DORAわぁるど!

houerisuさん

 

プロローグ

これは、のび太たちのところへドラえもんがやってきてから1年後のこと・・・
小5の夏休みのことだった。
ことの始まりが起こったのは、夏休みの始まる前日、蒸し暑い午後だった。

 

のび太「ただいまっ!」

1階でのび太の声がしたかと思うと、バタバタと忙しそうに階段をのぼる音がする。
こういう時は、たいていドラえもんに、何か頼み事があるときなのだ。

ドラえもんは、また何かあったのかと、呆れ気味でため息をつくと、ドアが勢いよく開いて、部屋の中にのび太が飛び込んできた。

のび太「ドラえもんっ!あのさ・・・」

ドラえもん「却下」

その言葉にのび太はおもいっきりずっこけた。しかも部屋の中に飛び込んできたところだったので、
おもいっきり顔からスライディングしてしまった。

のび太「却下って・・・まだなんにもいってないじゃないか!」

ドラえもん「うるさいなぁ!どうせたいしたことじゃないんでしょ!? それに、そんなに僕の道具を頼ってばかりなのはやめた方がいい!
      もうあれから1年だろ!?少しは変われよ!のび太くん!」

のび太「人の話は最後まで聞け!!!!!!!!!!!」

のび太の声にいつになく凄みがあるので、ドラえもんは思わずその場で固まってしまった。
のび太の表情はいままでみたことのない真剣そのものの表情だった。

数秒の沈黙。

そのうち、のび太から話し始めた。

のび太「僕はね、変わろうと思うんだ・・・」

ドラえもん「えっ・・・?」

あまりに突然なのび太の言葉に困惑するドラえもん。のび太はなおも話し続けた。

のび太「僕はこのままじゃいけない・・・そんなこと、もうずっと前から解っていたんだ・・・
だけど僕はいつまでたっても、何度決心しても、途中であきらめてしまって、いつまでも変われないままだったんだ・・・」

ドラえもん「のび太くん・・・」

のび太「だから僕はこの夏休みの間に、今度こそ変わるんだ!
さすがにものすごく変わるのはムリだけど、せめてドラえもんが安心して未来に帰れるぐらいには変わりたいんだ・・・」

のび太が話し終えると、そこには号泣しているドラえもんがたっていた。

それを見て、今度はのび太が思わずその場で固まってしまった。


のび太「ド・・・ドラえもん!?い・・・いったいなんで・・・そんな・・・?」

ドラえもん「のび太く〜ん!」

のび太「え゛!?うわっっっ!!!(驚)」

次の瞬間、ドラえもんはおもいっきりのび太に抱きついてきた。

ドラえもん「djafjdbxchsvevjvchdc----!hgkfighjhbgigf(泣)」←意味不明

のび太「ちょっ・・・!ドラえもん!上に乗らないでよ!129.3sもあるんだから!!おもっ! どいてよ!!骨が・・・!折れる・・・!」

ドラえもん「jafjdbxchsvevjkfighjhbgigafjdb!!!」←支離滅裂&号泣

のび太「ド・・・ドラえもん・・・あの・・・もうこれ・・・本っ当にこれ・・・もう・・・マジ・・・で・・・骨・・・折れ・・・ がはぁ!!!」←喀血

ドラえもん「はっ!の・・・のび太くんがっ!だれがこんなことをっ!」

のび太(おまえだよ・・・)←心の声

ドラえもん「くっそぉ――――――!どこの誰だか知らんが許さないぞ! 
       待ってろよのび太くん!必ず君の仇はうってやるからなぁぁぁぁぁぁ!」

のび太(だから犯人おまえだって・・・ていうか僕まだ死んでないし・・・)

こうして、その夏休みは、波乱の幕を開けたのだった・・・









































     そ れ か ら さ ら に 1 年 の 時 が 流 れ た
 


これはもう、まんまシティに載ってたやつですw
未熟なくせに他にも載せたくなっちゃいましたwww
笑ってる場合じゃないか・・・。

 

