感染

抹消さん

第一話「種は落とされた」

タイムトンネル内

時空警察庁の大型戦闘用タイムマシーン3体が、攻撃を加えボロボロにした武装タイムマシーンを追う。

「逃がすな!絶対にウィルスを焼き払え!!」

すでに武装タイムマシーンは出力がかなり低下していて、すでに墜落状態だった。そのなかにいる科学者のカッコをした白髪を生やした

あくどい人相のおじいさんがタイムパトロール隊の言うウィルスの入ったビンを大事に持っていた。

「このウィルスは、誰にも渡さん!世界はわれわれのものだ!!」

出力の低下等の問題により、回避もままならない状態に陥り、タイムパトロール隊に致命傷をうける。

「このままではやばい!……私が指定した人物だけわしについて来い!残りはおとりとなり視点をひきつけるのじゃ!!

」ウィルスを手にした老人はすぐさま何人かの仲間を連れて脱出ハッチに乗り、タイムマシーンを後にした。

「まだウィルスの完成度は8割、作戦は狂ったが何とかなるだろう。」

不敵な笑みを浮かべ、老人とその仲間たちは投下して行く。

 

その行き着く場所は、20世紀後半の東京練馬であった。


第二話「芽が出ました」

 数人のテロリスト集団が自己的に作った穴から出てきた。

その穴からはありのこのように次々と出てくる。

そして全員が出終わってからリーダー格である天然パーマの白髪頭男が自分の脇に挟んでいたノート型パソコンらしきものを見せる。

「みたまえ、この時代に来ている暗黒街の未来人の情報だ。

われわれは彼らの協力を得てまたわが鶏鳴軍の再建をしようと思う。」

雑兵のなかから一人の男の声がする。

「だが、彼らにはある程度自分たちが何か得することを与えなければならない。

どうやってやつらの信用を勝ち取るんだ?」

阿鼻叫喚の声が雑兵のなかで流れ始める。

だが、その騒ぎはリーダーのあやしい笑い声によって消される。

「それぐらい考えてあるわい!

わしが考えたのは、ショーだ!」

またもや雑兵がしゃべり始める。

今度は、しゃべっている途中に声をかけられむかついているご様子だ。

それを察知し、すぐに雑兵たちは背筋を伸ばす。

「よく聞け!この国にはまだ税金制度がある。金持ちはパカスカ取られる税金じゃ!われわれはこのウィルスを使い、一種の

 裏賭博を作り上げる。」

雑兵の中からまた声がする。

「しかし、それはどのように……それに資本がわれわれにはありません。」

彼らをあざ毛笑うかのように言葉を発していく

「ははは、所詮凡人が考えること。モット頭をやわらかくしろ!見たまえ君らの装備を、コレなら銀行強盗とか簡単にできるだろ。

 それにわしにはあてがもう一つあるんじゃ。まあ、ついてくればわかるからわしについて来い!!」

 

「イエッサ!!明日の朝を迎える始まりは我々に!!」

雑兵たちはヒトラーとその将校たちの関係のように礼儀を尽くした。

そして彼らは闇へ闇へと突き進む

 

この話は続きます。

 


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