ドラえもん のび太の魔科学戦記

ゼクロス・アークウィンドさん

 

episode7「機神再び」

「・・・ククク・・・」
と不気味に笑うその謎の者・・・その正体は・・

「・・・滅茶苦茶だ・・ゴミの寄せ集めみたいだ・・これじゃまるで・・アンゴルモアじゃないか・・!?」
「確かに、あれは本当に滅茶苦茶だったからね」

のび太がそう言ったその時

「アンゴルモア・・何故ソノ名ヲ知ッテイル?」

「え?」

「『アンゴルモア』トハ・・・我ラ『アンゴル』一族の正式名称デモアル名ダ・・・ソレヲ知ッテイルトイウ事ハ・・貴様ラハ・・・」

「さあね?それ以上は聞かない方が良いよ?」

「・・アクマデモ余裕カ?愚カナ」

そして彼らは立ち続けると・・・

「ドラーモン・・もちろん味方になるよね?」

「ああ・・・もちろんだ・・・ただし・・」
「こういう時だけ・・だろ?」

「その通りだ」
とドラえもんとドラーモンは会話を交わした後・・・

「戦いを始めるしかないようだね・・・ドラえもん!」
「うん!!」
のび太の声に復唱すると

「俺はドラーモン・ユミル・・・父さんの剣だ!」

「僕はドラえもん・・・正義の剣だ!!!」
と名乗りを上げると・・・

「自己紹介マダダッタナ・・・我ハ『クラドアクシス』・・『穢レ無キ漆黒』ノ名ヲ持ツアンゴル族ダ・・・!!」

と『クラドアクシス』も名乗りを上げ、ブロックを結集させた刀とは言い難い武器「デスパライアス」を構えた・・・

 

「お前は・・・ここで!僕達という二つの剣によって・・・」

「今日この地で潰えるのだ!」
とドラえもんとドラーモンは構えた・・・・

「フ・・ナラバソノ前ニ貴様ラノ力ヲ我ガ力トスル!サァ・・来ルガイイ!!」
とクラドアクシスは言い放った・・そして・・異形の存在<イグジステンス>との戦いが始まった。

「おっしゃあ!スネ夫、合体だ!」

「うん・・・」
と泣きそうなスネ夫が応じた後・・・

「スネ夫!ユーハブコントロール!!」

「アイハブコントロール・・」

と掛け声をした後、武の「グラプラン」スネ夫の「スネリウス」は・・合体し・・・

「合体!ダイジャネオン!!」
と機体を合体した彼ら・・名前は・・ただ「ダイ」が付いただけだった・・これはあらゆるロボットアニメの影響なのだ・・多分。

「何ガ『ダイジャネオン』ダ・・タダノ雑魚ノ寄セ集メデハ無イカ・・!!」

「黙れ!いくぜスネ夫!!」

「うん・・もうどうでも良いや・・」
とスネ夫は涙を流しながらそう答え・・戦いを避けるという考えはやめた・・・

「うぉりゃあああ!!」
と武は「ダイジャネオン」でラッシュを仕掛けた!!

「フン!ヤハリ雑魚ノ寄セ集メダナ!!」
と余裕で受け止めた!

「何ぃぃぃぃ!?」
驚愕する武があった。

「雑魚ガ合体シタ所デ・・・!!」
と吐き捨てると機体を殴り飛ばした・・・次の瞬間、機体が大破した。

「な・・・何てパワーだ!?」

クラドアクシスがダイジャネオンを殴り飛ばした光景を見てそう叫んだ・・・

「いくぞ!!」
とそこにドラーモンがジェノサイドカリバーを構え前進、クラドアクシス目掛けて突撃して行った。

「はあぁぁぁぁーっ!!」
とドラーモンが凄まじい気迫と共にジェノサイドカリバーを振らんとしていた!

「一刀!両断!」
とジェノサイドカリバーで横一線に薙ぎ払った!!

「我が太刀筋に断てぬものなし・・・!!」
とドラーモンのブレードユーミルはジェノサイドカリバーをそのまま構えながら言い放った・・が

「ククク・・・オ前ノ力・・・コピーサセテモラッタ!!」
「何!?」
と斬られた部分が修復・・・いやブロックが「増殖」し修復したように見えたのだ。そして・・

「デスパライアス・・・!!」
とブロックを結集させた刀のような武器「デスパライアス」を構え

「一文字斬リィィ・・・!!」
とドラーモンのジェノサイドカリバーの攻撃と同じ要領、構えで横一線に薙ぎ払った!!

「ククク・・・我ニ断テヌモノナシ・・・!!」
と構えを解いた。

「ぐあぁっ!!」
ドラーモンのブレードユーミルはダメージを受けた、この機体の装甲が強力でなければ斬り裂かれていた所だ。

「く・・自己再生が・・・」
ドラーモンの言葉でこの場にいる全員が彼の機体の特殊能力の一つを知った、
彼の機体は自己再生が始まっているとはいえ修復速度は遅い・・ソレほどまでにクラドアクシスの攻撃が強力だったという事だ。

「ドラーモン、後は任せてくれ!!」

「頼む・・・」

「いくぞ!僕達の合体技・・・コピー出来ると思うな!!」

とのび太の「ブラスディバイスト」静香の「ブロトヴァルケン」で
ブラスター<銃>を構えた。

「いくぞおぉっ!!」
とブラスターを構えながら前進した!