第一話 大冒険は突然に

 さんさんと降り注ぐ暴力的どころか殺人的なまでの朝日が先制攻撃を仕掛けてくる
朝に弱い僕にとってはもはや拷問だ そこに容赦なく目覚まし時計がうなりをあげ、寝ぼけ半分の僕を起こしにかかる
 それは今起きなくてはいけないという合図なのだが まだ寝ていたいという欲望のまま、
僕は布団をかぶって自分自身を外の世界から遮断した。

 

だが次の瞬間

布団が吹っ飛んだ。


いや、ダジャレじゃない。本当に吹っ飛んだんだ。

正確には『吹っ飛ばされた』のだけれど

ドラえもん「のび太君!早く起きろ!遅刻するぞーー!!」

僕の布団を吹っ飛ばした物体、もといドラえもんはそういって大声でせかした

…わざわざ耳元で

のび太「うるさいなあドラえもんは!まだそんなに焦るほどの時間じゃないだろ!?」

ドラえもん「これを見てもまだそんな事が言えるかい?」

そういってドラえもんは僕の前に時計をずいっと突き出した
それを受け取って見た途端、僕は眼鏡を突き破り時計をも貫く勢いで(物の表現だ)目が飛び出した
そこにはなんと『遅刻3分前☆』という衝撃の時刻が示されていた

 ちなみにこの時間内に学校にたどり着くには
今から自転車で1度もスピードを落とさずに全力疾走しないといけないのだ!

のび太「やっべぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ちこくするぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

僕は慌てて猛スピードで着替えを済ませ猛スピードで自転車に乗り家を後にした

のび太「じゃあ、いってきますっ!」

ドラえもんはいってらっしゃいと送り出す暇も無かった

―僕は小学6年生になっていた
5年生の夏、このままじゃいけないと思った僕は変わることを決意した

 ドラえもんの助けと、僕自身の決死の努力の末、その夏の終わり頃、僕はようやく今までのダメ人間同然の僕から変わることが出来た
おかげで今では天才とまでは行かないけど、成績は学校全体でも上位だし運動も万能とまではいかないけど、
ある程度活躍できるようになった

気のせいか、いじめも無くなり、それに新しい友達も…

虎太カ「あれ?何で今頃自転車こいどるんや?」

ふいに横から声がした。見ると僕が全力で自転車をこいでいる横で、声の主と思われる少年が普通に走っていた

彼の名前は『難波 虎太カ』
鳶色の綺麗な髪と瞳をしており、生まれも育ちも東京練馬区のくせに、関西弁に似たしゃべり方をするが、おもしろいヤツでクラスの人気者。

僕とはとびきり仲がいいクラスメートである。

虎太カ「今頃走ってるっつーことは、さてはお前、寝過ごして遅刻しそうになってるんやな?」

のび太「・・・そうだけど、っていうかこの時間に走ってるってことは、虎太カも遅刻じゃん!」

虎太カ「あははは☆それにしてもめずらしいな?野比が遅刻しそうになるなんて」

そんなことを走りながら話してると、学校の方から予鈴のチャイムが聞こえてきた

のび太「まずいっ!これに遅れたら本当に遅刻だッ!」

虎太カ「野比ッ!悪いけど先行かしてもらうで!」

その言葉とともに虎太カが化け物のような早さで(物の表現だ)ダッシュした。

のび太「あっ!ず、ずるいぞ!」

僕もすぐに必死に自転車のスピードを上げて学校へと急いだ。



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     野比家

前触れもなく玄関の呼び鈴が鳴った。

のび太のママ(後は省略します)「はい、いまでますから・・・」

彼女はゆっくりと玄関に向かい、ドアを開けた。そこには一人の男が立っていた。とはいっても一見すると青年のような顔をしていた。
 漆黒にうっすらと青紫を足したような奇妙な色の髪。さらに奇妙なことにその瞳は左右で違う色をしていた。

