ハイパーヒーロー作戦

ー蒼き最強のヒーローー

 

エピソード10「ディバイン・ファイト」

「・・・フ・・・」

ドラえもんは不適な笑みを浮かべながらのび太を見下すように見つめていた、その表情からはまるで自分が彼より強い、

そう表してるような瞳だった。

「・・・あ、あいつ目の色が!?」「それだけじゃない・・・感じがどこかおかしい!」

彼らはそれに不吉な予感を感じていた。

「・・・君に誰が最強の神か教えてあげよう!」とドラえもんは神速の如き速さでのび太の懐に駆け出した!

「!?ば・・」

<馬鹿な>と言うまでも無く、殴り飛ばされた。

 

「のび太、折角この僕がついてやったのに・・無様だな」

「だ、黙れ・・・!!」 のび太は彼に殴りかかった、が

「ふん、無駄だ」

と易々と受け止められ、殴り返された。

「全く・・どうして君のような落ちこぼれの世話をしなくちゃいけないんだろうね・・・だって君の所為でお世話をしなくちゃならないんだから」

「!」

彼は冷徹にそう言い放った――まるで別人のような信じがたい変貌だ。

「・・・君はもう用済みだ」とドラえもんはのび太の髪を引っ張りながら・・殴った。

「ぐあぁぁぁぁーっ!!」

のび太の苦痛の声を耳にしながらも殴り続けた、今ののび太の状態は普通の人間ならいつ死んでもおかしくない位、

出血していたが・・・神の力でそれはまだどうにかできた。

 

「やめろ!!ドラえもん!」

シュヴァイツの言葉に彼は一瞬動きを止めると

「はあぁっ!!」

と最後に殴り飛ばすと、彼は呼び止められた方向に顔を向けた。

「ドラえもん!お前はそんな奴だったのか!!」
「何がだい?僕はただ<悪>であるのび太君を倒そうとしてるだけだ・・・」
「お前は決して人を傷つけるような奴では無かった筈だ!」
「ふ・・・<機神>に何て事言うんだい?」
「!!(まさかこいつ・・洗脳でもされてると言うのか!?)」

ドラえもんの態度にシュヴァイツはそう思った。

「フフフ・・・フハッハッハッハ!!」

とのび太が全身血まみれとなった状態で笑い出した。

 

「生きていたか・・・最強の神である機神の力で冥界へ送ってあげるよ」

ドラえもんは彼に対しそう言い放つと大剣を構えた。

「俺をここまで本気にさせたのは貴様だけだ・・・」

のび太は手を掲げた。

<やめろ!あれを召還する気か!?帝王に力を利用されるぞ!!>

「黙れ!デスペラトゥ!そんな物知ったことでは無い!!」
とデスペラトゥにそう言い放った、すると彼の背後の空間が歪み・・巨大な人型の機体が現れた。

 

「フフフ・・・ハハハハ・・・ハァーッハッハッハ!!」
すると彼の姿が消えた。

「・・・憎悪神機デスペリオル・・搭乗完了・・・」と「デスペリオル」のコクピット内の彼は・・目の色が赤に変化し・・

狂乱な笑みを浮かべていた・・それはデウス・エクス・マキナシステムと似ていた。

「・・・ふ、機動兵器戦か・・・受けてたつよ」

ドラえもんは不敵な笑みを浮かべた、すると次元を超え「ライファン」いや「勇者機神ライファン」が彼の目の前に立っていた。

「さぁ・・・この機体の真の力・・・見せてあげるよ・・・!!」

とコクピット内の彼の表情は・・・まるで・・戦いを楽しんでいるかのようだった。

「神の機械の名を持つ機体同士、最高の戦いにしよう・・!」

のび太はドラえもんにそう言い放った、この瞬間―――神の機械を名にもつ機動兵器の戦いが始まった。


続く


〜オマケ〜
デスペリオル
詳細:とりあえず異世界の強者達のエンドレスエピソード参照。

 

エピソードファイナル「最終戦争への道はまだ遠い」

「ふ・・・この機体の特殊能力は変身スーツと共通していてね・・・僕がデウス・エクス・マキナシステムを発動した瞬間、
この機体も・・・10倍・・・いや100倍に性能がアップされるのさ!!」

とドラえもんは勝ち誇ったかのように上空からディバインブラスターを構えた!

