WP最強決定杯

アルタさん

 

第1話 開会

 とある離れ小島、異様なドームのそびえたつこの島で、ある戦いが始まる。

司会「第10回「WP強者決定杯」をただいまから始めます!!!」

 

 「わぁああああ!!!」

 観客は延べ3000万人、各国大統領や貴族、無論一般客や有名人、 さらにテレビ中継がなされ全世界が注目しているこの大会、
 そう、WP強者決定杯である。

 WPの者なら誰でもエントリーでき、3ステージを見事突破して、 最後まで残った者は、名誉!富!地位!が一度に手に入る、
 まさに、力、知恵、運、能力を最大限に使わなければならない 過酷であり、並大抵の根性では乗り切れない試練なのである。

司会「今回のエントリー人数は過去最高80人を越えた135人です!!

   さぁ!!この中で強者はいったい誰なのか!?始まりの時は刻一刻と近づいてきました!!」

ジャイアン「おぉ!燃えてきたぜぇ!!」

 今回で2度目の参加のブルーキャット、 ちなみに葉月は3回目、ドラえもんは4回目である。

スネ夫「う〜〜、緊張してきた」
留美「がんばるぞーー!!」
静香「絶対強者になるわ!!」
葉月「ふふ、みんながんばってね」
ドラえもん「うおおおお!!今年こそ!」
のび太「死にませんように死にませんように」

 

第2話 

ミコト「みなさん!大変お待たせいたしました!ただいまより!第10回WP強者決定杯を開催ます!」

 「パァーーーン」

 「ワァアーーーー!!!」

 巨大な花火を上げ歓声はさらに高くなった。

ミコト「実況は私!大平ミコトが務めさせていただきます!」
留美「う〜ん、早く始まらないかな」

 早速ウキウキな留美。

のび太「フッ、無邪気でいいね」 打って変わり暗い顔ののび太、

レナ「どうしたののび太?そんなに暗くて」 今回初参加のレナ

のび太「あぁ、レナは今回初参加だっけ?」

レナ「うん」

のび太「フフフ、時期にこの大会の恐ろしさがわかるよ・・」

レナ「?」

 よくわからないが震えるレナだった。

ミコト「では!まず第1ステージです!舞台はこちら!」 いきよいよく指した場所は電光掲示板に書かれたアマゾンとゆう言葉。

レナ「・・・・え?」※ちなみに英語でかかれている。

能力者「よっしゃぁああ!!!テレポート!」

能力者2「光のスピードで行くぜ!!」

レナ「え?え?え?」

のび太「ほら、ぼさっとしてないでドラえもんのどこでもドアで行くよ」

レナ「あ、こ、ここのドームは?」

のび太「決勝用」

レナ「そ、そうなの」

 そして一行はアマゾンへ、

 クリア条件。金を探せ。

レナ「え・・・え!!!き、金?」

ジャイアン「これまたハードルの高い」

スネ夫「誰か持ってないかな?」

レナ「あ、あの〜」

ドラえもん「ん?どうしたの?」

レナ「わ、私ルールあんまり知らなくて」

葉月「あぁ、ルールなら」

 

1、殺すことは禁止。
2、殺さない程度で攻撃は認める。
3、クリア条件を満たせば次のステージへ。
4、ただしクリア条件は一人一人がクリアすること。
5、もちろん能力の使用は認められている。
6、棄権、または戦闘不能の場合退場。
7、集団行動や助け合いは認める。
8、上のルールが守れればそれ以外何をやってもよし。

 

静香「って感じね」

レナ「・・・」

 なんてルールだ、と感じたレナだった。

 

男「金をよこせぇええ!!!」

 突如後ろから現れたでかい男。

レナ「は!!」

 「バシッ!!」

男「ゲッ!!ガガガ・・」

レナ「おりゃぁああ!!」

男「!!!おぅ?」

 「ドガッ!!」

 すかさず拳を顔面に叩き入れ背負い投げをしたレナ。

レナ「つまり・・戦場ってわけですね♪」

のび太「そういうこと」

 

第3話

ジャイアン「にしてもこの広いジャングルから金を探せっつってもなぁ」

葉月「大丈夫、私のサイコキネシスの応用で」

留美「あれ?それって物体浮遊だけじゃ?」
 留美のセリフを受け流し葉月は気を集中させた。

 「ズン!!」
 次の瞬間ものすごいエネルギー放出を感じる。

レナ「な、何?」

スネ夫「も、もしかして・・」

のび太「・・・金を無理やりここに持ってくるの?」

ドラえもん「みたいだね、「持ち上げる」から「持ってくる」、か」

 マイペースに会話を交わしている間に早速金やら他の参加者やらが降ってきた

のび太「うわっ!!ちょっ!!あぶな!」

静香「見境なくおそってくるわね」

ドラえもん「まぁ彼らは着たくて来たわけじゃないし」

葉月「う〜ん、もう少し調整がいるわね」

スネ夫「いや、のん気にいってる場合じゃゲフッ!!」

 誰かの下敷きになってしまったスネ夫。

ジャイアン「収集がつかないぞ」

留美「取り合えず金もって逃げましょ」

 ※それがヒーローのすることかというツッコミはご遠慮ください。

 かくして何とか逃げてきた一行。

レナ「それで、次の目的地は?」
静香「手に入れた物にヒントがあるはずよ」

のび太「なになに?マデインフレンチ?」

ジャイアン「何?フレンチってレストランか?」

葉月「違うわよ、メイドインフランス」

スネ夫「目的地はフランスか」
ドラえもん「では早速、どこでもドア〜」

 

 フランス
留美「ワォ!芸術とファッションの都パリ!」

静香「女の子なら一度は憧れる夢の国!」

レナ「あ、あそこのタワーにでっかく何か書かれてますよ」
ドラえもん「タワー?あぁ、エッフェル塔のことか」

 高くそびえるエッフェル塔には巨大な看板がありそこには  「ようこそWP」と書かれていた。

葉月「ここが目的地で間違いないわ」

  指令、盗まれた美術品を取り返せ。

のび太「うわ、これまた難しそうなステージだな」

 