右の瞳は鮮血のような紅。左の瞳は無機質な銀色だった。
不意に男はゆっくりと口を開いた。

?「のび太君はいますか・・・?」

そういって彼は青年のような顔に不敵な笑みを浮かべた。その表情にのび太のママは不審を感じた。

のびママ「あの・・・、どちら様で・・・?」

?「・・・のび太君はここにいますか?」

不敵な笑みを浮かべたまま、男は先ほどの質問を繰り返した。
のび太のママは気味が悪くなり始めた。訳のわからない恐怖で体が震えているのがわかった。

のびママ「あ・・・、あの・・・」

もうわずかに声を出すのが精一杯だった。足がすくんで動くこともできなかった。その彼女の様子を見て男はまた不敵に笑んだ。

?「・・・わかりました」

そのことばにのび太のママは、ほっとしかけた。だが・・・

?「じゃあ、勝手に探しますね」

そう言うと彼はのび太のママの目の前に手をかざした

すると次の瞬間、彼女はその場にガクリと倒れ込んだ。

ドラえもん「な、なんだ!?」

2階にいたドラえもんはこの音を聞きつけ、1階に下りた。
そこには倒れているのび太のママと、不敵に笑う謎の男がいた。

ドラえもん「hdsahfihcaifhcshehviahiodhaiーーーーーー!!!!!」

おそらくは叫んだのだろうが、状況が状況だったのでうまく言えず、ドラえもんのセリフは判別不能となってしまった。
とにかくドラえもんはそんな判別不能のセリフを叫びながらのび太のママのもとへ駆け寄った。

ドラえもん「おまえ・・・、いったい何をした!?」


ドラえもんの問いに、男は微笑みながら答えた

?「ただ眠っているだけです。命に別状はありません」

その時ドラえもんは、何かに気がついたようにはっとした。

ドラえもん「・・・何をしにきた」

その問いに対し、彼は数秒の沈黙を置き、そして答えた。

?「この次元を消しにきました」




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   学校 〜放課後〜


静香「・・・まだ、出てこないわね」

ふと校門の前で待っている少女がつぶやいた。

蜜柑「もう、かれこれ1時間はたってますの」

それに続けて隣にいた子も言った。ちなみにわかるとは思うが、最初にしゃべったのはご存じ『源 静香』。
隣にいるのが彼女と特に仲のいいクラスメートで『甘宮 蜜柑』と言う名だ。