 

「アインス!!」
「ツヴァイ!」
「ドライ!!」

 

と最大出力のブラスターを始めに同時に放ち、その後静香がブラスターを連発、
そして最後にのび太の最大出力のブラスターがクラドアクシス目掛けて火(魔力)を吹いた。

「こいつで決めてやる!!」
とのび太が某「撃墜王」の台詞を言い放ち、ブラスターを二丁構え、静香もブラスターを構えた。

「ツイン・・」
「ブラストラアァイクッ!!」
と頭部にあたる部分、右腕、左腕含める前進を銃の炎で縦横無尽に撃ち尽くした!

「やった・・・え?」

のび太がクラドアクシスのようすを見た・・・すると・・・

「ククク・・・合体攻撃・・・コレハ流石ニコピー出来ナイナ・・・ダガ」
とクラドアクシスは余裕で立ち続けた・・・それと同時に彼は「デスパライアス」を構え・・・

「簡単ナ飛ビ道具位ハ放テルゾ!!」
とデスパライアスから衝撃波を振り放った!!

[く!!」
と回避行動を取ったが、剣の風圧によって出来た風の刃がブラスディバイストの右腕を掠った。

「な、何て奴だ・・!に、逃げよう!でないとこの宇宙人に殺されちゃうよ!!」
スネ夫が嘆き叫ぶ・・彼は臆病・・・そして弱い・・・この二大条件が重なっている少年こそが言える台詞だった。

「背水の陣!!ここは撤退せずに断固として戦う!でなければこの星は侵略される!」
「戦う気がないなら・・・」
「力なき者はされ!!」
とスネ夫はのび太とドラーモンに責められ・・・

「うぅ・・・分かったよ!!」
と承諾した・・・

「く・・・!!」
「ホウ?貴様・・ソレデ戦ウツモリナノカ?」
クラドアクシスは余裕気に・・且つ勝気にそう言い放った・・・彼はこの瞬間、勝利を予期した。

「こうなったら、僕の本当の愛機を出さなければならないようだね!!」
だがドラえもんは余裕気にそう言い放った後、彼は「オメガカイザーギア」を取り出した。

「何・・・?」
「大人しく見てるんだね・・・変身!」
と彼は「オメガカイザーギア」を掲げ、変身した・・・

「貴様・・・ソレデ戦オウト言ウノカ!?」
クラドアクシスはスーツが装着されたドラえもんに対しそう言った・・

「何を言ってるんだい?僕は『本当の愛機』って言ったんだよ?」
「何ダト!?」
「さあ・・出ろ!!勇神装甲ライファン!!」
とドラえもんが叫んだ!すると上空の空間が歪み、そこに「雷の牙」が君臨した。

「ナ、何ダ!?コノ感ジハ!?我ガ恐怖ヲ感ジテイルト言ウノカ!?」
クラドアクシスが思わずそう言った・・それもその筈・・雷の牙・・「ライトニンファング」は「デウス・エクス・マキナ」であるからだ・・・
これに逆らうというのは神への反逆だと言われるだろうが・・彼はそれを知らなかった、それは不幸か幸か?

「さぁ・・大反撃だ!!クラドアクシス!!」
とドラえもんは「ライトニングファング」に搭乗し余裕気にそう言い放った、それは彼が勝利を確信した証でもあった。

「ク・・雷ノ牙ガ我ヲ倒セルト思ウナ!」

「じゃあ?『機神』だったらどうなの?」

「何!?」

「さあ・・行くよ!!」
とドラえもんは精神を集中・・つまり機械的に言えば電子頭脳を常時よりも活発に活動させた、そして・・神の法を執行する者として・・

「テトラクテュス・・グラマトン!!」
彼は「神の法の執行者」の名を唱えた・・すると・・・

「ナ、何・・・!?」
ライファンは輝き、背中の部分には光の翼が生え、更に両手に大剣を構えていた・・たった二つ違った事なのに、
ここまでプレッシャーを感じる事はなかった。

「いくぞ!デウス・エクス・マキナ<機神>の力を見せてやる!」
ドラえもんは余裕気にそして勢い良くそう言い放った。



続く



〜オマケ〜
クラドアクシス
詳細:スタダスさんの考えてくれたオリロボ(キャラ)?
ゲストブックに書いてあるとおり、強い

 

episode8「異型の存在<イグジステンス>」

「デウス・エクス・マキナ・・・心強い・・・」
とドラーモンのブレードユーミルはジェノサイドカリバーを構えた。

「僕はまだこの程度じゃ・・・負けないよ!!」
とのび太のブラスディバイストもブラスターを二丁構えた。

「・・・フン!マズハ雑魚三体カラ片付ケテクレル!!」
とクラドアクシスはデスパライアスを構え・・・

「時空ノ彼方ヘ消エ去レ・・・!」
と空間的にデスパライアスで切り裂いた!