第4話

スネ夫「盗られた名画を取り返す・・・とりあえず裏取引へ」

留美「裏取引?」
ドラえもん「表ではさばけない盗品を高額で危ない所へ売る事だよ」

留美「全然わかんない」
ジャイアン「つまり泥棒した物を売る事を裏取引って言うんだ」

のび太「子供にまじまじと変な事教えるな」
静香「でも私は裏取引は嫌よ」

留美「私もいいや」
ジャイアン「俺は裏取引がいいな」
葉月「ここは一つ2グループに分かれましょう」

 

 裏取引
スネ夫、ジャイアン

 現行犯を捕まえる
静香、留美、葉月

 怪盗から取り返す
のび太、レナ、ドラえもん

 

のび太「取りあえず決めたな」

ジャイアン「じゃぁ早速、行くぞスネ夫」
スネ夫「うん!」
静香「私たちも行きましょう」
ドラえもん「さて僕らも行こうか」

 それぞれが動き出す。

 

 裏取引

スネ夫「まずインターネットに名画がほしいとスレをたてる」
ジャイアン「なるほど」
スネ夫「・・・ほら、もう連絡がきた」
ジャイアン「さすがだなスネ夫」
スネ夫「2つ頼んであるからこのミッションもクリアだね」
ジャイアン「簡単だぜ」

スネ夫「あ、いくらくれるか聞いてきた」
ジャイアン「一つ1500円として3000円か」
スネ夫「いや、そんな事書いたら相手怒って売ってくれないよ」
ジャイアン「じゃぁ二つで1万円」
スネ夫「あのねぇ盗品だからって名画なんだよ?」
ジャイアン「じゃぁお前ならいくらで買うんだよ」

スネ夫「そうだね・・・二つで100かな」
ジャイアン「100円?お前名画を何だと思ってるんだ!!」
スネ夫「100万円だよ!!」
 数分後
スネ夫「いつ合流するか聞いてきた」
ジャイアン「今すぐだ」

  「カタカタ」

スネ夫「あ、無理だって」
ジャイアン「なに?」
スネ夫「どんなに早くても明日の朝5時ごろだって」
ジャイアン「しかたねぇな」

 

 現行犯を捕まえる

留美「ところで絵を守るだけで取り返したことになるの?」
葉月「ええ、今回のミッションの詳細には護衛もクリア対象だわ」

留美「ふ〜ん、でも今日盗みに来るなんて可能性は」
静香「おおいにあるわよ」

留美「なんで?」
静香「裏取引の多くの場合が交渉してから盗んで売るのよ」

留美「え、てことは」
葉月「あの2人が頼んだ怪盗も来るかも知れないわ」
留美「そうなんだ・・・」

  「パリーーン」

静香「あら、早速お出ましね」

 

第5話

ムッシュ「怪盗ムッシュ!トレビアーンに登場!」

 窓ガラスが割れ赤と白の派手衣装を着た怪盗登場。

葉月「・・・なにあれ?」

留美「不審者!?」
静香「さては幼い少女を狙った誘拐犯ね!」

ムッシュ「失敬な!私は高貴なジェントルマン!怪盗ムッシュだ!!」
???「あーらムッシュ、こんな所で奇遇ですわね」

ムッシュ「だれだ!!」
フラワー「華麗な華のように美しく咲く!怪盗フラワー!参上!」

 超フリフリなピンクのドレスを着た若い女性登場。

葉月「あの格好は泥棒向けじゃないわ」
留美「動きにくそう」
静香「仮面つけてないから素顔バレバレね」

フラワー「アーラ、あなた達にはこの良さがわからないかしら?」

???「はっはっはっは!!」

ムッシュ&フラワー「誰だ!!!」
???「今までに盗んだ物は数知れず!ルパンと戦い勝利した唯一の怪盗!」

 「ツルッ」
???「ギャァアアアア!!!」

 「ゴキッ!!」
 高い窓から落ちてきた全身黄金のスパッツを着た男登場。

???「首の骨折れた・・・・いたい」
葉月「名前すら名のっていない」

留美「あれぇ?ルパンはいないの?」
静香「・・・・・」<ノーコメント

ムッシュ「ええいお前らと遊んでいる暇はない!今日は20枚も絵を盗むのだ!」
フラワー「私だって25枚盗まなきゃ」
???「僕なんて・・37・・ま・・い」
 「ワーワーギャスギャス!!!」

葉月「どうする?」
留美「感情をコントロールする必要無さそう」
静香「一気にたたくわよ」

 かくして怪盗3人はあっけなく倒された。

 

 ちなみに裏取引
スネ夫「暇だからホットニュースでも検索する?」
ジャイアン「お、いいな」

 「カタカタ」

スネ夫「あ、ジャイアン」
ジャイアン「なんだ?」
スネ夫「取引相手のムッシュが捕まった」

ジャイアン「ふーん・・・・え?」
 その後必死にスレをたてるも応答なく2人リタイア。

 取り返す
レナ「ところで取り返すってあてでもあるの?」
のび太「今はない」
レナ「・・・え?」
ドラえもん「取りあえずマンションを探そう」
レナ「なぜ?」
のび太「だって美術品の泥棒は多くが一時的に安いマンションを借りて」
レナ「映画の見すぎでしょ」

ドラえもん「いや、一概にそうは言えないよ」
のび太「そうだよ、いくら何でも映画全部が嘘なんてそんな」
レナ「で、でも・・・うーん」
ドラえもん「いいからいいから」