 ゆるめのウェーブがかかった長い黒髪にオレンジ模様の髪飾りをいつもつけていて、
背は少し低く、童顔。語尾に『ですの』や、その変形した物をつける。

 そういうしゃべり方は『かわいこぶっててウザイ』とか言われておおいに反感を買うのだが、
彼女の場合、本当にかわいいので誰の反感も買わない。

 その彼女たちのほかに、校門の前には3人の少年がいた。
名は『剛田 武』、『骨川 スネ夫』、そして『出木杉 英才』(6年生になってからはずっと長髪)。

スネ夫「まったく、いくら何でも遅すぎじゃないのか?遅刻したぐらいで」

しびれを切らしたようにスネ夫が言った。

ジャイアン「あの馬鹿コンビのことだからな。きっと馬鹿言って長引かせてるんだろ。・・・それにしてもほんとにいつまで待てばいいんだ?」

スネ夫に次いでジャイアンがいう。

出木杉「でも、元々の理由はたいしたことじゃないんだし、すぐ来ると思うよ。・・・あ、ほらきた」

出木杉の言葉にみんなはすぐに校舎の方を向いた。するとそこには待ちわびていた2つの人影があった。

 その正体はもちろん、僕と虎太カである。校門の前で待っていた5人はすぐに駆け寄ってきた。

のび太「あ、あれ?みんななんでいるの?もしかして待っててくれたの?」

ジャイアン「当たり前じゃないか!」

虎太カ「みんな、待たしてごめんな!」

静香「さて、待ってた2人も来たことだし、そろそろ帰りましょう!」

てなわけでみんなは帰路についた。・・・もっとも、全員同じ方向に家があるからまだ話は続いていたけど

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

スネ夫「明日からは夏休みかぁ!今年の夏休みはどこで何しよう・・・」

蜜柑「私は、みんなと旅行に行ってみたいですの♪」

のび太「虎太カは?やっぱどっかいきたい?」

虎太カ「俺は・・・、どっかにいくとゆーよりは、みんなとワイワイ騒ぎたい方やな。
     てゆーか夏休み行きたい思うよーなとこあらかた行き尽くしてもうたし」

のび太「ふうん・・・」

出木杉「あ、そうだ!」

ふいに出木杉が言った。

ジャイアン「なんだ?出木杉」

出木杉「のび太君、今年の夏休みは、ドラえもんに頼んでみんなでどこかおもしろいところに行けないかな?」

・・・数秒の沈黙

のび太「それだ!出木杉、ナイスアイディア!」

静香「なるほど、ドラちゃんが一緒なら子供だけで行くのを親も許してくれるし」

スネ夫「ドラえもんが連れてってくれるところなら楽しいこと間違いなし!」

蜜柑「それならきっと今までにない、素敵な夏休みになりますの!」

虎太カ「よっしゃ!そうと決まったら早速計画たてるで!後で荷物おいてから、野比ん家で夏休み作戦会議や!てな訳でお先!」

そういって虎太郎はバカみたいな速さで(物の表現だ!)帰って行った。

静香「じゃあ私もここで・・・」

スネ夫「のび太、また後で!」

出木杉「後の話はのび太君の家でね」

ジャイアン「無論、ドラえもんも一緒にな!」

蜜柑「またね〜ですの」

のび太「うん、みんなまたあとでね!」

そういってぼくはいったんみんなとわかれた。

のび太「今年の夏休みは・・・、すっごくたのしくなりそうだ!」

僕はそんな独り言を言いながら自転車に乗って思いっきり走り出した。 これから始まる夏休みに大きな期待を抱きながら・・・!








































―あの頃 僕はすでに 大冒険の入り口に立っていた 

・・・でも

 目の前にあったのに 僕は 気づくこともできなかった いや たとえ気づいていたとしても 何もできなかったと思う
 何度も 冒険をして みんなと一緒に そのたび切り抜けてこられたから

 今度いつ 大冒険に巻き込まれても、みんなとならどうにかして、切り抜けることができると思っていた

 この先に待ち受ける物が どれほどの物かも知らずに・・・



                                     つづく

 

第二話「崩れゆく日常」

ドラえもん「この次元を・・・消しに来ただと!?」

ドラえもんは、のび太のママを後ろにかばいつつ、謎の男をにらみつけて言った。

ドラえもん「いったいどういうことだ!おまえは・・・元々は『次元の守人』の1人だったじゃないか!」

ドラえもんがそう言ったとたん、男の顔から不敵な笑みが消えた
彼はかすれた声で言った。

?「知って・・・いたんですか」

ドラえもん「当たり前だ!1年前のことをそう簡単に忘れるか!」

?「・・・そうですよね。そう簡単には忘れませんよね」

するとまた男は笑んだ。今まで通りに、そして馬鹿にするように。
ドラえもんはさっきよりも強い口調で言った。

ドラえもん「さっきの質問に答えてもらうぞ!なぜおまえはこの次元を消そうとする!」

?「・・・昔とは、事情が変わったんですよ・・・」

ドラえもん「なんだと・・・?」

?「ある人に、おもしろいモノを見せてもらえるような気がしましてね・・・。そっちの味方をすることにしたんです。
そのためにはこの次元・・・『トキワタリの次元』とのび太君がどうしても邪魔になるんですよ・・・」