「!?す、吸い込まれる!?」

 

背後の空間が歪み、時空の彼方への入り口が開かれた・・このまま抵抗しなければ・・
そのまま吸い込まれもとの世界には帰れないだろう。

「時空間への入り口を切り開くとは・・・!!」
「ククク、サァ時空ノ彼方ヘト旅立ツノダ!!」

彼らが吸い込まれそうになったその時!

「僕の機体が機神・・<デウス・エクス・マキナ>だと言う事を忘れるな!!」
とドラえもんのライファンが手を掲げた!すると・・・

「!?吸い込まれなくなった!!」
と歪んでいた背後の空間をたちまち元に戻した。

「ナ、何ダト・・・!?奴ノ機体・・イヤ奴ハ<機械仕掛けの神>ダト言ウ事カ・・・!!」

驚愕するクラドアクシス。

「皆・・・今の内に総攻撃だ!!」

ドラえもんの言葉でドラーモン、のび太、静香はクラドアクシスに向かって前進した!

「フン我ハ不死身ダ!!」

「不死身って事は、ただ自己再生能力が高いだけって事なんだああぁぁぁぁーっ!!」
とのび太は叫ぶと静香と共に前進した!!

「今度は容赦なく初めから零距離同時最大出力攻撃だあぁぁーっ!!」
とのび太と静香は零距離でブラスターを構え・・・

「このまま最大出力で縦横無尽に撃つ!」
と戦いで性格も荒々しくなったのび太はそう言った瞬間、静香と共に上部や下部、両腕をそのまま縦横無尽に撃ち尽くした!

「ク・・・味ナ真似ヲ・・・」

「引き続き参る!!」
とそこにドラーモンが割入り・・ジェノサイドカリバーを構えながら突撃した!そして

「チェストオォッ!!」
と一刀両断に切り裂いた・・・

「我が太刀筋に断てぬものなし」
と決まり台詞を呟いた。

「グ・・・調子ニ乗ルナ!!」
とクラドアクシスは左腕にブロックを結集させ巨大化させると・・

「ヌウゥン!!」
とその左腕で当たりを薙ぎ払った!!

「回避行動!!」
と彼らは回避行動を取った・・が

「きゃあぁっ!!」
と静香のブロトヴァルケンは回避し損ない命中、大破した。

「静香ちゃん!!く・・・!よくも!!」

「のび太君、仇を取りたいなら早く変形を!!」

「う、うん!」
とドラえもんの言葉でのび太はブラスディバイストを変形させた!

「馬・・・!?」

「ドラーモン!僕達が攻撃して上空に放り投げるから・・・その後は斬るなり突くなり容赦なく攻撃してくれ!」

「良いだろう!」

「何ヲゴチャゴチャト・・・!!」

「いくぞ!クラドアクシス、僕達の力を見せてやる!!」

ドラえもんはライファンをブラスディバイスト・プフェールトモードに搭乗させた。

 

「何!?」
「さぁ今回は超強力な合体攻撃を味わってもらうよ!!いくよ!のび太君!」
「うん!」
とドラえもんのライファンはディバインカリバーを構え・・ クラドアクシスに向って前進した。

「いくぞ!!」
とディバインカリバーをクラドアクシスに斬り付けた後

「はあぁぁ・・・!」
とそのまま切り裂き、その体制を維持した後・・・

「でえぇい!!」
と上空へ放り投げた!!

「何・・・!?」
「ふ、あれで終わりではない!!」
と目の前にはブレードユーミルがあった、ブレードユーミルはジェノサイドカリバーを振る態勢に入ると・・・

「ジェノサイドカリバー・乱撃の太刀!!」
と最初に大剣を突き刺し・・その後容赦なく・・そして縦横無尽に斬り裂いた後・・・

「ふん!!」
と下へジェノサイドカリバーで落した!

「ガアァァァ!!」
とクラドアクシスが怯んだ所へ

「いくぞ!今まで受けた事の無い痛みを感じさせてやる!!」
とドラえもんのライファンはブラスディバイストから降りると

「いくぞ・・ディバインカリバー・・・!!」
「ヌウゥ・・・!!」
クラドアクシスが立ち上がった瞬間・・

「斬滅の太刀!!」
と縦横無尽に斬り裂いた!!

「ガアァァァァッ!!」
機神の力が込められた剣技・・・いくら不死身と言えども再生できなかった・・・本来なら瞬殺されても
おかしくない戦闘能力を持つドラえもん・・・何故瞬殺しなかったのか?それは心の片隅に置いてある
「正々堂々と勝負」の影響かもしれない。

「グ・・・ガハ・・・何故ダ・・我ハアンゴル一族ノ亜種ニシテ進化系ノ『フェゾネア』!!コノ我ガ負ケルト言ウノカ!!」

「これが機神の力だ!!必殺!!」
とドラえもんのライファンは上昇し、剣を構え・・・

「ディバインジェノサイダー!!」
と上空から勢い良くそのまま振り下ろした!!