 怪しいマンション
ドラえもん「ここは大家が裏の世界に通じているから確立は高いよ」
 ツルだらけで黒くなった汚い壁。
 玄関に入っていく3人。

大家「なんだい?ここはガキの来るとこじゃないよ」
ドラえもん「いいからこのマンションに泥棒はいるか?」
大家「さぁな」

 「カチャ」
 すかさずのび太が拳銃を構えた。

大家「待ってくれ!本当に知らないんだ!ここでの掟は「言うな聞くな」だから」
のび太「だったらここにある部屋、全部見回ってもいいな」
大家「ああ、好きにしろ!」

 101号室
 「コンコン」
ヤンキー「誰だよ!」
 「カチャ」
 拳銃を頭に突きつける。

ヤンキー「ヒィイイ!!」
ドラえもん「絵持ってるか?」
ヤンキー「ないない!ないです!!」

 何だかんだで脅しを続け20部屋めで、

???「ひぃいい!待ってくれ!さっき無所から出たばかりなんだ!」
のび太「いいから絵、持ってるか」

???「絵?そ、それなら、俺は盗んだ物は数知れず、ルパンと戦い」
 「バキューン!!!」
???「はいはいはい!!!こここれれデス」
ドラえもん「3枚か、ちょうどいい、じゃましたな」

 マンションを出る3人。

レナ「なんだかやりすぎな」
のび太「まぁ毎年のことだし」

 そうなんだ、と背筋が凍ったレナだった。

ドラえもん「よし、次、いよいよラストステージだ!」

 

第6話

ミコト「さぁみなさん!!いよいよファイナルステージが始まります!!!」
  「ワァアアアアアアアア!!!!!!」

ミコト「今回決勝舞台まで上り詰めた人数は!!!過去最多の20名です!!」
スネ夫「20人だけなのに過去最多なんだ」

ジャイアン「まぁ例年だとせいぜい10人くらいだからなぁ」
王ドラ「あ、武君たち!」

ジャイアン「お、王ドラじゃん」

王ドラ「ここにいるって事は失敗ですか?」
スネ夫「まぁね、第2ステージでちょっと、王ドラは?」

王ドラ「私は非常勤務で出れなかったんです」
ジャイアン「まぁ王ドラだったら優勝できるもんな」

王ドラ「それはどうでしょう?今回は難しいですよ」
スネ夫「でも決勝は過去最多の人数だよ?」

王ドラ「第2ステージまでは何とかなりますよ、問題は」

ミコト「さぁ今回の決勝のミッションは!!」
   電光板に現れた文字、そこには、

  「巨大地下迷路を脱出せよ」
   と書かれていた。

ジャイアン「巨大地下迷路?」
スネ夫「ほう、特に怪しくは無さそうだけど?」

ミコト「ではルールの説明です!まずこのミッションはスタートからゴールまで行く
    極単純なものです!しかし!スタートは各挑戦者バラバラの位置からです!また!
    途中、他の挑戦者と遭遇した場合即バトルをしてください!どちらかが負けとなれば
    勝った挑戦者はゴールを目指し負けた挑戦者はリタイヤで外へ出てもらいます!」

王ドラ「なるほど、そうして先に出た者が優勝者か」

ミコト「ちなみに!この迷路の中には特殊部隊のGWPが5名いますので!
挑戦者の方は特に気をつけてください!では!挑戦者は係りの者に従ってスタートの位置へ向かってください!」

王ドラ「GWP!?」
スネ夫「わっ!ど、どうしたんだよ王ドラ?」
ジャイアン「GWPがどうしたんだよ?」

王ドラ「知らないんですか!?GWPを!」
2人「うん」
王ドラ「・・・GWP、通称「特殊部隊クレイジー」」
スネ夫「クレイジー?イカレてるって事?」

王ドラ「えぇ、そこに所属する者の能力はイカレてますよ、特殊任務には打って付け
ですが能力の力が並大抵じゃありません、そんなのが5人・・・・」
2人「・・・・・・」
王ドラ「下手すれば・・・・優勝者はいません」

スネ夫「ま、・・・まさか」
王ドラ「確か決勝へは、ドラえもん、のび太君、静香さん、葉月さん、留美さん、レナさん、キッド、エル、
     私が知るのは彼らだけですね」 

ジャイアン「ま、どうなるかわかんねえが、早速スタートするぞ」
ミコト「では!スタートです!!!!!」

  「パーーーーーーン!!!」
 大きな花火が宙に向かって走り広がった後、跡形もなく消えていった。


留美

留美「あ、スタートみたい」
 少々ウキウキ気分で歩き出す留美。
留美「う〜ん、今回はチームプレイができないからフリだなぁ」
 松明の掲げられている妙に明るい穴の道を進む、そして分かれ道。
留美「・・・・右!!」

 直感で進んで行く。 数分後、かなり分かれ道を曲がってきたが何の変化もない、

留美「なんだか退屈だな」
 のん気に歩いているとふと大きなまるで広場のような場所に出る。

???「あら?小さいお客さんね?」
 中央には人影があった。 声からして女性のようだ。

留美「参加者の一人?」
???「いえ、GWPのものです」
 徐々に顔が見えてきた。長い髪に細い目、一見優しそうな顔である。
 服装は何故か異様だった、長袖に長ズボン、それも冬の一番寒い時期に着る物。

凪呼「竜泉凪呼{りゅうせんなぎこ}冬の使い人です」
 そう言うとにっこりと微笑みつつ手を上に上げる。

留美「え?」
 一瞬の出来事だった、目の前に氷ができた、吹雪にもなっている。 上の世界は夏だ、
当然厚着のしていない留美は体が凍えた。

 動けない、留美には恐怖と共に眠気まで襲ってきた。

留美「寝ちゃだめ・・・寝ちゃ・・・」
 意識がなくなってきた。頭がボーっとする。

凪呼「大丈夫、ゆっくりお休み」
 優しい敵の声を最後に留美はとうとう眠った。

 ここまでの一部始終をモニターで見ていた観客席。

ジャイアン「何だあの力?」

スネ夫「冬の使い人」

王ドラ「あれがGWPの恐ろしさですよ」

王ドラ「周りに冷気を放出させ冬に変える能力、これじゃぁ、留美さんは、」

ミコト「ただいま審判団の判定により本堂留美、リタイヤとします」

ジャイアン「あんなのが出てきたら太刀打ち不可能だな」

王ドラ「そうですね、少なくとも、ドラえもん以外はね」

 

