DistorteDфClossS
Episode1

Drightさん

 

前書きと注意

※この作品はクロスオーバー作品です。
 原作のイメージを損ねたくない人にはお勧めできません。

             -Prologue-

             東京都 渋谷区

この街は2度に渡って閉鎖指定都市を受けた所
その根源は二つの組織の争い。
一つは『ゆらぎ』と呼ばれる空間の歪を発生させ、異世界へと進出しようとした組織
もう一つはそれを防いだ組織。

2度の争いはそれを防いだ組織の勝利に終わり、そしてその一つは完全に消滅した筈だった。

             筈だった…

原作:ドラえもん、NAMCO×CAPCOM(とそれに出演したゲームの一部)、King of Fighters、Bio Hazard、サムライスピリッツ等

           
DistorteDфClossS

          -物質界 練馬区すすきヶ原-
雨が降っていた
その雨は赤かった まるで血のように赤かった
燃えていた まるで真っ赤に燃えていた

今、僕の周りに誰も居ない。あるのは死体と真っ赤に染まった血の水溜り
だけだった…

一人の少年を中心に転がる人ならざる者…いや、死体がそこらじゅうに転がっていた

少年の手には銃、それも警官が使うピストル、それだけだった。
「…ごめんね…みんな…」

           ─少年は泣いていた─

      ─全て自分がやったと自覚しているように─

    ─そしてその涙は、雨とともに同化されていった…─

 

第1話

         -物質界 未来-

「お疲れ様でした、特に異常はありません。」
「そうですか…」
病院から出る青いロボットが一機

「うーん…、医者からは特に異常はないといわれたけど…どうもポケットの調子がおかしい…」
青いロボットは言う
「とりあえず異常はなかったから、一回家に帰ろう。のび太君の所へ帰るのも、そう遅くもないからね。」
ロボットは歩く。

ロボットの名はドラえもん、マツシバロボット工場で生まれた。命の宿るロボットである。
しかし生い立ちは実に奇妙で、製造途中にあるトラブルで螺子が一本外れてしまい、不良品と言う異名を持っている。

ロボットはのんびりと歩く。しかし、その家ではとんでもない事態が起きているとは予想もできなかっただろう。

「一体何が起きたの!?いきなりセワシさんが消えちゃった…」
黄色いロボットが家中で慌ててる、どうやらセワシという人が消えたと言うことらしいが…

「ただいま〜。」
「お兄ちゃん!!!大変よ!!!」
「ん?どうかしたのか、ドラミ。」
ドラミ─それがこの黄色いロボットの名称である。ドラえもんと同じオイルを使っているためか、事実上妹である。
「どうしたもこうもないのよ!!!セワシさんが…セワシさんが消えちゃったのよ!!!」
「…え?」

「だーかーら、セワシさんが消えちゃったのよ!!!!」

「な、なんだってええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」



「冗談でしょ?」
「冗談じゃないのよッ!」

ポコッ

どうやらドラミのチョップがドラえもんの頭を直撃したようである…効果音がおかしいが


「で、どのようにして消えちゃったのさ!」
「それがいきなり瞬間移動されたように消えちゃって…」

「まさか…僕が居ない間にのび太君の時代で…   たたた大変だあああああああああああああああああ!!!」
「ちょっと、お兄ちゃん!?」

急に慌てるドラえもん

「今すぐのび太君のところへと戻る!!!ドラミはどうなったか調査しておくれ!」
「え?けど検査の結果は…  いっちゃった…」


「一体何が起きたんだ…のび太君のところで…」
タイムマシンに乗り込みながら考えていた
「今はまず戻ることが最優先だ!考えるのはその後でいい!!」

タイムマシンのエンジンを入れる

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

タイムマシンは猛スピードで時空間へと去っていった…

           -第1話 再び開く時空への扉-

 