ドラえもん「それだけ・・・、たったのそれだけの理由で次元一つ消し去ろうっていうのか!?」

?「だったらなんだと言うんです?」

ドラえもん「今ここで、おまえを止めてみせる!」

ドラえもんがそう言った次の瞬間、ドラえもんはポケットから何かを取り出し空中に放り投げた
 その瞬時に男は何もない空間を歪ませ、そこから黒いオーラを纏った双剣を取り出し、ドラえもんのいる方向に思い切り斬りつけた
家具や床が壊れそのかけらが砂塵のように舞い上がった。しかしそれが消えるとそこには、
何かバリヤーのような物に守られたのび太のママがいるだけで、そこにドラえもんは居なかった

?「さっき使ったのは『バリヤーポイント』・・・そこで倒れてる女に危害が及ばないようにするため・・・
 そして本人は2階に行ったか・・・」

そう言うと男はすうっと霧のようになって消えた。そしてその次の瞬間彼はすでにドラえもんの背後にいた。

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  2階

?「まさか逃げるとは思いませんでしたよ・・・。今更怖じ気づいたんですか?」

2階ではドラえもんと謎の男が再び対峙していた。

ドラえもん「怖じ気づくだと?僕はおまえから逃げた覚えはないぞ!2階に来たのはママに危害が及ばないようにするためだ!
      それに・・・これでちゃんと戦えるって訳だ!」

?「成る程ね・・・」

ドラえもん「さあ、今の内にこの次元から出て行くんだ!」

そのときだった。1階で声がした。

のび太「たっだいまー☆(上機嫌)」

そう、のび太が帰ってきたのだ。これはまさに最悪のタイミングだった・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

のび太は既に異変に気づいたらしかった。おかしいと思って周りを見渡してみると、そこには倒れているのび太のママが居た。

のび太「ママ!?どうしたの!?いったい何が・・・!?」

のび太はママの無事を確認しようとしたが、近づいたその刹那

のび太「わっっっ!」

なんだか解らない力に弾かれてしまった

のび太「な・・・なんだ今の?」

そしてのび太は今度はゆっくり慎重に近づいてみた。すると今度は弾かれはしなかったものの、やはりある程度よりは近づけなかった。

のび太(何だろう・・・壁みたいなのがある・・・これは一体・・・?)

 するとのび太はママの側に小さな機械が落ちているのに気づいた。のび太はそれがなんだか知っていた。
前にも使ったことがあったからだ。それは・・・

のび太(バリヤーポイント!!!何でこんな物が・・・いったい僕のいない間に何が?!)

状況に困惑するのび太。そしてその次の瞬間2階から爆音が響いた。

のび太「な、なんだ今の音!?」

のび太はすぐに2階へ行った。そこではドラえもんと謎の男が戦闘中だった

のび太「ド、ドラえもん!い、いったい何が起こってるの!?」

ドラえもん「の、のび太くん!来ちゃだめ・・・」

それは本当に一瞬だった。ドラえもんはその言葉を言い終わらないうちにドサリとその場にうつぶせに倒れてしまった。

のび太「ドラえもんッ!?」

 のび太はすぐにドラえもんの元に駆け寄った。だがそこには信じられない光景が広がっていた。
うつぶせに倒れているドラえもんの背中には、あまりに大きい傷があった。まるでえぐり取られたようなその傷からは、
 いくつもの精密機械が覗いており、黒い液体があふれ出して部屋の畳に染みを作っていた。