第7話

 エルマタドーラ

エル「くらいやがれぇえええ!!」

 「ドンッ!!」

挑戦者「ア、ガガガ・・」
 「バタッ」
エル「これで2人目!絶好調!!!」

  観客
ミコト「エリバンス・カリモナ、エルマタドーラに倒されリタイヤ!」

観客「ワァァアアアア!!!」
ジャイアン「おお!やるじゃんマタドーラ!」
スネ夫「やっぱ怪力で相手をねじ伏せてうまくやってるね」
ジャイアン「うまくいけば優勝だぜ!」

王ドラ「いえ、そう思うのはまだ早いですよ」
スネ夫「・・・だね、凪呼もいるし、あとの4人も・・・」
王ドラ「・・・・・」

 エルマタドーラ
エル「フッ、このまま行けば優勝だな」
 すっかり浮かれ状態のエルマタドーラ、

エル「さぁて!!まだまだ燃えたりないぜぇえ!!」
 行き良いよく走り出したままどの分かれ道も適用に進み、疲れを知らないためとまらず進み曲がり角を曲がった瞬間。

  「ドンッ」

エル「うわっ!!」
???「いてっ!!」

 誰かとぶつかったエルマタドーラ。
エル「だ、誰だ!!」
???「なんだい?ぶつかっておきながら謝りもしないで非常識な」

エル「エルマタドーラ!超怪力でさっき2人倒した優勝候補さ!」
エイル「エイル・ラフラ、へぇ2人倒したの?僕も2人倒したよ」
エル「へっ、やるじゃねぇか、参加者か?」

エイル「いや、GWPだよ」
エル「な!・・・な・・に!」
エイル「あれ?どうしたの?さっきまでの余裕は?まさかGWPだからびびってる?」
エル「・・・ま、まさか」

 正直エルマタドーラはGWPの恐ろしさを知っていた・・・だが。
エル「やっと強い奴とできると思うと、うれしくて体がウズウズしてんだよ」

エイル「ふーん、ま、君には僕に勝てないけどね」
エル「寝言は!!」
 早速攻撃に入るエル、相手は小柄の男、 特に強くも無さそうだから能力を出される前にねじ伏せる!!
 飛び跳ねて蹴りに入ったエル。

エル「寝ていいやがれぇええええ!!!」
 完璧な不意打ちだと思った、しかし・・・

エイル「おっと」

 間一髪でよけられる。
エル「しまった!!」
エイル「特殊能力、アブソープ{吸収}」

 後ろに回ったエイルはエルの肩をつかむ。
エル「うわぁぁああああ!!!」
 突如体に異変が起きたエル。 すばやく身をひるがえしたため3秒ほどしか掴まっていない。
 だがエイルと間を取ったらエルはいきなり脱力感を味わった。

エル「体に・・・力・がはいら・・ねぇ」
エイル「アブソープ、相手の力を吸収する能力、5秒掴まれたらもう動けなくなる」

エル「5秒・・・」

エイル「さっき3秒ぐらいだからまだ動けるが、得意の力は出ないようだね」
エル「く!」

エイル「終わりだ」
 エルと違ってまだ元気なエイルは俊敏な動きで近づいてきた。
 そしてまた掴まれる。

エル「うわぁあああああ!!」
エイル「ハハハハハハハハ!!!」
 とうとう5秒掴まれこれまでかと思ったその時、

エル「まだだぁああああああ!!!」

  「ゴンッ!!!」

 エルマタドーラの頭突きがエイルの頭に入った。
エイル「ブッ!!」

  ・・・・・・・
 長い沈黙が流れた。
 次の瞬間2人とも倒れた。

  観客
ジャイアン「どうなったんだ?」

スネ夫「共倒れ?」
王ドラ「この様子だとそうですね」

ミコト「ただいま審判団の審判が下されました!エルマタドーラ、GWPの1人
エイル・ラフラに勝ったものの戦闘不能と見てリタイヤとします!」

観客「わぁあぁああああああ!!!!」

ジャイアン「すげぇ、GWPにかっちゃったよ」
王ドラ「まぁ、負けて惜しいところですが、よくがんばったところですね」
スネ夫「ね、ねぇ、」

王ドラ「?、どうしました?」
スネ夫「2番目のモニター見てみなよ」
ジャイアン「どれどれ?」
 そこには偶然にも4人鉢合わせた様子が映っていた。
ジャイアン「4人かぁ、偶然にしちゃよくできているな」

スネ夫「それより静香ちゃんだよ、あれ」

王ドラ「あ!そうですね!」
ジャイアン「ちょっとピンチ?」

 

第8話

 静香

 それは偶然だった。 静香はたまたま進んだ道が行き止まりだったため引き返したのだった。
 しかし、それがこの状況を作り出したのかもしれない。 前方に背の高いグラサン男、右にはピンクの髪の毛の女、
 そして左にローブを着た性別もわからない人物。