「馬鹿野朗!銃の扱い方は俺が教えてやる!」とのび太はジャッジメントブラスターを取り出しそのままドラえもんと同時に撃った、

しかし攻撃は相殺された。

「うおぉっ!デス・ブレード・トンファー!!」と上空に上がると殴りつけ、最後に斬り裂いた。

「良い攻撃だ・・・だが君はどこまで持つかな?」

と瞬時にダメージが再生された。

「こんどはこっちからだ」とドラえもんはディバインカリバーを構え、彼に向かって切り裂いた。

「何ぃっ!!」

回避行動を取ったが、左腕を完全に切り裂かれた。

「な!再生か追いつかないだと!?馬鹿な!!」

切り裂かれた左腕は再生が追いつかなかった。

「くそがあぁぁぁぁーっ!!」
のび太のデスペリオルは構えると片腕のデス・ブレード・トンファーでドラえもんに斬りかかった!

「甘い!」と攻撃を受け流された。

「ふ・・面倒だ・・・一気に蹴りをつける」
「上等だ!!」

と二人<二機>は構えると

「いくぞ、ディバインブレイカー!!」
「エンド・オブ・フェイト!!」

とドラえもんのライファンは自分の二倍以上はあるであろう大剣を二刀流で構えると、

そのまま駆け出し―――のび太も片腕のデス・ブレード・トンファーを構えながら彼の元へ駆け出した!

「ふ、機神の力を思い知れ・・!ディバインジェノサイダー!!」
「生死の狭間を垣間見ろ・・・!デッド・オア・アライブ!!」

と同時に技名を叫び・・剣を振り下ろし――そして上空に爆発が起きた。

 

「だ、誰が・・・」
煙が晴れた時、その中には・・・

「僕の勝ちだ」

と全く無傷のライファンと・・・爆散したデスペリオルがあった。

「な・・・!!圧倒的な差で勝利だと・・・!?」シュヴァイツは先程の光景で驚愕した。

―これであいつは最強の神<機神>確定だな・・・野澤?―
とゼクロスが後ろを振り向いた時には野澤の姿が無かった。

―あいつ・・・まさか・・奴の・・・!?―

「ふん、呆気ないよ、呆気なさ過ぎる!!結局神の力を得てものび太君はのび太君か・・・」とドラえもんは呆れてそう言った。

「のび太を・・あんなに早く・・・倒してしまうなんて・・もしかしてあいつは言葉通り<機神>だと言うのか!?」
カイゼスは驚愕した。

「ふ・・・後は・・のび太君に止めを刺すだけだ・・・」と倒れているのび太の方向へ大剣を付き付けた。

「やめろ!!」
とそこに・・・

「お前は!?」

かつて電脳世界を現実世界に化した・・

「久しぶりだな・・・我が宿敵・・いや友よ」

野澤鷹斗だった。

 

「誰だ・・お前?」
「簡単に言えば、俺はこのカイゼス、シュヴァイツの知り合い・・ただそれだけだ」

キッドの問いに野澤はそう答えると剣を構えた。

「聞け、あいつには・・デウス・エクス・マキナ<機械仕掛けの神>システムという最強の神<機神>の力を得られる

システムで人格が変貌している・・・そのシステムを解くには声紋認証システムによるあいつから『解除』と言うしかない・・・そこで俺が」

野澤は構えていた剣を置くと

「奴のスーツ及びシステムを強制解除する」と言ったすると、彼の体が光った。

「奴に憑依・・不可能ならばスーツのシステム内だ」

彼の体は光の粒子状になりドラえもんの体に吸収されていった。

<くうぅぅ・・・!抵抗力が高い・・・!!このままで弾き飛ばされ・・?>

その時、彼に力が沸いてくるような感覚が芽生えた・・・

<だ、誰だ・・・?>
<俺だ・・そこにいるのび太って言う奴と融合した「アルセイス」だ>
<何だと・・・?じゃあお前が・・>
<そんな事はどうでも良い!さっさと憑依しろ!!>
<分かった!うおおおぉぉーっ!!>

 

