練馬は眼鏡の災厄に

どらEMONさん 作

 

第一話 「眼鏡は何処に……」

 東京都練馬は今宵から戦場へと変わる。 それは一つの眼鏡から起こった。 そう、彼の眼鏡が起こした戦争――。
 ある謎の人物が彼の眼鏡を奪った事から物語は発展してゆく。 そう、眼鏡だけじゃあない。彼らは彼らの事情で戦う。
 彼らの戦争は今、此処に開幕したのだ!
 

 僕、野比のび太はとにかく眼鏡がなければ生きていけない。そう僕の目は両方とも視力がヤバイからだ。
 この僕から眼鏡を奪えばきっと、その人間を地獄だろうと、地の果てだろうと追いかけて殺すであろう

 しかし、今、僕はとてつもなく激怒している。ああ、怒っている。眼鏡が無い! 
犯行現場には割られた窓と眼鏡ケースが置いてあった。 眼鏡ケースには僕の眼鏡が置いてあったんだ。
そう、僕は風呂に入っていたからだ。本当なら持って行きたいんだけど・・・・・・。

 いや、そんな事などこの際どうでもいいんだ!

 問題は僕の眼鏡が無いと言うことなんだ。何故、Why? 僕の眼鏡が無いんだい? そして窓が割られているんだい?
 ああ、コレを見たらママはきっと般若になるだろう。窓の弁償代を犯人に、請求するだろう。それこそ地獄の果てまで追いかけて。
 だがッ!! 僕は、眼鏡を、眼鏡を取り返したい。僕の視界は今、とてつもなくぼやけている。

 こんなにぼやけていては、夜の道などとてもじゃないが歩けない。なら、コンタクトだ。限りなく邪道だが仕方がない。
 生まれてこの方コンタクトなどつけたこともないが、仕方がない。
我慢してコンタクトをつけよう。これも愛しき眼鏡のためだ。

 そうと決まればドラえもんだ。

「ドラえもーーーーん」
「何だい、のび太君。僕はこれから漢としてやらなきゃ――」
「ドラえもん、コンタクト頂戴」
「どうして」

「眼鏡が盗まれた」
「そんな馬鹿な。君の眼鏡を盗んで喜ぶ奴がいるもんか」

 失礼な奴だ。眼鏡を愛する者同好会の連中が聞いたら発狂するぞ。

「だって、窓が割られてて眼鏡がないんだもん」
「・・・・・・仕方がない、はいコンタクトと取説(取扱説明書)ね」

「ありがとう」
「じゃあね。僕はやらなきゃいけないことがあるから」

 僕はドラえもんが去った後、洗面所に駆け込みコンタクトを目にはめる。悪寒がする。この体に異物が入ってきたと分かる。

「うっ、気持ちわるい」
 それでも大分見やすくなった。さっきまではぼやけてて殆ど輪郭が分からなかったからね。階段から落ちなかったのが奇跡だ。
「ああ、我が眼鏡は何処に・・・・・・」

 鏡の前で呟くと気持ちを切り替え外へと出る。バットをもって、舗装された大地に足をつける。

 そういえば、ママが居なかった。パパも居ないし・・・・・・。

この家もしかして誰もいなんじゃない?

 

第二話 「憤怒のゴリラ」

 僕は手始めにジャイアンの家へと向かった。ちなみに、スペアポケットの中を漁って武器を確保しておいた。
 空気砲と空気ピストルを持っている。そして今の僕は誰にも負ける気がしない。僕は人間を超越したっ。
 
 さて、取り敢えず剛田雑貨店についた。だけどもね、どうして僕の目の前に怒ったゴリラがいるんだろうね。

 そして僕の方を睨んでいるんだろうね。どうして、戦闘態勢なんだろうね。

「のび太ぁ、今、俺様は気分が悪いんだよ」
「そう」
「俺はなぁ、今、お前をぶん殴りたい気分なんだよ」
「そう」
「と、いうことで、俺の玩具になりやがれぇ」
「やれやれ、仕方がない」