「ガアァァァァッ!!」
斬り裂かれたその瞬間、六つの魔方陣が発言しそこから剣の形を模ったエネルギー体がクラドアクシスを切り裂いた後、
突撃した・・この凄まじい攻撃を受け・・クラドアクシスは・・・

「ソノ力・・危険スギル・・何故コノヨウナ力ガ・・?何故・・」
と呟くと消滅した・・・

「ふぅ・・・」
と攻撃を終えた後、ドラえもんは変身を解除した・・それと同時にライファンも元の空間へと帰って行った。

「デウス・エクス・マキナ・・・か・・・」

「ドラーモン・・ありがとう・・・」

「ふ・・・こう言う時は『困った時はお互い様だ』・・と言えば良いんだろうな」

「その通りさ」
のび太とドラえもんと会話を交わした後、ドラーモンは背を向けると

「帰るの?」

「ああ・・・」

「また敵同士なの?」

「おそらくな・・・だがお前達は俺が友と言い切れる者達である事は確かだ」

「ドラーモン・・・」

「ねえ、ドラーモン・・疑問に思ったんだけど・・」

「何だ?」

「もしかして君ってあの『ディバインセイバーズ』だったかな?あの組織と関係が・・・」

のび太の問いかけにドラーモンは沈黙した・・・が

「ふ、それ以上は何も言わん・・・待っているぞ・・・」

「え?」

「お前達がディバイン・セイバーズの本部に来る時を」
ドラーモンは一言だけ言い残すと、その姿を消した・・そう自分の居場所へ帰ったのだ。

「・・・まぁ・・・結局はディバイン・セイバーズの本部を攻め・・いや調査にいかなければならないのか・・・」
ドラえもんはそう呟くと

「おおい!ドラえもん!」

「分かってるよ、復元光線で直してあげるから」
とドラえもんは縮小されたブロイドに復元光線を向け、照射した。

「僕のブロイドって何でこんなに壊れる機会が多くなるのかな・・・」
とスネ夫は嘆いていたが

「凄いぜ!ドラえもん!あいつを簡単に倒すなんて!」

「いやいや、僕とデウス・エクス・マキナシステムの力を持ってさえすれば造作も無い事さ」

「え?」
「いや何でもない」

と先程の某美形科学者を思わせる発言を無理やり誤魔化したドラえもんだった。

「皆、ディバインセイバーズの調査は避けては通れない道のようだよ!二週間じゃなくて明後日から始めよう!!」
「うん!分かった!!皆は賛成だよね?」
「はい・・・賛成します・・・」
「良いと思うわ!」
「賛成だぜ!!」
と賛成の声を上げた・・一人だけ乗り気じゃない者がいるが。

 

「決まりだ!」
「じゃあ明後日だよ!忘れないで!!」

「忘れないわけがないじゃないか・・悪い意味で!!」

「ドラえもん、じゃあ帰ろう」
とスネ夫の言葉を無視して話を進めた。

「うん、そうだね・・どこでもドア〜」
と四次元ポケットからどこでもドアを出した。

「のび太君の部屋へ!」
とドラえもんが言った後、五人はドアの中に入った。

―・・クラドアクシスか・・・まさかオリジナルが戦った事のある敵の種族と戦う事になったとはね・・・―
―今では良い思いでの一つさ・・・―
と二つの人影が話していた・・・もう片方はドラーモン、もう片方は「総帥」だった。

―さあて・・・ドラーモン?オリジナルの感想は?―
―機体では勝ってたかもしれない・・けど生身では・・・ね・・・―
―それにデウス・エクス・マキナかい?―
―うん―
戦闘では俺とか使ってたが、生みの親との対話ではまるで子供のように口調も大人しめだった。

―君も戦ったとなると・・・今度はドラン達か・・・―
―そういう事になるね・・・ところであいつはどうするんだい?―
―「ドラガス・ゲボ」の事?―
―うん―
総帥は間を一寸置くと

―そうだね・・・彼女はあくまで治療用だし・・・―
―戦わせたくない・・んだね?俺もそうだけど・・戦闘は出来るように作られてるからな・・俺達は―
―それが仇となって治療用のドラガスが・・・戦いに巻き込まれたら・・―
としばらく沈黙した後

―俺達がそうさせないようにするよ、ドラガスも大切な家族の一人だ―
とドラーモンは・・・「ドラン」達の所へ向った。

―(結局、僕は何がしたくてこの組織を設立したのだろうか・・・外国人を排除するとか言ったけど・・・
それは意地っ張りじゃないだろうか・・・)―
と総帥は一息ため息を吐くと

―(だけど家族の仇でもある外国人は・・・憎い・・あの日が・・・あの日が来なければ良かったんだ・・・)―
と物悲しそうに幼い頃の自分が移っている写真を見た。


続く


〜オマケ〜

ディバインジェノサイダー

詳細:神の虐殺者
剣技の一つ、最強最後の剣技はこれの比較にはならない・・・それを放った時大惨事は決定的だ。

 

episode9「粉砕者兄弟」

「・・・さーて、乗り込むか」
とドラえもんが四人の目の前でそう言い放った、ここは裏山、もう前回の戦いから明後日が立ったので
ディバインセイバーズ本部へ攻め込みに来たのだ。

「うぅ・・ついにこの日が・・・」
「行くよ!」
と嘆いているスネ夫を無視し彼らはどこでもドアでディバインセイバーズ本部へと向かった。

「・・・ついたね」
「・・・結局、軍隊と変わらないね」
それがのび太とドラえもんの感想だった、ここはディバインセイバーズ本部だ、「神の救世主達」の名を持つ組織だったが
基地にはブロイドも守護用か数機置かれていた。

「・・・よし・・透明マントを出そう・・・石ころ防止はあれはデメリットが危険だから」
とドラえもんは四人にマントを出し、自分は・・・ショックガンを構えた。

「まさか・・・!?」
「いくよ!!」
とそのまま突入した!入り口へと駆け出すドラえもん!