モモ「モモ・J・フォーラン、テコンドー使いで〜す」
 口を開いたのはピンクの髪の毛をした女だった。

静香「源静香、透明に変身できる武道家です」

ロイド「ロイド・ロツァンツェ、裏世界のボクシングチャンピオン」
サタン「サタン、GWPメンバー、能力はプレゼント」

 正直ここにいる3人はサタンに怯えていた、GWPのうえに名前が悪魔{サタン}
 しかも、微かに恐ろしいものがサタンから漂っていた。

 極度の恐怖が体を駆け巡っていた。 それは3人からもうかがえる。 しかし、静香は疑問に思っていた。

静香{この恐怖・・・おかしい}
   なぜこんなに怯えているのか・・・

サタン「どうです?私のプレゼント、「恐怖」っていうんですけど」

 やはり犯人はこいつだった。
サタン「相手に強制的に何かを与える能力・・・どうです?リタイヤをお勧め」
モモ「残念♪モモちゃんにはそんなの効かないよ!」

 飛び出したのはモモだった。
 テコンドーとは武道の一つで、足技をよく使うもの。 その俊敏な技は威力も速さも充分である。 早速足技を繰り出したモモ。

サタン「まったく、血の気が多いですね、プレゼント!」
 後少しで当たる所でモモは止まった。 目が虚ろになっている。

サタン「少し寝ていてくださいね、「眠気」プレゼント」

ロイド「やべぇ、あいつできる!」

静香「GWPだからね」
ロイド「ん?え?どこ?」

 姿を消していた静香はサタンに攻撃を仕掛けた。
サタン「そういえば、あなたの能力は透明人間でしたね」
 と言いつつ動く気配のないサタン、

静香{何を考えているの?・・・もしかして}

サタン「・・・・・そこか!」
 サタンが拳を突き出した

静香「なにっ!?」
 間一髪でよける。

サタン「逃げても無駄ですよ、こんなの、すぐわかる」
 気配の読めるサタン、これは思ったより手ごわいようだ。

ロイド「なんだなんだ?一人で動いていやがる」
 確かに傍から見れば一人しかいない。

ロイド「とにかく、おれも動かねえとな」
 何もわからないロイドはサタンを潰しに前に出た。

サタン「何!?」
ロイド「オラオラオラ!!!この拳を受け止めやがれぇえ!!」

サタン「くそ!!2人がかりとは!!」

ロイド「あぁ?なに言ってんだよ、おれとお前だけの勝負だろ!」
 そう、確かにロイドにとっては2人だけの戦い、だが。

サタン「くそ!気配が読めないグハッ!!」
静香{こっちがガラ空きね}

サタン「ど、どうすれば!」
   静香も参戦しているためサタンは2人で戦っている事になる。

ロイド「オラァああ!!!」
サタン「ヒィイイ!!」

  「バコッバッドコッバシッ!!」
  リンチに遭うサタン。

ロイド「フッ、口ほどにもない」

  「ゴンッ」
 「ばたっ」

 倒れるロイド、そう、ここでの勝者は、

静香「ごめんなさい!強すぎたかしら?」

 

  観客
スネ夫「おお、無事静香ちゃん勝利だね」
ジャイアン「なんだかロイドを倒すのはひどい気がするが」

王ドラ「さて、そろそろGWPも3人になりましたね。
ミコト「ここで2人リタイヤです!」

 

  今の状況

生存者 10名 のび太、ドラえもん、葉月、静香、レナ、キッド
脱落者 10名 留美、エルマタドーラ、
GWP 3名生存 2名脱落。

 

第9話

 葉月

 

葉月「つ、強い!」
???「フフフ、どうやら僕の勝ちのようだ」
葉月「そうね、惜しいけど私の負けのようね」
???「というわけで、君は僕のものになる」
葉月「・・・・は?」

???「負けた者は勝った者のものになるんだろ?」
葉月「は?、なに言ってるんですか?」

???「だ・か・ら、恋人345人目にしてあげるって事♪」
葉月「いやです」

???「大丈夫!君は充分美しいから僕とつりあうよ」
葉月「そういう問題じゃないの、嫌だから嫌だと」
???「照れ屋さんだなぁ、そんなに赤くならなくても」
葉月「怒って赤くなってるんですよ!!」

 観客
スネ夫「あの相手、強かったけど・・・」
ジャイアン「こんなに変体じゃなぁ」
王ドラ「なんか腹立ってきました」

 

 キッド

キッド「なんだ?あっちから話し声がするな」
 ここまで3人の参加者を倒しやってきたキッド。 GWPとも出会わず順調に進んでいる。

キッド「だれだ!」
 行き良いよく飛び出て見ると、
???「待ってくれ、そんなにあせらずとも」

葉月「いい加減にしてください!!リタイヤだから放してください!!」

 

 金髪のイケメンが葉月をナンパしていた。

???「む、誰だ?」
キッド「いや、お前こそ誰だ」
葉月「キッドさん!助けてください!」

???「なに?恋人?」
キッド「なぜそうなる!!??」

 なんとか葉月は外に出れてキッドとイケメンの勝負。
リチャード「僕の名前はリチャード・レディアン、リチャード王子と呼んでくれ」
キッド「なんだ、一国の王子の癖に女にベタベタするとは恥知らずが」

リチャード「ムッ、ご安心を、別に本当の王子じゃありませんから」
キッド「なんだ、嘘か」
リチャード「嘘ではない、この美貌なら当然王子と言われても仕方がないのさ」

 

 観客
女性軍「キャァァアア!!!リチャード王子様ーーー!!!」
スネ夫「うわっ、もう女子の先鋭隊がいるよ」
王ドラ「どこがいいんでしょうねあの馬鹿の」
ジャイアン「なんか腹立ってきた」

 

 キッド

キッド「おれはドラザキッド!相棒はこの空気砲さ」

リチャード「なるほど、攻撃タイプってわけか、僕の能力はズバリ!!」

キッド「ズバリ?」

リチャード「プリンス!!」
キッド「・・・・?、なんだ?王子ってのはわかったから能力は?」
リチャード「能力!!開放!プリンス!!」

  能力プリンス、これは人に対して王子としての威圧感、偉大さ、など心に作用し、
相手の戦闘意識を不能にさせる脅威の能力。
  相手を服従させる事もできる。

リチャード「フ、さ、早くリタイヤしたまえ」
  このときリチャードは勝ったと過信していた。

キッド「ドッカーーーーン!!!」
  「シュン!!」

リチャード「え?」
  間一髪それる。

キッド「おら!、真剣にやらんか!あぁ?それとも能力ねぇの?」

リチャード「そんな馬鹿な!GWPであり最強と言われたこの王子が!!」
キッド「黙れ変体!!」

 「ドッカーーン!!」

 

 観客

ミコト「おーーっと、ドラザキッド、リチャード王子を倒しました!!」

ジャイアン「なんで?なんでキッドにきかねぇんだ?」
王ドラ「多分あの能力は王子に対しての態度をとらせるものなんですよ」

スネ夫「ってことは、キッドは王子に対してなんとも思ってないから・・・」

王ドラ「平気で攻撃できたと・・・」
ジャイアン「あー腹減った」<?