「おおおりゃあああ」
「隙だらけなんだよっ」

 僕はジャイアンのパンチを躱し、懐へと入り拳をたたき込む。

「ぐっ・・・・・・やるな、だがしかし――」

 今度はきちんと構えてにじり寄ってくる。面倒くさいので空気砲を構えて攻撃する。
 よい子の皆は人に向かって空気砲を撃っちゃいけないよ。

「ぐほっ、ちょ、あるあ・・・・・・ねーよ」
 といいながら一人で笑っている。気持ち悪い。頭を狙って撃ったのが悪かったか。何処でもよかった。今は反省している。
「てめえ、飛び道具は卑怯だろうが」

「生憎と僕は急いでいるんだ。君に構っている暇はないんだ」

「ほう、いいだろう。ならば――」
 いいながらダッシュしてくる。そして何処に隠してあったのか斧を取り出す。

「奥義、三連殺!」
「残念だ、どうしても殺されたいらしい・・・・・・」

 僕は空気砲を構え斧を避ける。そしてジャイアンの米神にピッタリとくっつける。

「アリー・デ・ヴェルチ」

 僕は呟くとその空気を放つ。小学生の腕力であの斧を持った事には感動したよ。

ジャイアン体は倒れ――

 

「ふっ、さようなら、だと。俺はまだ死んでねえぜ」

「なにっ」
「さらばだああああああああ」

 僕の眼前に斧が迫る。避けようとしても足が動かない。だが、此処で負けるわけにはいかない。

「うおおおおおおお」
 叫んで空気砲を構える。そして素早くピストルを取り出し――。

 

第三話 「狐を人間とは言わない」

クリーンヒットした。勿論、僕が放った空気の塊だ。しかし、彼は立ち上がってくる。

「面倒臭いっ」

 僕は叫びながらバットで追撃する。ヤバイ? 馬鹿な。これは

ギャグ小説で全年齢向け小説だ。 そんなグロテスクな描写はしない。僕は12歳だ。コレを書いているのは
13歳だ。そして見るのはお子様から大人までだ。
 許されるのはキャラ崩壊だ。性的描写と残酷描写は殆どない。

「さあ、今度こそさよならだ」
 最後にバットを振り下ろし気絶したジャイアンを放ってスネ夫邸へと走る。月が僕を祝福してくれている。

「やあ、のび太」
「眼鏡返せ」
「何のことだい」
 スネ夫は僕の方を見てしらを切る。いや断定は出来ないけどね。取り敢えずボコす。
 今日の僕はジャイアンだ。機嫌が悪いからボコす。実にガキ大将みたいじゃないか。

 まあ、とにかく今は眼鏡だ。眼鏡を返して欲しい。
「君が僕の眼鏡を盗んだのは分かっているんだ」
「いや、お前の眼鏡を盗んでもメリットはないよね」
 コイツも失礼な奴だ。眼鏡愛好家の方々が聞いたら発狂するそ。
「ぶっちゃけ眼鏡っていらないよ。コンタクトあるしね」
 ああ、駄目だ。眼鏡を貶められて怒らないわけがない。そうだろ? 今、この瞬間、僕は獣になろう。
「それにさー。眼鏡って――」
「それ以上喋るな、お前、死ぬぞ」

「ひっ――」
 悲鳴を上げながら後ろに下がるスネ夫。
「てめぇは俺を怒らせた」
 キャラ崩壊とか関係ない。それにさっきキャラ崩壊は許すって言っただろ。
 そもそもパクリだらけの、ギャグ小説にキャラ崩壊はつきものだ。キャラ崩壊を気にしてちゃあ読めないよ。

「お前、それは非道いだろ。まえがきに書いとけよ」
「作者に言ってくれ」
 スネ夫の文句に僕は言う。そう。作者に言えばいい。僕は作者じゃないんだ。
 そう、この文を書いているのも作者だから。作者を恨んでね☆ 悪寒がするけど気にしない。僕はスネ夫を抹殺する。
「さあて、無駄話はこれぐらいにして、始めようか戦いを」
「くそっ、うおおおおお。いでよ社長の嫁!」
「ぶっ」