「見つかるよ!!」
と言いながらのび太達は着いて行った。

「ん?」
兵士がドラえもんの方を向いた。

「見つかった!」
のび太がそう言い誰もがそう思った瞬間

「ドラーモン様、龍徒様の機体との模擬戦楽しみにしてますよ」
と兵士はドラえもんをドラーモンだと勘違いしてるのか、そう告げた。

「あ、ああ・・」
と返答した。

「(龍徒・・?ドラーモンがこの組織と関係があるようだったけど、もしかして彼を作ったのは・・・?)」
「ドラえもん?」
「あ、いや少し考えてただけだよ、さあ行こう」
と彼は先へと進ませた。

―来たか・・・―
と総帥・・・「龍徒真夜」がモニター越しにそう呟いた。

―ドラン、ドラミ頼むよ―
―分かった―
と二つの人影が返答し、その場から去った。

「僕達、迷子だね・・うん」
「でも、そのお陰でここにこられたけど」
のび太はそう呟いた・・ここには多数のブロイドが並べてあった・・・ロボットアニメで言う「格納庫」だろう。

「奥に行って見ようか」
「うん」
とドラえもんの言葉で彼は格納庫の奥へと向かった。

「やっぱり僕の思った通りだ」
とドラえもんは言った、何せ目の前には・・・

「あれはブレードユーミル!?それに他の機体が一箇所に集められている?」
彼らは驚愕した、そこに自分達と戦った者の機体があったのだから・・・そして彼らから出された結論は・・・

「ドラーモン・ユミルは・・・ディバインセイバーズによって・・・しかも龍徒真夜に作られたロボットだったんだ!!」
それだった、ドラえもんはあの兵士の言葉でそれに薄々感づいていた。

「・・・しかし、あの真ん中にある機体とあの三機は・・・?」
「あの機体・・・強そうだし・・・それにかっこいい!」
「え?」
「気にしないで」
とのび太は自分の発言を誤魔化した。

「・・・遂に来てしまったか」
と彼らの後ろに謎の声の主が・・・

「ドラーモン!!」
ドラえもんは後ろを振り向いた、そこには「ドラーモン・ユミル」がいた。

「てめえ!!ディバインセイバーズの仲間だったのか!!」
「そうだ」
「教えて!ディバインセイバーズは本当は何の為に造られたのか!!」
「・・・」
ドラーモンは武とのび太に言い寄られ沈黙していると

「お前達にだったら教えても良いぞ?」
とそこに眼鏡をかけた謎の青年が現れた・・・

「『真二 涼徒』!!」
ドラーモンがその青年の名を告げた、「真二涼徒」は子供に十分恐れられる目で語り始めた。

「この組織はな・・・この国を最高にして最強の国に作り上げる為に作り出したものだ・・・」
「な、何だって!?」
涼徒の組織を作り出した本当の目的に彼らは驚愕した。

「この国はな・・・良い国だ・・・だがな自分達の利益の事しか考えない馬鹿共がいる!!だから今も苦しんでいる国々を
救う事など出来ない!!貴様らにだって分かるだろう?」
「そ、それは・・・そうかもしれないけど・・・」
涼徒の言葉に彼らは反論しようも出来なかった。

「だからこの組織が日本の支配者となり世界を平和にするという事なのか・・・?」
「ああ・・・俺達はな・・・政府の腐った官僚共を嫌と言う程見てきたんだ・・・俺はこんな奴らがこの国を経済大国にしたのか?と疑った」
「でも、そうじゃない人達もいる筈だ!!」
「そうと思うか?現に日本は外国にただただ謝罪しているだけだ・・・それ相応に醜いのさ今の日本はな!だから俺達が台頭する!」
「それはそうだけど!だけど何でそんな考えが生まれたんだ!あなた達に!!」
「・・・貴様には分かるまい・・・外国人への憎しみが!!」
と涼徒は感情的になるとそう叫んだ。

「外国人への憎しみ・・・?一体、何があったんだ・・・?」
「まだ貴様らには伝えん・・・だが、我々の邪魔をすると言うのなら」
と銃を構えると

「真の目的が『帝王滅ぼし』でも貴様らを処刑してやる」
と告げた。

「て、帝王って何!?」
「知らないのならそこの二人に聞いてみろ・・・まぁ一つだけ言ってやる・・・簡単に言うとな」
「数多の世界で人を殺してきた・・・極悪人にして断罪者<ギルティブレイカー>だ。」
「!?」
と彼らは驚愕した。

