはエネルギー波動にまるで津波のように飲み込まれ、そのエネルギー波によりインフィニスの姿が見えなくなる。

「俺も<貴様>のように自力で蘇るようになる……のかもしれないな……」
彼はそう呟いた直後、倒れ前のめりになる……そして次の瞬間、彼の目が閉じると肉体は漆黒の光に変化し、
それは消滅した……その漆黒の光はそれは彼の罪のようにも思えた。

「勝利を得るためには犠牲を出さなきゃいけないと言うのか……!」
彼の<永眠>を確認したガンダムの言葉が意味深に響く……しかし、そんな空気もすぐに打ち破れる事になる……
なぜならば<奴>はまだ……眠ってはいなかったからだ。

「じ、自滅技を放つとは……本当に断罪だ……な……」
そこに一人の少年がいた、背後にはかつて<インフィニス>だった金属の塊が黒焦げになっており大破していた。

「俺をインフィニス・アーマーから引き離す程の威力を持つ……あの技の威力は奴の負の感情と罪そのものだな……まさしく」
彼はその直後、膝を尽く、彼の生存を確認したガンダムは剣を構え怒りを露にする。

「何で彼が……死ななければいけなかったんだ……!! お前の所為で……お前の所為でえぇぇぇぇっ!!」
と今までの彼らとは大違いの言動、そして言葉、それはまさしくインフィニス、
いや真の姿である新羅が憎んでいる<同属>の闇の感情から出る言葉であった。

「うおおおぉぉぉぉぉーーーーーっ!!」
ガンダムが激昂し絶唱すると<彼ら>の剣が一定時間激しく輝き始めた、
その輝きもだんだん抑えられ剣自体からオーラが放出される。

「新羅ぁぁぁぁっ!!」
「貴様らあぁぁぁっ!!」
ガンダムが剣を構え前進すると、それに呼応するかのように新羅も前進する……
そして次の瞬間、現時点の戦闘の決着はつけられる。

「ふん……はあぁぁーっ!!」
「てぇやああぁぁぁぁーっ!!」
前回の決闘と同じく先に新羅が剣を振り下ろした、しかしガンダムはすかさず剣を振り上げると剣を弾き飛ばした。

「しまった!?」
「うおぉぉぉぉーーっ!!」
新羅が怯んだその一瞬の隙を突き、ガンダムは心臓目掛けて剣を突き刺した。

「ガハッ!!」
吐血した新羅、その血はガンダムの兜の鍬形に飛び散ったがそれも数秒後には彼の力で蒸発した、そして……

「食らえ!! 万滅秘技!」
とガンダムは剣で胸部を抉りながら十字架を描く、その間にグチョグチョ、
グチョグチョと生々しい音が飛び交い新羅の顔は苦閃の表情をしていた。

「裁十字架斬<ジャッジメントクロスラッシュ>!!」
彼らがそう叫んだ瞬間、剣で切り開いた十字架状の切り傷が輝くと新羅の頭上に神々(こうごう)しい十字架が出現、
<それ>は新羅の目の前に降下すると十字架状の切り傷もそれに呼応するかのように一定時間更に輝きを増すと、
輝きは収まり爆発が起きた。

「ば、馬鹿……な……」
数秒後、爆煙が晴れ、新羅の姿が確認できた瞬間、彼は前のめりに倒れこんだ……ガンダムは彼の元へ一歩ずつ、
一歩ずつ前進した、そして新羅は目の前にガンダムが近づいた事を認識すると、口を開け……


「お、俺は……また貴様らに負けたのか!? 目的も達成できないままに!!」
と全身から血を流している少年は目の前にいる「ファイナルカイザーガンダム」を睨みながら悔し紛れに叫ぶ……

「だが、覚えておけ! 所詮、人間は生きているだけで罪の存在だ!そんな奴等の為に戦う貴様らは……」
彼は一寸間を空けると再び口を開け……

「ただの偽善者だ」
と告げた、その瞬間彼の目は静かに閉じられもう動かなくなると、肉体は漆黒の光になり消滅した。

「何回蘇っても、何度でも言うよ、人間はそこまで愚かな存在じゃない……と」
彼には勝利を得た達成感が無く、ただ悲しみだけが彼の心を支配した。

「カーット! ああ……長かった、ここまで……!!」
ゼクロスが達成感ありまくりでそう告げた瞬間、新羅は人間体からガンダムへと変身した。

「お前、締め切り近くまで編集していたのか……」
と新羅、現グラディストガンダムはそんなゼクロスに呆れ帰る。

「言っとくけど、これはあくまでも予定、つうか下書きみたいなもんだから本編はガラリと変わってるかもしれないから」
と説明するとゼクロスは次の<舞台>の準備を始めると

「いっとくけど次回は最終回の前話か最終回かのどちらかだから!」
「えええぇぇぇぇぇぇーーーーーっ!?」
と言い伝えられ驚愕する彼ら。

「つうわけで! 今から万滅大帝の最終決戦を始める!!」
「え? ちょ、待って、いきなり!?」
「始める!!」
彼らの動揺もゼクロスの一言で収まる、何故なら……その時点で舞台は始まっているからだ……

「どうした!? それでも最強のガンダムか!!」
「ぐぁっ!! くっ、やはり強い……!!」
万滅大帝と<最終皇帝>の最後の決闘になるであろう今回……
しかし、約二回殺害され、復活する度に戦闘力が増大していった万滅大帝、今の彼はもはや<最終皇帝>を超える存在となっていた、
しかしだからと言って最終皇帝も負けるわけにはいかない、何故ならこの戦いで全ての異世界の運命が決まるからだ。

「それは独りよがりで手に入れた力であって、決してお前の力じゃないとか言いたそうだったな……今まで? しかし残念ながらこの言葉は俺だけじゃなく貴様らにも当てはまるんだよ!!」
万滅大帝はガンダムをほぼ一方的に蹴り飛ばし、殴り飛ばしていく……このままガンダムは彼に負け<合体>させられてしまうのか!? 
人間を守ろうとし少年<裏切り者>の野望を阻止する彼らと人間でありながら同属を憎み忌み嫌い全ての
異世界の粛清を目論む少年、果たしてどちらが勝つのか!?

「ていうか、これ書くの面倒くさいな、ジャッジメントの没にした場面を満載したジャッジメント・アフターでも書こうかな」
「いきなり、そんな事を言う!? お前いい加減にしろよ!!」
ゼクロスに一斉にはいる突っ込みで、この七話は終わり次回へ持ち越されるのだった。





続く(え!?)





〜オマケ〜
裁十字架斬<ジャッジメントクロスラッシュ>
詳細:ファイナルカイザーガンダムの技のひとつ、実は漢字のほうは<サバキノジュウジカギリ>と読む。
ぶっちゃけ武者頑意識してます。

 

この話は続きます。

 

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