 僕は吹き出す。社長の嫁と言えば、青眼の白龍だろ。三話にして人の形を捨てた物が出てくるのか・・・・・・。
「――」
 叫びとも咆哮ともつかない声が発せられる。そう、スネ夫の召喚した社長の嫁から。

「ふはははははは、いけーブルーアイズ」
「くっ、URYYYYYYYYYY」
 DIOモードに移行。これで僕は不死身だ。とにかく殴るしかない。ここは脳天だ。脳天をバットで殴る!

「君が倒れるまで、僕は殴るのをやめないっ」
 至極、当たり前の事を言ってしまった。



                        続くしかない

 

第四話 「鎌に消える」

「あべしっ、あべしっ」
 僕の体はボロボロになっていた。血が到る所から出て貧血で目眩がする。
 悲しい程に自分の体は人間だと自覚する。DIO? 馬鹿馬鹿しい。滑稽だ。とても滑稽な道化師――。
「ふはははははは、粉砕、玉砕、大喝采っ」
「くそっ、はああっ」

 思いっきりバットで相手を殴るが効果はないようだった。もっと強いバット、もっと強い自分の体・・・・・・。
 何故、自分の体はこんなに弱い。何故この手に持つこの武器はこんなにも弱い・・・・・・。

「ぐおおおおおっ」
 またしても腹に一撃をくらう。痛い。
「この汚らしいアホがあああっ」
 負け惜しみにパクリのセリフを言うが虚しく空間に響くだけ。 勝てない。今更逃げるわけにはいかない。
そもそもこの狭い道に青眼の白龍なんか召喚するな。
 お前の家の塀まで壊れてるだろうが。つーか、このまま融合とかないだろうな。

「のび太ァ、そろそろ降参したらどうだい? ははは」
「誰が、するがっ」
「いい姿だなあのび太よう」
 そう言って僕の頭を踏みつける。一番最初に浮かんできたのは憤怒。そして次は悲しみ。最後は虚無。
 感情がなくなる。この事実を否定したい。これは幻想だと。 この幻想から抜け出したい。眼鏡が欲しい。眼鏡が欲しい。
アレが欲しい。夢でもいい。眼鏡をくれ。

(ならば造ればいい)

「ひゃははははははっ。僕は今っ、コイツ勝ったああああ」
(自分で創造すればいい)
「ぐわははははははっ。惨めで声もでないかあ」
(コイツに言わなければ)
「ぎゅははははははっ。貴様は僕の奴隷だああ」
(僕の心はまだ折れていない事を)
「何、勘違いしてるんだ、まだ僕の・・・・・・心は折れていない」
「ひょ・・・・・・?」
「だから、こういうことだっ」
 僕は足蹴にされたままの状態で眼鏡を「創る」コンタクトはもう無い。あるのは僕の眼鏡だけ。
「URYIIIIIIIIIII」

「なにいいっ」

 スネ夫は悲鳴をあげる、それはそうだ。僕は奴が張った足の束縛
から逃れたからだ。
「ちいっ、青眼の白龍よ、奴を焼き払えっ」
「ふははははっ、馴染む・・・・・・馴染むぞっ」
 このままスタンドを出すっ。そう、僕だけのスタンドを出す。

「出でよ・・・・・・サイズッッッ」
「ぐおおおおおおお――おお・・・・・・お?」
 鳴りやまない咆哮は僕に対する畏怖の視線と疑問で幕を閉じる。サイズ(鎌)の名前を所有するスタンド。
 今思ったんだが、僕がスタンド能力を発動したならもしかしてペルソナとかもあったりして・・・・・・。