「おい!ドラえもん、のび太!!帝王って何なんだよ!!」
「そ、それは・・・」
「そいつらに聞いたって無駄かもしれないぞ?何故ならこいつらは・・・その極悪人と・・」
と涼徒は一寸間を置くと

「お友達なのだからな!!」
と三人にとっては恐るべき言葉を宣告した。

「そ、そんな・・・!!」
「な、何だと!?」
その言葉に彼らは動揺せざるを得なかった。

「さぁて茶番はここまでだ・・・後は任せるか」
と涼徒はその場から去りドラーモンも同じく後を追うように去った。

「・・・ドラえもん、のび太!!帝王って何なんだよ!!」
「・・・」
武の質問に二人は答えなかった。

「仲間割れとは・・・無様だぞ!それでも親友なのか!!」
「!?」
とそこに何者かが彼らに声をかけた。

「え・・・?」
「ドラえもんとドラミちゃん・・・?」
目の前にはドラえもんとドラミに良く似た猫型ロボットが存在していた。

「もしかして・・・ドラーモンも君達二人も龍徒真夜に作られたロボットなのか!!」
「ああ、その通りだ、父さんはお前を元に我々を作った」
彼の質問にドラえもんに酷似したロボットはそう答えた。

「それだけ聞きゃこっちは十分なんだ!!ボスに会わせろ!!」
と武の応答に

「うるさい!!」
とドラミに酷似した猫型ロボットが鉄球を取り出した。

「は、はい静かにしてます」
と武はそれを見ると大人しくした。

「・・・・どうしても龍徒に会わせないのか・・・?」
「そうだ・・・だが会わせる条件が一つだけある」
「その条件・・・?まさか・・・組織に入れとか言うんじゃないんだろうね・・・」
「そうだ」
とのび太の言葉に猫型ロボットは答えた。

「その条件はもちろん」
「お断りさ」
のび太とドラえもんは二人揃ってその要求を断った。

「・・・そうか・・なら!!」
とドラえもんに酷似した猫型ロボットは鉄球を取り出した。

「この鉄球で・・・お前達を修正してやる!!」
「戦うのか・・・良いよ、僕も生身で最近戦いたいなと思ってたんだ」
とドラえもんはポケットから大剣を取り出し、二つ装備した。

「なら僕も!」
とのび太が取り出したのは・・・かつて野澤との戦いの過程で得た「デルタギア」だった。

「変身!!」
と彼は「仮面ライダーデルタ」に変身した!

「の、のび太が・・・!!」
「変身した!?」
その光景に驚愕する彼ら、そして・・・

「変身・・・か・・・!良いだろう相手にとって不足は・・・」
「無いとは言い切れないわね」
とドラミに酷似した猫型ロボットはこの場で戦う態勢になってない彼らを名指しするかのように言った。

「・・・じゃあラウンド1<ワン>・・開始だ!!」
「来い!俺達兄妹のオリジナルの一角よ!俺はドラン・ドラン・・・悪を砕く粉砕者だ!!」
「私はドラミ・ドラン・・お兄ちゃんと同じ悪を砕く粉砕者よ!!」
とドラン兄妹は鉄球を感触を確かめるかのように一回、二回振り回した。

「のび太君・・・僕達も負けられないよ!!」
「分かってるよ!!」
この瞬間、ドラン兄妹とお馴染みのコンビの最初の決闘が始まった。


続く


〜オマケ〜

ドラン・ドラン ドラミ・ドラン

詳細:龍徒真夜が作ったD4の内の二機で兄妹機、ドランは兄で力と装甲に優れ、妹のドラミは技と速さに優れている。

 

episode10「運命の日へ」

「では・・・こちらから行くぞ!インパクトハンマー!」
とドランはインパクトハンマーを勢い良く振り回すと

「とりゃああぁーっ!!」
とそのままの勢いで地に叩きつけたその瞬間・・・床がまるで地震が起きたかのように砕かれていった。

「うーむ、敵ながら天晴れだね・・・・」
とドラえもんが敵を褒め称える言葉を言い放った後・・・

「じゃあ行くよ!」
と大剣を構え・・・斬りかかった!

「ふん!」
とドランはハンマーを盾代わりにして攻撃を防いでいるが・・かなり押されていた。

「ち!」
とドランがハンマーで殴りつけようとするが、ドラえもんはそれを察知し二つの大剣で受け止めた。

「はあぁっ!!」
「うおぉっ!!」
とドラえもんがまたも斬りかかり、それと同時にドランもハンマーで殴りかかった。

「「うおぉぉぉっ!!」」
攻撃が相殺され武器を押しあう彼ら・・・だが

「はぁっ!!」
「ぐあっ!」
とドラえもんが圧倒的な力でドランを弾き飛ばした。

「思ったより力が無いね・・・!!」
「それもそうだ・・・この世界はブロック技術に偏った世界だからな・・・お前のRピーを作るとしても力は
オリジナルより遥かに劣るからな・・!」

「事情は分かったよ・・・でも手加減はしないよ!」
「それは・・・百も承知だ!」
とドランとドラえもんは会話を交わした後、戦いを再開させた。

「ああ・・これが『タイマン』か・・・僕何なんだろう」
と溜息をついていると

「あなたの相手は私よ!」
とドラミがインパクトハンマーを振り回した!