 

第10話

凪呼「大丈夫、死にはしないから」
参加者「あ、かかか・・・」

ミコト「湯欄!凪呼との勝負でリタイヤ!」
スネ夫「だいぶ参加者も少なくなってきたね」

ジャイアン「にしてもまだ誰も出てこないのか?」

王ドラ「あの、私の予想だと、残っているのは・・」

ミコト「ただいま生き残っているのは!源静香、ドラザキッド、レナ、ドラえもん野比のび太となっています!
   なお!GWPは残り2名です!」

スネ夫「すげぇ!!のび太残ってる!!」
ジャイアン「でも一度も戦ってないよな?」

王ドラ「レナさんは3名、ドラえもんは2名倒しています」
ジャイアン「やっぱり」

王ドラ「それより、そろそろ仲間同士が戦ってしまいますね」
スネ夫「あ、そうか」

 

 レナ

レナ「う〜ん、だいぶ進んだのに全然ゴールがないわねぇ」
  得意の喧嘩術で敵を倒してきたが運良く、GWPとは接触していない。

レナ「みんなはどうしたのかなぁ?のび太無事かなぁ?」

  そんな事を考えつつトボトボ歩く。  ふと寒気におそわれたのはそれからすぐだった。
  嫌な予感がした、なにか巨大な力が来るのがわかった。

  ふと後ろを振り返る、そこは分かれ道がありちょうど右の穴からさっき出てきたばかりだった。

  左に何かある。

  そう思ったレナは恐る恐る左に向かった。  少し進むと、氷の道があった。
  もっと先に進むと、厚着をした女性の後姿を見た。

レナ「あ、静香さん」
  冬を使う人、それに今戦っている静香、  だが勝敗は目に見えていた。

凪呼「どんなに姿を隠しても、周りを冷たくすれば意味はない」
静香「フ、そのようね・・く・・やばい」

凪呼「大丈夫、眠ってて」
静香「あら、幽霊みたいな事を言うのね・・・大・・丈夫・・な・・わけ」
レナ「てやぁあああ!!!」

 不意をついて後ろから飛びげりをするレナ。

凪呼「きゃぁ!!」
レナ「次の相手は、この私よ!」

静香「・・レ・・・ナ?」
凪呼「・・・となしく」

  何かをつぶやいている凪呼、
レナ「え?」

凪呼「おとなしくしていてよぉぉおおおお!!!!」

 突然猛吹雪になる、どうやら凪呼の力が強くなったようだ。
レナ「く、なーんて、この寒さぐらい平気よ」
凪呼「ならばちょっと痛いけど、つつら!!」

 次に尖った氷のつつらが飛んできた。
レナ「はっ!」

  「パリン、パリンパリン」
レナ「これでおしまい?」
凪呼「・・・怒ったわ、ゆきだま!!!」

 今度は巨大な雪球が襲い掛かってきた。

 さすがによけきれずあたってしまったレナ。

 

第11話

レナ「しまっ・・・た・・・」

 さすがに寒さに強いレナでも雪を直接当てられれば体温を取られざるを得ない。
 薄れゆく視界の中でふと現れたものがあった。

 それはよく知っている人物・・・
レナ「の・・び・・太?」

 

  のび太

 凪呼はレナを倒したと思い気を抜いていた。

凪呼「さて・・・どうしようかしら?」
 大体の参加者は倒した。
 おそらく他のGWPメンバーが他の参加者も倒して誰もいなくなったのでは、そこまで思っていたときの予期せぬ登場があった。

のび太「静香ちゃんとレナを倒すなんてやるねぇ」
 メガネをかけた極普通の少年・・・

凪呼「まだいたんですね、参加者が」
のび太「さて、会ってしまったからには戦わなくてはいけない・・・のかな?」

凪呼「もちろんよ」
 特に能力者でも無さそう、そう感じた凪呼は一気に片をつけようと吹雪を出した。
のび太「わっ、すごい吹雪、このままじゃやられちゃうな」
 妙に落ち着いているのび太、

凪呼「どう?リタイヤする?」
のび太「いや」
 返事をしつつ銃を構えるのび太。
のび太「リタイヤはしない」
凪呼「!!拳銃!?」

 にわかに慌てる凪呼、しかし、殺しは反則、
凪呼「私を・・・殺す気?」

のび太「まさか・・・君がリタイヤすればいいだけだよ」

 脅しには乗らない・・
 緊張しつつ凪呼は冷気をさらに強くした。

凪呼「私を倒す事はできない!絶対に!!」

のび太「それはどうかな・・・・見えた!!」

 「ドキューーン!!」

 凪呼は目をつぶった。
 だが痛くない・・・。
 恐る恐る目を開けると・・・かすれていただけだった。
 肩を狙ったようだが服しか破けていない。

凪呼「ど、どうやら外したみたいね」
のび太「いや、ビンゴだ」
凪呼「何を?・・・!!!!」

 突如凪呼に寒さが伝わった。
 肩が冷たい・・・まさか!