「の、のび太、話せば分かる。や、やめるんだ」
「スネ夫おおおおおおおお」
「うわああああああああああ、ライダ――」
「貴様は慎二じゃない。そして社長でもない。貴様はスネ夫だ」
 相手の名前を言うと鎌に血文字で骨川スネ夫とかかれる。鎌を持った骸骨のようなスタンドはそれでスネ夫を斬る。

「召喚能力か・・・・・・」

 このスタンドの能力は吸収。相手の名前を呟き相手の体を見ると能力を吸収したのち倒す。便利な能力だ。
 月が綺麗な夜で僕は血溜まりが出来た骨川邸を一瞥してその場を去る。



                        続く

 

第五話 「ペルソナ4とか空の境界のDVDがほすぃ、あと眼鏡」

 次は何処へ行こうか。取り敢えずだな、出木杉の家にでも行こうか。
それで、どうして目の前に静香さんがいるのでしょうか。

「貴方も私の邪魔をするの?」
 いや、訳が分かりません。
「私が、私が更に進化するための道具・・・・・・天然が必要なのよ!」

「それは天然の何なんでしょうか・・・・・・?」
 敬語になっているのは何故か。それは勿論、ギャグ小説の中の静香ちゃんは黒いからだ。 少なくともだ。
これを書いている作者はそれを分かっているはずだ。だからこんな事を思わせてるんだ。

「天然、それは最近のアニメなら一人はいるお惚けさん」
「帰っていいかなぁ・・・・・・」
「でも私のキャラは原作の性格かよくて腹黒ばかり!」
「まあ定着しちゃったし」

「でもね、そんな私にチャンスがきたのよ」
 何のチャンスだろう。いやぁ。よく分からないなぁ。だからもう帰っていいかなぁ

「帰っちゃ駄目よぉ」
 微妙に水銀燈っぽいのは愛嬌だろうか。そんな事はどうでもいいからもう帰っていいかなぁ。

「今日中に5人倒さなきゃならないの」
「一体誰が犠牲になったんだろうか」
「4人。スネ夫さんでしょ、武さんでしょ、出木杉さんでしょ、
 あとはドラちゃん」
 ああ、分かった。それなんて死屍累々? この人は練馬を死体で埋める気か。

「なあ、ジャイアンとスネ夫はもう僕が倒したと思うんだけど」
「違うわ。この練馬は今、今日の夜を繰り返してるのよ」
 いやぁ彼女は、何を言ったんでしょうか。それはもうパクリでしょ。エンドレスサマーじゃねえか。

「今日の夜を抜け出す為には目的を達成しなきゃならないの」
「何の・・・・・・」
「作者が設定した目的よ」
「なんてアバウトな」
「貴方なら眼鏡の返却、私は天然を手にいれる、とかね」

「で、君は何回ループしてるんだい」
「ざっと30回はしてるかしら。いつも貴方に負けるのよ」
 そりゃあ光栄だ。僕の戦闘能力も捨てたもんじゃあない。

「1回目で4人倒したわ。でも貴方に勝てない。
 そして次の世界は前回の世界の記録を保持できるから残り29回ずっと貴方に負けてきた」

 なんかもうぶっとんでるな。じゃあ僕はどうなんだ。ループして尚かつ前回の記録を保持出来るなら僕の苦労はどうなる。

「気付かなきゃ駄目よ。ループしてる事に。私は分かったけどね」
「そりゃあ、凄い超人だ」
「さあて、説明は此処まで。そろそろ死んでくれる?」

 ヤバイ。いくら眼鏡を創りだしていて、作者の無茶苦茶なスタンドを使えてもこれは冗談でもマジ危ないって。
「ペルソナ!」

「ちい、サイスっ」
 いや、マジでペルソナくるとは思いませんでした。この流れでいくとアリスがきそうだな・・・・・・。

「アリスっ」
「やっぱり・・・・・・」
 静香ちゃんの上に少女がでてくる。怖いです。彼女は即死攻撃をもっているんです。今日が僕の命日っぽい。




                 続くかどうかは分からないけど
                          きっと次回はあるよ

 

この話は続きます。

 

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