「くそう!タイマンで出る所無い癖に!!」
とのび太はデルタフォンを乱射した・・・ドラミに当たらない様に・・・

「手加減してるつもり!」
とそのままのび太にハンマーを振り回しながら前進していく。

「僕だって好きで戦ってるんじゃないんだぞ!?」
と言いつつものび太はデルタフォンをドラミ目掛けて引き金を引いた。

「そんなもの!!」
ドラミはインパクトハンマーを振り回し弾丸を防いだ。

「くそう!!こうなったら・・・」
とのび太はそう呟くと・・・ジャンプしたその直後。

「新技!ランダムシュート!!」
と回転しながら銃を連射した後、見事に着地した・・・この芸当は生身ののび太では到底無理だが変身したから
こそ出来たのだった。

「!!」
とドラミはハンマーを盾代わりにし攻撃を防いでいるが、乱射した銃弾はドラミのボディを掠めていく・・
そしてその攻撃の余波はドラミだけではすまされなかった。

「痛!」
「ぐあ!」
とドラえもんとドランにもその銃弾は命中、かすめていた・・その攻撃の影響で結果的には三人だけではなく、
格納庫の壁が数々の風穴が開かれていた。

「のび太君!何て事するんだ!!」
「貴様・・・友を裏切るのか!!」
と彼らは武器を構え・・・

「50%の力でいくぞ!スラッシュウェーブ!」
「インパクトウェーブ!!」
と彼らは勢い良く武器を振り下ろした、そしてそこから生じた風圧は・・・

「うわあぁぁぁーっ!!何で僕がああぁぁぁーっ!!」
と叫びながらのび太は凄まじい風圧で勢い良く・・・非戦闘の傍観者の三人の所に飛ばされ、床に伏せた。

「く・・・・やはり乱れ内は危険だな・・・いろんな意味で・・・」
とのび太は立ち上がるとそう呟いた・・・そしてのび太は驚くべき行動を取った。

「ちょっとやってみたい事があったんだよね」
何と変身を解除し、そしてそれを・・・誰かに受け渡した・・・その相手は

「え!?」
スネ夫だった、何故こんな戦力外・・・いや弱い少年にデルタギアを渡したのだろうか。

「一回きりだからね、貸すのは・・・じゃあ説明するよ」
とのび太は言い放った後、デルタギアについて説明し始めた・・・

「その携帯みたいな道具に『変身』って言えば良いのさ・・・それで変身出来るんだけど、それには危険性があってね・・・
心が強い人か臆病な人が変身しないとと・・・」
「それだけ聞きゃあ十分だ!!」

「「「あ!!」」」
何と武がデルタギアを強引に奪った!

「ま、不味い!あのジャイアンが変身したら!」
「へへ・・これさえありゃあ、あいつを助ける事が出来るぜ!!」
と嬉しそうに言い放つ武、そして武は・・・ついに・・・・

「変身!!」
<Standing by><Complete>

「うおおぉぉぉぉぉーっ!!」
ついにデルタに変身してしまった・・・ガキ大将ゆえ好戦的だったが、それがデルタになってしまった事で・・・

「ああ、ついに変身してしまった・・・・どうでも良いけどやっぱり格好悪いし太ってるね」
「のび太!危険性がどうのこうの言ってたよね!?何その危険性って!」
「あのデルタギアは変身したら死んだりするわけじゃないから、安全で他のギアより強いんだ・・・だけど」
「だけど?」
「変身したら、心が強い人間か臆病者の場合は何とも無いけど・・そうじゃない人は好戦的になるんだ!!」
「ええええぇぇぇぇーっ!?」
「そ、それじゃ・・・!!」
「あのジャイアンは元々喧嘩っ早いから・・!!恐ろしい事になるぞ!!」
「どうしたの!?」
彼らの会話に反応したドラえもんが呼び掛けた。

「ドラえもん・・・早くそこから逃げるんだ!!」
「え?」

「この力・・・最高だ!イヤーハハハハハ!!」
と武はドラえもんとドランに目掛けて突撃した!

「遅い!」
と武の動きが単調だった為、回避は容易かった。

「のび太君!?何でデルタギアをジャイアン何かに!ジャイアンに渡して変身させればどんな事になるか分かっていただろう!?」
「分かってるよ!だけどジャイアンは僕から無理矢理奪ったんだ!!」

「それじゃあ文句言ったって仕方が無いや、最後まで聞かなかったジャイアンが悪いし」
「うん、そうだね」
「お前ら・・・責任転換してないか?」
とドラえもんとのび太は会話を交わした後・・