その瞬間、ドラえもんの体が輝いた・・・

「憑依成功だ・・・!」
「やった!」

野澤の言葉に彼らは歓声を上げた。

「よし・・・いくぞ・・・デウス・エクス・マキナシステム解除!!」とドラえもん・・否、野澤はそう言い放った。

"了解・・デウス・エクス・マキナシステム・・・解除"と音声が響いた後、野澤は彼の体から離脱した。

「・・や、やった・・・」

と野澤は喜びを浮かべた表情でそう言った後、肝を付いた。

「・・あれ、僕は・・・?確か魔法陣みたいな物で・・・」

ドラえもんは自我を取り戻した。

「ドラえもん!良かったな!!」
「え?何が?」
「説明は後だ、とにかく良かった!!」

彼らが喜ぶ様子にドラえもんは何が起こったかあんまり覚えてないようだ。

「フフフ・・・フハッハッハッハ!!」とそこにのび太が倒れながら高らかに笑い出した!

自己再生は始まってるとはいえ、彼の攻撃が自分の力を圧倒的に上回っていたためかまだまだ痛ましい惨状であった。

「のび太君!?それに・・その状態は・・?」
「お前がやった事も分からないのか・・・?ああ、そうか・・お前にはあの時の記憶が・・・」
「僕が君をそんな風にだって!?」
「ああ、そうさ」

とのび太は答えると

「貴様に一つだけ教えよう・・・」

のび太はドラえもんに語りだした。

「俺の機体・・・そこの爆散した『デスペリオル』は神滅帝王と俺の力で作り上げた機体だ・・・この言葉が何を表すかわかるか・・・?」

「神滅帝王と君の・・・?まさか!彼らの軍隊が本格的に活動を始めるとでも言うのか!?」
「その通りだ・・・」

ドラえもんにそう答えたのび太は更に語る。

「もうすぐ・・・無限に広がる異世界、そして平行世界を巻き込んだ史上最大最高最悪の戦争・・『ラグナロク』が始まる・・・」

「ラグナロクだって・・・!?」

「そのスーツを纏った時点でお前は・・別世界を漂う旅人の一人となった・・・そして別世界の俺達を救え・・・」
のび太は途切れ途切れに語りかけると

 

「戦いは終わったんじゃない・・・始まったのさ・・・最高の戦いがな・・・!!」
と最後に話すと彼は気絶した・・その時彼の体から・・・美形な青年が現れた。

 

「すまなかったな・・・お前達」
と謝罪を申し出た「アルセイス」があった。

「・・・アルセイス・・・お前は・・・」野澤がドラえもんの前に出た。

「野澤!?どうしてここへ・・・!?」

「ふ・・・まぁ手助け・・・と言った所だ・・」とドラえもんの問いに答えた野澤はアルセイスの方向を向いた。

「俺が・・こいつを哀れみ・・融合した所為でこいつが悪党になってしまった事・・本当に申し訳ないと思ってる」
「・・・」
「それと・・・ドラえもん・・お前に話してやる・・・何があったかを」
「え?」

とアルセイスはドラえもんに何があったかを説明し始めた・・

 

「お前は・・・ゼクロスにより無理やり・・・『デウス・エクス・マキナシステム』という機神になるシステムを発動させられ・・・
精神を集中する暇を与えられなかったあまり・・・人格が変貌したのだ」
「え!?」

彼の言葉にドラえもんは驚愕した。

「ああ・・・ゼクロスは・・」
彼はしばらく黙った、何故なら

"あいつらに俺がいなかったらこれから来るであろうゲスト<別世界からの客>とは戦えんぞ・・・!"

この言葉が彼の脳裏をよぎったからだ。

「(この事を話したら・・確かにゼクロスを信用しなくなり・・あのような事は無くなるだろう・・・

しかしあいつの言っていたゲストとは・・・神滅者達の事だったのか・・?)」

「・・・野澤?」
「ああ、何でもない」

とアルセイスに呼びかけられた野澤はそう答えると

「あいつが神だから・・お前を助ける為にデウス・エクス・マキナシステムを発動したんだ・・・
本当は通信で精神を集中しろとか言うつもりだったが、遅くなるので無理矢理発動させたんだ・・・」
「そうだったのか・・・」