たぶんこれがオイルとか言うやつだ。

 その傷から青い電光が走っていた。そしてそんなドラえもんの背後には、あの男がオーラをまとった双剣を両手に持ち、
そして笑っていた。

その双剣の片方からは明らかにドラえもんのオイルとしか思えない黒い液体がしたたっていた。

のび太は自分の足が竦んでしまっていることに気づいた


?「やっと・・・見つけましたよ・・・のび太君・・・」

そう言うと男はのび太に近づいてきた。そのときの彼は今までと明らかに違っていた。いつになく恐ろしげな笑みを浮かべていた。

ドラえもん「の・・・のび太くん・・・。に・・・逃げろ・・・逃げるんだ・・・。奴の狙いは・・・君だ・・・」

のび太「!?」

?「ち・・・。余計なことを・・・」

そんなことをいうと男はドラえもんの背中を思い切り踏みつけた。しかも、丁度傷口の部分を。

ドラえもん「ぐああぁぁぁ!」

のび太「ドラえもんッッ!!」

?「君は・・・、随分邪魔をしてくれましたね・・・。お陰で・・・予定してたよりもこの次元を消すのが遅れてしまいましたよ・・・」

のび太「や・・・、やめろ・・・」

ドラえもん「何やってるんだ・・・!早く逃げろのび太くん・・・!こ・・・殺されるぞ・・・!!」

?「君は・・・、今ここで消しておいた方が良さそうですね」

そういうと男は両手に持っていた双剣を2つともドラえもんに振り下ろそうとした!
だがその瞬間、どこからか何かが飛んできて男の両手の甲に当たったその衝撃で男は剣を取り落とし、
その剣は幸いドラえもんには刺さらなかった。

 男の手に当たった物はパチンコ玉だった。

のび太「パ・・・、パチンコ玉?ってことはもしかして・・・」

 のび太は部屋の入り口の方に顔を向けた。そこにいたのは虎太カ、ジャイアン、スネ夫、静香、蜜柑、そして出木杉の6人だった。
その最前列では虎太カがゴムパチンコ砲を構えた状態で立っていた。