「仕方ない・・・!ドラン達!手伝ってくれ!」
「良いだろう・・・あのドラーモンがお前達を手伝ったからな・・・」
と一時共闘を決意した。

「うおああああ!!ハーッハッハッハッハ!!」
と武は暴れ狂い壁をデルタと武の本来の力で破壊していた。

「この力・・・やはりこの力は最高だ!力こそが全てなのだ!イヤーハッハッハッハッハ!!」

武は更に好戦的な性格となり、見る者全てに「破壊者」という言葉を脳裏によぎらせた。

「これが人間本来の姿でもあるな・・・」
「よし気絶させた後、タイム風呂敷で元に戻そう・・・」
「じゃあ行動開始だ!」
と武をドランは皮肉った後・・・遂に行動を開始した。

「うおおああああ!!!このベルトは俺の物だああああぁぁぁぁーっ!!フゥーハッハッハッハッハ!!」
と未だに暴れ狂っている武、そして

「目の前の奴は・・・全て俺の敵だあああぁぁぁぁーっ!!」
と何とスネ夫と静香のいる方向へ駆け出した。

「うわあぁぁぁっ!助けてええええ!!」
とそれを見た二人は逃げ出した・・・もっとも格納庫は広いとは言えかなり危険が多いが・・・

「くそう!やむを得ん!」
とドランは・・・

「インパクトハンマー!!」
とインパクトハンマーを武目掛けて振るった、が

「ただ投げてるだけじゃこの俺には当たらねえぞ!!」
と武はそれを回避した。

「何!?流石だな・・・ならば!」
とドランは次の作戦を考え出すと・・・

「貴様、変身して痩せるとでも思っていたのか、全然様になっていないぞ!それならのび太が変身した方がまだ様に
なっているぞ!ブタゴリラ!!」
とドランは挑発した。

「この野朗ぉぉぉぉぉぉっ!!」
と武は激昂し四人(ドラ、のび、ドラン兄妹)に襲い掛かった。

「ふん!」
「うぐぉあ!!」
と前進してきた武をドランはハンマーで軽く殴り付けた。

「があぁぁぁぁーっ!」
と怯んだその直後。

「ふん!」
「がはあぁっ!!」
とドラえもんは武の腹部を殴り付けた・・・

「ぐあぁぁぁっ!!」
そして武は気絶した、そこに

「タイム風呂敷〜」
とドラえもんがタイム風呂敷を武に被せた。

「よし、これで大丈夫だ」
とドラえもんは一言だけそう呟いた後

「さっそく戦闘再開しよう・・」
「望む所だ・・・!!」
と彼らは再び武器を構え戦闘態勢に入った。

「待って!」
とそこにドラミが割り込んだ。

「何故だ?」
「見て、この格納庫を・・・私達の戦いの影響でかなり破損しているわ」
ドラミの言葉通りに格納庫を見上げるとここは彼らの戦いによってかなり破損していた・・床は地震が起きたかのように
罅割れ、ありとあらゆる壁にはかなり大穴や破損した部分があった。

「また戦ったら最終的には崩壊するかもしれないわよ?」
とドラミの言葉でドランは構えを解いた。

「く・・・!!ここは戦力ダウンを防ぐ為には・・・!!」
とドランは背を向けた・・・

「逃げる・・いや勝負はお預け?」
「ああ、貴様らとの戦いでここが崩壊したら戦力ダウンだからな・・・」
とその場から立ち去った・・・

「結局、何なんだろうね?もう色々怒りすぎだよ」
「それは僕達も同感だよ・・・のび太君・・・よし帰ろうか」
とドラえもんはどこでもドアを引き出した後、タイム風呂敷で元に戻らせた武を連れながらどこでもドアのいつもの空き地へと向かった。

 

―ふぅ・・・全く色々起こりすぎだな・・・これがデウス・エクス・マキナ<超展開>か―
と総帥・・・いや龍徒が小説や劇の用語を呟いた。

―(誰かが・・・あんな混乱が起こる確率・・・いや確率論を歪めているのか?そして、それが本当だったらその原因は・・)―
―父さん・・・―
―ドラガス・・・いやその名は相応しくないな・・・「ソフィア」にしようか―
―ソフィア・・・私のオリジナルの人物の一角ですね―
―ああ、少なくとも君は物質を再生、人を治療する為に造られたからね―
と気を休ませるかのように言った龍徒・・・

―父さん・・・いよいよだね・・・―
―ああ・・・―
―これで・・・美しい世界を造れるんだね・・―
―そうと信じたい・・・それは一人一人の努力で造るものだから―
と龍徒は意味深な言葉を発すると・・・

―お父さんのファルシオンも・・・準備万端・・・武器も全て俺達の機体とそう大差ないように出来てあるよ―
―ありがとう・・・―
とそこにドラーモン、ドラン兄妹が現れた。

―ドラえもん・・・のび太君・・・僕と同じ『異邦人』・・・―
―僕達を・・・止めて見せるんだ―
と龍徒が緊迫した表情でそう呟いた。

―ククク、これで・・・俺の憎む外国人は全て消える!ククク・・・ハァーハッハッハ!!―
その時、一人の男の笑い声がこだました。



続く


〜オマケ〜

デルタギア

詳細:前々作で使われた「仮面ライダーデルタ」に変身するベルト&ツール・・・携帯が銃そのままだから、
普通でも使えるように出来ないだろうか?

 

この話は続きます。

 

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