と納得したドラえもん、これは勿論彼の作り話でもある。

「デウス・エクス・マキナシステムのパスワード声紋は『テトラクテュス・グラマトン』―――神の法の代行者だ・・それを唱える前に
精神を集中させろ・・でないと人格が変貌するからな・・・それを終えた後は集中を途切れさせても良い」

とドラえもんにそう告げると野澤は背中を見せた。

「帰るの?」
「ああ、だが・・これだけは覚えてほしい・・」
「・・・ラグナロクは・・・絶対に始まる・・」

とそれだけ言うと姿を消した。

―良いものを見せてくれたな野澤?―
―貴様の本性を明かそうとはしなかった事だけ感謝しろよ―
―ああ、感謝するさ・・・―

とゼクロスはモニターを眺めた。

―知っているぞ?貴様はゲームの世界を現実世界に変えた目的は・・・俺を倒す為であいつらを倒そうとした事は
カモフラージュだってな―

―・・・・!!―
―ククク・・・ラグナロクが楽しみだ―

と彼のモニターには・・・神滅者達がいた。

「・・・ふぅ・・・ラグナロクに今度は平行世界を旅行か・・・まぁ悪くないね・・・」
とドラえもんは呟いた。

「・・・どうするんだ?」
キッドの問いにドラえもんは

「さあ・・・ね?僕はただ・・・これからも君達と一緒にいるよ・・少なくとも悪い予感を感じた時には
その予感の根源の平行世界へ向かうけどね」

と答えた。

「帰ろう・・・皆の所で!君達も!!」
「「おう!!」」
と一斉に彼らが答えると彼らは・・・その場から去り・・・自らの居場所へ帰っていった、そして

 

「・・・お客さんをこんなにたくさんに連れてきて・・・」
セワシがそう言った、目の前には

「「「「「「「おじゃましまーす!」」」」」」」

とのび太と源静香、アサルトアイ、ミナート、ホネス、ゴウタケ、デキスがいた。

「・・・この五人は・・・彼らのクローンでさ・・・まぁ詳しくは言わないけどこの家のお世話にしてくれないかな?
その代わりお手伝いや金稼ぎもさせるから・・・」
とドラえもんが言った。

「・・・分かったわ・・・」
とドラミが承諾した。

「・・・これは賑やかになっていいんじゃないのか?」
「僕のクローンだからきっと僕と同じように・・」
「残念だが、俺はオリジナルの貴様とは遥かに優秀だ」
「ガーン!!」

とのび太は自身のクローンであるアサルトアイの一言で・・塞込んだ。

「よう」
「龍牙か・・どこに行ってたんだ?」
「そうだよ・・・」
「まぁお前達が戦ったあちら側のあちら側の世界の世界へ行って来た」
「!?・・・そうか・・・」

龍牙の言葉にオリジナルである隆司はそう言った。

「そして・・・その世界で・・とんでもない事実が発覚した」
龍牙の言葉に

「え!?何が!?」
「それは?」
「・・・ほう」と竜沢、ドラえもん、隆司は反応を示した。

「・・・神滅帝王の軍隊が・・・本格的に動き出すそうだ」
「神滅帝王が・・・!!」
龍牙の言葉に隆司は怒りを露にした。

「そして・・・神滅者達の本格的な戦いが始まり・・・全異世界、平行世界を巻き込んだ・・・『ラグナロク』が起こるとのび太が言っていた」

「あのアルセイスの奴からか・・・」
「『神々の黄昏』か・・・」

竜沢は意味深にラグナロクの意味を言うと深刻な表情を浮かべた。

「・・・もうすぐ・・・俺達ZECSの本格的な戦いが・・・始まるだろうな・・・」
「ああ」
と龍牙にそう答えた隆司は背を向けた、この戦いはちょっとした出来事にしか過ぎなかった・・・

全異世界並行世界を巻き込む史上最大の戦争「ラグナロク」へは・・・まだ遠い。


次回作へ続く


〜オマケ〜

テトラクテュス・グラマトン
詳細:第三次αで敵キャラやクォヴレーが使う呪文(?)
意味は神の法の代行者でこれを唱えた後最大(?)技を放つ。

ラグナロク
詳細:北欧神話に出てくる戦争の名前で「神々の黄昏」の意味を持つ。

 

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