のび太「み、みんなっ!」

虎太カ「野比・・・なんかよう解らんけどとにかく大変なことに巻き込まれとるらしいな!」

のび太「みんなっ!来ちゃだめだ!こっちは危険だ!」

ジャイアン「馬鹿野郎!友達があからさまにピンチに陥ってるってのにほっとけるかってんだ!な!スネ夫!」

スネ夫「え?! う、うん・・・」

のび太「みんな・・・」

そしてのび太はゆっくりと立ち上がり謎の男に向き直った。

のび太「さあ、早くここから消えろ!どこの誰だか知らないけど今すぐここから消えるんだ!」

?「何?」

なぜかその時、男は不思議そうにしていた。今までの笑みは完全に消え去っていた

?「どこの誰だか知らない?覚えていないというんですか・・・?いったいなぜ・・・」

すると男は何かに気がついたようにはっとした。そして素早くドラえもんに視線を移した
ドラえもんはそんな男の方を見るとにやりと笑った

?「な・・・なぜだ・・・。どうやったんだ・・・。いったい何のために・・・」

 ドラえもんはその問いには答えずただただ笑っていた これらのやりとりは当事者である2人にしか理解できなかった
すると男の顔からしばらく消えていた笑みがまた現れた

?「フフフ・・・本当に・・・何から何まで邪魔をしてくれた訳なんですね・・・。フフフ・・・・・・・・・   小賢しい!」

すると男の周りにどす黒いオーラが集まり始めた。その衝撃で家が揺れ始めた

?「丁度うるさいのもわらわら集まってきたことだし・・・ここで・・・全員まとめて消してあげますよ!」

そういって片方の手を高く掲げあげると、そこに彼のまとっているオーラが集まりだし、紫色の球体が作られた

のび太「うわっ!な、なんだよあれ!」

出木杉「よく解らないけど・・・でもあんなのを食らったらひとたまりもないことは確かだ・・・」

蜜柑「あ、あれが・・・そんなに凄い物なんですの?!」

静香「じゃあここは危険だわ!速く逃げないと!」

のび太「まって!ドラえもんは・・・ドラえもんはどうなるの?」

?「逃げても無駄ですよ・・・。『これ』は星一つ破壊するほどの威力を持っている・・・最早あなた達に残された道は一つ、『死』です」

のび太「そんな・・・」

そこにいたのび太たちはみんなが絶望に包まれていた

?「これですべてが終わる・・・」

のび太「や・・・めろ・・・」

そして男は不敵な笑みを浮かべた。すると男の掌の上にあった紫色の球体が強く光り大きくなり始めた

?「消えろ」

のび太「やめろーーーー!!!」

のび太がそう叫んだときだった。信じられないことが起こった。のび太の胸の前あたりに白い光が集まり始めたのだ

それはそこにいた誰に予測できた出来事だろう。いや、本人にさえ解らなかった筈だ。こんなことが起こるなんてことは・・・

 のび太の前に突如現れたその光は集まりながら何かの形になりつつあった・・・

?「あれは・・・まさか覚醒?こんなにも早く・・・?」

のび太「これは・・・一体・・・?」

のび太はまだ事態が飲み込めずにいた

?「い、今の内に・・・今の内に消しておかねば!」

そういうと男は掌の上の紫色の球体をのび太に向けて勢いよく飛ばした。

するとのび太の前にあった白い光が勝手に紫の球に向かっていき思いっきりぶつかった!

凄まじい轟音が響き渡り白い光と紫の球がぶつかり合いそれぞれがはじけ合い混じり合い、
その境目から衝撃波ともの凄い風圧が終わり無く押し寄せてきた

 そして、やがて2つの大きな力は両方とも次第に衰え始め最後には2つ同時にゆっくり消えていった

あとにあったのは静寂だけだった。

そして次の瞬間のび太はその場に倒れ込んでしまった

?「そんな・・・そ、相殺・・・?」

男はその言葉を言うとその場にガクリと膝をついた

それを見てみんながほっとしかけたそのときだった。野比家が大きく揺れ始めた!