 そう思ったときはすでに遅かった。

 肩が凍ってる。

のび太「いくら君が冬を扱うといっても、寒さに強くなったわけではない。その証拠に服装は重装備だ。
     さらに自分から冷気を出すとゆう事は、もっとも温度が低い場所は自分の周りである。
     だから服が破れて寒さに耐えれなくなれば自動的に自虐」

 淡々と語っているが、よくわかったと凪呼は驚いていた。

のび太「服が敗れてその個所だけ凍るってことはその服、特別なんだね」

凪呼「・・えぇ、それより、よく当てれたわね、服だけを」

 かすり傷がまったくないと言う事は、吹雪で視界が悪いはずなのに、 服だけを確実に貫いた、恐ろしい射撃能力だ。

凪呼「フフフ、あなた、ジェシーにスカウトされるかもね」
のび太「?、ジェシー?」

凪呼「GWPの幹部よ、今この中の5人の1人として入っているわ」
のび太「そう、強い?」

凪呼「めちゃくちゃ強いわ」
のび太「・・・ま、気にしないけどね」

 そういってのび太は先へ進んだ。

  観客
ミコト「源静香、レナ、凪呼に倒されリタイヤ!しかしその後!のび太が凪呼を倒しました!見事な戦いです!」

ジャイアン「やるじゃねぇかのび太!!」
スネ夫「なんせあの凪呼を倒したもんね」
王ドラ「ジェシー・・・・」

スネ夫「?、知ってるのかい?ジェシーって人」

王ドラ「WPのうわさですが・・・アブノーマル」

ジャイアン「は?」
王ドラ「異常な女・・・らしいです」

 

第12話

 キッド

キッド「くそ!まだかゴールは!」
 見事リチャードを倒したキッドは数時間ずっとさまよっていた。 右へ、左へ、そして歩く・・・。

キッド「ダァアアアア!!誰かいねぇのか!!」
 そう叫びつつも進んでいると・・・・大きな場所に出た。
 そして、そのさらに奥を見ると・・・異様に明るかった。

キッド「まさか・・・出口か!!!」
 一気に走り出すキッド。
キッド「ヒャッホー!!一番乗りぃ!!!」

  「ドンッ!」
キッド「ゲハッ!」
ドラえもん「グエッ!」

  ドラえもんと衝突。
キッド「イテテテ・・・ドラえもんか?」

ドラえもん「う〜〜ん・・キッド?」
キッド「てめぇ!前見て歩け!あぶねぇだろ!」
ドラえもん「ぶつかって来たのそっちじゃん」

キッド「うるせぇ!・・・まてよ・・」
 急に黙るキッド、
ドラえもん「ん?どうしたの?」
キッド「・・・フ、フフ、はっははははは!!」

 いきなり笑い出すキッド。
キッド「ドラえもん!勝負だ!!」
ドラえもん「あぁ、何だそれかぁ、ビックリしたおかしくなったのかと思ったよ」

???「おやぁ〜?お客が2人〜」
 ふと女性の声がした。

キッド「あぁ?誰だ!!」
ジェシー「ジェシー・エマソン、GWPの幹部よ」
ドラえもん「GWP?フ、とうとう来たか」

キッド「んだよまたGWP?王子はこりごりだよ」
ドラえもん「なに言ってるの?」
ジェシー「王子ってリチャードのこと?倒したんだ」

キッド「だって単なる変態じゃん、ほんとクレイジーだな」

ジェシー「・・・なんだって?」

キッド「あ?だからほんとGWPはクレイジーだなって」

ジェシー「言ってくれるじゃない、そりゃあいつは変態だけど」

ドラえもん「そこ認めちゃうんだ」
ジェシー「でも他は正常よ、GWPは最高の能力者が集まるチーム、あんた達のしょぼいチームと一緒にすんなボケナス」

 「ピキ」

キッド「あぁ〜?しょぼいチーム?上等じゃねぇか!!喧嘩かコラ?」
ドラえもん「まあまぁ、キッド落ち着いて」

ジェシー「あんたたち知ってるよ、ドラえもんとドラザキッド、優勝候補だって騒がれている、少しはできそうね、
     2人同時にかかってきなさいよ」

キッド「余裕かましてるんじゃねぇえ!!」

 早速攻撃に入るキッド。

キッド「ドッカァアン!!」
ジェシー「ホッ!」
 うまく交わすジェシー。
ドラえもん「よーし、ショックガン」

 射撃の腕は一流のキッド、その上ドラえもんの攻撃まで加わり当然苦戦する
 と思われた、だが・・。

キッド「なんで当たんねーんだよ!!」
ジェシー「ふ〜ん、2人でこれだけの力なんだ、弱いね」

ドラえもん「なに!?」
ジェシー「つまんないや、アブノーマルレベル1!!」
ドラえもん「アブノーマル?・・まさか!!」

キッド「ん?なんだ?なんかしたのか?」
 特に変化がないと思っているキッドの目の前で・・・
キッド「な!!なんだと!!」
 いきなりジェシーが何十人と増えていた。

キッド「分身の術か!?」
ジェシー×10「さぁ!本物はどれかな?」
キッド「くそ!!ドッカーン!ドッカーン!!」
ドラえもん「キッド!」

 めちゃくちゃに打つキッド、すでに興奮状態に陥っていた。
ジェシー「フフフ、アブノーマル、レベル1、幻覚、幻聴がおきる」
ドラえもん「なに!」

 アブノーマル、異常状態へ相手を変える能力、
 レベル1で感覚の異常、幻聴、幻覚、
 レベル2で身体の異常、吐き気、貧血、だるいなど
 レベル3は思考回路を滅茶苦茶にしていかれた状態にする。

キッド「くそ!!どうすれば!!」
ドラえもん「キッド!!目をつぶれ!!心の目で見るんだ!!」
ジェシー「無駄よ!」

 ジェシーの幻覚がひどくなる。
キッド「ウワァアアアア!!!岩が崩れて!!埋もれる!!!息が・・・」

 倒れてしまったキッド。
ジェシー「まずは一人」

ドラえもん「く!」

 目をつぶりつつ、幻覚は何とかなったドラえもん。

ジェシー「レベル2!」
ドラえもん「ウグ!!」
 突如めまい、吐き気、だるけが出てきた。

ドラえもん「ま・・まだ・・だ」
ジェシー「だめじゃない、目はつぶっていて体調は不完全、勝率0」
ドラえもん「そ、そんなこと・・まだ・・わかんねえだろ」

ジェシー「フー、仕方ないわね・・レベル3!」
ドラえもん「ウワァアアアアアア!!!」

 頭の中が真っ白になった・・・そして、ドラえもんは眠ってしまった。

 