出木杉「まずい・・・家が崩れるぞ!みんな早く脱出するんだ!」

出木杉のそのことばでみんなは家からのび太を連れて脱出した

 ちょうど全員が脱出しきったときに家は崩れてしまった

のび太「う・・・うう」

虎太カ「野比ッ!気がついたんか!?」

のび太「こ・・・虎太カ・・・。ド・・・ドラえもんは・・・?ドラえもんは・・・どこ?」

虎太カはみんなの方を振り返った。だがみんなはその事を耳にすると悲しそうにうつむいた

のび太「もしかして・・・、ドラえもんは・・・に・・・逃げられなかったの・・・?」

虎太カ「・・・」

その時だった。

蜜柑「!!」

静香「?!ど、どうしたの?」

蜜柑「あ・・・あれ・・・」

 蜜柑がゆっくりと指さした方向にいたのは気絶しているドラえもんの赤い首輪をドラえもんごと片手に持ち宙に浮いているあの男だった

男はだいぶ体力を消耗しているようで先ほどまでと比べるとひどく弱っているのが解った

スネ夫「う、嘘だろ!?」

スネ夫がそう叫び終わった頃に男はゆっくりと口を開いた

?「みなさんは・・・随分となめたマネをしてくれましたね・・・。ですがこっちの体力がもう限界なのでね・・・

  ここはいったん引かせていただくことにしますよ・・・。でも忘れることの無いように。

 この次元が邪魔なのに変わりはないですから・・・また次の機会に消して差し上げますよ」

そういうと男はすうっと霧のように薄くなり始めた。片手に持っているドラえもんも一緒に

のび太「ま、待てッ!ドラえもんを放せ!」

男はまるで聞こえていなかったのようにしていた。そして霧のようになって今にも消えそうになった

?「それでは、ごきげんよう」

その瞬間のび太は走り出した。ドラえもんに向かって全速力で

のび太「ド、ドラえもんッッッッッッッ!!!!!」

 叫びながらのび太は男が片手に持っているドラえもんに向かって大ジャンプした。

 あと少しでドラえもんを救い出せるほどの高さまでにも、
だがのび太がドラえもんの手にふれる寸前にドラえもんは霧のようになって消えてしまった

あの男とともに

のび太「ド・・・ドラえ・・・もん・・・」

 のび太は頭の中が空っぽになるのを感じた。そして次の瞬間たくさんの感情が押し寄せてきた。

ドラえもんがいなくなってしまったことによる悲しさ。自分の無力さに感じる怒りと悔しさ。これから起こることに対する不安や恐怖。

様々な思いがのび太の中でぶつかり合ってどんどん複雑で苦しい感情が生まれるのに消えることは一行になかった

のび太「ドラえもん・・・。ドラえもん・・・!ドラえもん!」

のび太は何度もドラえもんの名を呼んだ。

途中、静香がのび太のもとへ駆け寄りそうになったが出木杉に制止された。
静香が振り返ると出木杉は悲しそうな顔で首を横に振った。

それを見て静香はそのままその場で深くうなだれてしまった

 それ以降は悔しさで地面を何度も殴りつけ、泣きながらドラえもんの名を叫ぶのび太のことを、
誰も止めようとも慰めようとも宥めようともしなかった

 きっとそんなことをしても無駄だということがみんなにも解っていたんだろう

 もうすぐ沈む夕日がその日一番の最後の輝きを放っていた

まるで1日のすべてを包み込むかのように・・・

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  同時刻 異次元

 あからさまにベタすぎる感じの廃墟が広がる場所
そこにまたもベタな現れ方をしたのはローブを着てなぜかランタンを持った1人の少年だった

少年「ここも・・・消える寸前なんだな」

そんなことを言って少年はその辺に腰を下ろした

すると不意に女性の声がした

女性「おいっ!聞こえるか!?聞こえたんならさっさと応答しろ!」

 その声はなぜかランタンから出ていた。どうやらあのランタンは通信機械のような物らしい
少年はそのランタンを顔の高さまで持ち上げてからそれに向かって喋った

少年「その声はヒスイか?何のようだ」

ヒスイと呼ばれた女性はさっきよりも強い口調で答えた

ヒスイ「何が『何のようだ』だ!そっちの次元は消える寸前なんだぞ!?早く帰ってこないとおまえまで消え・・・」

少年「はいはい、解ってる解ってる。要はそっち帰ればいいんだろ?でもそう簡単にはいかねーんだよ」

ヒスイ「何か解ったのか?」

少年「ああ。最初から妙だとは思ってたけどこの次元はいつもみたいに法則の干渉によって消えかけてるんじゃなかったんだ」

ヒスイ「法則の干渉が原因じゃないのか・・・?だとしたらいったい何だというんだ・・・」

少年はしばらく答えなかったが少ししてようやく口を開いた

少年「・・・おそらく、いや間違いなくそうだと思う。この次元は・・・『食われた』んだ。次元獣に」

ヒスイ「何だと・・・?そんなことが・・・あ、あり得るのか?!」

少年「ハッキリいって俺も信じられない。だがこの状況は・・・9割方次元獣の仕業と見て間違いないだろうな」

ヒスイ「なぜそんなことが起こったんだ・・・」

少年「・・・次元獣が勝手に次元を食うなんてあり得ないはずなんだ。これは俺の推測に過ぎないが・・・もしかしたら何者かが裏で関わっているのかもしれない」

ヒスイ「馬鹿な!だとしたらそいつらは何のために次元獣を!?」

少年「さあな。そこまでは想像もつかねぇよ。でももしかしたら・・・『千年戦争』でも再び始める気なのかもな」

ヒスイ「それは・・・あり得ないだろ。絶対に。もういいから早く帰ってこい!そっちは危険だ!」

少年「解った解った」

少年がそういうとプチンと音がした通信が切れた音だった

少年「・・・全部解っているのに本当のことを言わないってのは随分気を遣う物だな」

少年はそんな独り言を言うとゆっくりと立ち上がった

少年「アシュレイ・・・貴様のやろうとしていることは解ってるぞ・・・。いずれ必ずあの世界から引きずり出してやる・・・!」





―『千年戦争』を再びはじめさせてたまるか・・・!



                          つづく

 

この話は続きます。

 


 

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