  観客
ミコト「何と言う事でしょう!!ドラえもん!ドラザキッド!どちらもリタイヤ!強力な敵ジェシーの前では
    優勝候補の2人でさえ勝てないのです!!」

観客「わぁあああああ!!!」
ミコト「なお!!ただいま地下迷路には!!ジェシーとのび太しかいません!!」

観客「おぉぉおおおお!!!」
ミコト「いったいどうなるのか!?まだ先は見えません!!」

スネ夫「う〜〜ん、わからなくなってきたなぁ」
ジャイアン「ジェシーって奴、かなり強敵だ!」

王ドラ「でも、のび太君なら、もしかすると・・」

 

第13話(最終話)

 のび太

 

のび太「う〜ん、出口まだかなぁ?」

 一方最後の生き残りのび太は道をトボトボ歩いていた。
 しかし、じきにキッドと同じ道を歩いていた。
 黙々と進むのび太・・・そして、

のび太「ん?ひかり?」
 ゴールが見えてきたのび太。

のび太「ゴール!?ゴールだ!!!!!」
 突っ走って目指していたら、

ジェシー「ちょーっと待った!」
のび太「うわ!」

 最後の強敵、ジェシーがいた。
ジェシー「私はジェシー、GWPの幹部・・・あなた誰?」
のび太「野比のび太、拳銃の使い」

ジェシー「拳銃?なーんだ、さっきと変わらないわね」
のび太「さっき?」
ジェシー「優勝候補のドラえもんとドラザキッドを倒したのよ、私」
 のび太の顔に緊張が走る。

ジェシー「ま、口ほどにもなかったけどね♪」
のび太「ジェシー・・・雪女が言っていた人?」
ジェシー「雪女?・・・あぁ、凪呼の事?・・へぇ〜倒したんだ・・」

のび太「まぁね、あなたの事、めちゃくちゃ強いって言ってました」
ジェシー「まぁ事実だしね」

 沈黙が流れる・・。

ジェシー「・・・私の能力知ってる?」
のび太「いいえ」
ジェシー「当然か・・・アブノーマル、相手をおかしくする能力よ」

 にらみ合う2人。
ジェシー「強い意志の目・・・これは楽しめそうね」

 

 バトルのゴングは鳴った。
ジェシー「レベル1!感覚のアブノーマル!!」

 幻覚、幻聴が襲い掛かる肝心な目を奪う技、だが・・
のび太「銃を扱う上での精神その1!目で見るな!!心で見ろ!!」

 おもむろに叫び目を閉じるのび太。
ジェシー「な!・・・くらえ!!」
 懐のナイフを投げるジェシー、 見えるはずがない、そう思うジェシー、 ナイフは真っ直ぐにのび太へ向かう、

のび太「見切った!!」
 「キンッ!!」
 だが、確かにのび太の弾はナイフをはじいた。

のび太「目で見ることが全てじゃない、感じる事が一番の防御」
ジェシー「く!レベル2!身体のアブノーマル!!」

のび太「その2!銃は体ではなく!精神で操れ!!」
ジェシー「そ・・そんな・・」
 頭痛、めまい、吐き気、どの症状にしろ立つことすら辛い筈なのに、平然と立ち、銃をジェシーに向けるのび太。

のび太「拳銃は体で扱う物じゃない、精神という力でうごかすもの」
ジェシー「・・・やるじゃない・・・でも次が最後よ!」

 そう、レベル3は事実上最強、
ジェシー「レベル3!精神のアブノーマル!!これであなたの精神も・・・!?」
 立っていた、銃を向けていた、何の変化もない。

のび太「その3、拳銃を扱う上では精神がもっとも重要、だから、その精神は絶対である!!」

ジェシー「・・・勝て・・ない・・・」
のび太「あせる事が心の隙をうむ、だから常に平然とする」

ジェシー「つまり・・それで私の能力が利かないって事ね」

のび太「あなたの能力は心の隙をついてくる、それに対応しただけですよ」

ジェシー「・・・銃の腕は相当でしょうね・・どう?GWPにこない?」

のび太「・・・すみません、グレイトWPには僕はまだまだですよ」
ジェシー「グレイト?」
のび太「すごいチームだと、僕は聞きましたが?」

ジェシー「・・・フフ、おもしろいわね、ゴールはそこよ、強者さん」
のび太「どうも」

 前に進み・・・明るい外へ出たのび太、そこでは・・
 「パァアアアアアアン!!!!!!」

のび太「うわっと!?」

 

観客「わぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!」
 今までにない観客の声援と拍手が巻き起こった。

ミコト「おめでとうございます!!見事優勝したのは!!!ブルーキャット所属日本人!!野比のび太です!!!!」

スネ夫「すごいよのび太!!」
ジャイアン「お前ならやると思っていたぜ!」

静香「さすが、すごいの一言ね」
留美「わーいわーい優勝おめでとう!!」

葉月「素晴らしい戦いだったわ」
ドラえもん「やっぱのび太君だね!でも!次こそは僕が!」

キッド「なに!次はおれだよ!!」
エル「いや、おれだって!!」
3人「わーわーぎゃーぎゃー」

のび太「まぁまぁ3人とも」
レナ「のび太!!」

のび太「あ、レナ!」
レナ「のび太・・・・すっごくかっこよかったよ!!!」

のび太「ありがと!」
静香「・・・なに赤くなってるののび太さん」
のび太「え!?」
凪呼「あら?暑いのですか?冷やしてあげましょうか?」

のび太「い、いや、大丈夫だよ」
リチャード「フフフ、女の子の一言でそんなんじゃぁな」

のび太「え〜〜、逃げよ!」

サタン「プレゼント「硬直」」

のび太「え!、そ、そんな」
静香「さ〜てのび太さ〜〜ん・・」

のび太「ワワワワ・・・」
留美「胴上げだーー!!」
のび太「え?」

全員「わぁあああああ!!!」

ミコト「では、今回の強者決定杯は決まりました!!盛大な拍手をください!!」

 「パチパチパチパチパチ!!!!」

 

  終わり

 

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