時空間のトンネル、そこを今、一機のタイムマシンが走っていた。
「のび太君…無事で居てくれよ…」
その時だった…
ゴゴゴゴゴゴゴ…
「な、なんだ!? 突然時空間が歪み始めたぞ!?」

歪む時空間、そして突然あるものが開く…

「こ、これは…時空の迷宮!? 時空間ナビは装備してない筈なのに!?」

しかし、そういっている間に、タイムマシンはズルズルと迷宮のほうへ吸い込まれていく…

「ま、マズイッ!これじゃあのび太君の所に… うわあああああああああああああああ…」


ドラえもんごと、タイムマシンは時空の迷宮に飲み込まれていった…

          
-幻想界 ドルアーガの塔跡-
まるで御伽噺の様なファンシーな世界、幻想界。
その塔の跡地に、タイムマシンは落ちた。

「…ん〜…、何処だここは…」

背後には元々塔と思われた建物の残骸。そして周りは見渡す限るの谷と森。

「…どうやら別次元の世界に飛ばされたようだ…」

タイムマシンを見る
「…駄目だ、完全に壊れて動けない…」

途方にくれた、その時だった…

ゴゴゴゴゴゴゴ…

「な、なんだ!?」

揺れる地面、揺らぐ音、そして黒い光が現れる。そこから出てきたのは…

           鎌鼬みたいな生物が3体

「うわああああああああああ!!! なんだこいつは!!!」

鎌鼬は今にも襲おうとしている様な仕草だ

「何か道具は…   ない! ポケットがない!!! まさかあの迷宮に…」

どうやらポケットが無くなったようだ

「どうしよう…戦うにしても道具がなければ戦えない…かといって逃げれる相手でもない…」

            ─万事休すだ─

続く

 

第2話

              -回想-

        -物質界 東京都練馬区 すすきヶ原-

─来るなッ!来るなッ!
 一人の少年が銃を撃っている。
周りは未来人と思われる科学者、しかしどれも姿形同一、分身だろうか…

 

バンッ! バンッ!! バンッ!!!!

響く弾丸の銃声。どうやら殺された警官の遺留品を使用しているらしい。

しかし、倒れてるのは街の住人。科学者の死体が転がっていない。

─これかッ!? これなのかッ!? こいつなのかあああああああ!!!

少年は発狂した まるで周りが見えなくなったように

─…び太ッ!!!落ち着け!!!撃ってるのは─

              バンッ…

         
-第2話 閻魔大王からの招待状-

 


              -???-

            「のび太ァッ!!!」

「…ここは何処だ?」

「まままママァ────ッ!!! …あれ?ここ何処?」
「おう、スネ夫。目が覚めたか。」

「あ、ジャイアンだ。」
「何が『ジャイアンだ。』だ。お前周りの光景見えるのか。」

ジャイアン─本名剛田たけし。あだ名はジャイアン すすきヶ原のガキ大将らしい
スネ夫─骨川スネ夫。すすきヶ原一の大金持ち、そして骨川財団の跡継ぎとも言われている。

「で、結局此処何処だよ。」
「知らないよ、突然街の様子がおかしくなって。」
「以前ドラえもんがとっちめた筈のドクター…なんだっけ。」
「ドクターストーム、あのマフーガを復活させた奴だよ。」

「ああ、そのドクタースポーンが現れて、いきなり街を襲ったんだよな。」
「それでのび太が街を守ろうとして死んだ警官の懐から銃を取出したんだっけ。」

「そうそう。で、急にパニックになって確か… ああッ、思い出しただけでイライラする。」
「それイライラって言うの?と言うよりここ何処?なんか川らしきものがあるし…」
「そういや向こう岸見えないな。」
「確かに… ジャイアン、もしかして僕たち。」
「僕たちなんだよ。」

           「死んじゃったんじゃ…」

                …

沈黙、そして静かに川の音だけが流れる。 そして

「おいおい、冗談だろ?スネ夫、ゲームのやりすぎで頭逝かれたか?」
「逝かれてないよ! …けどさ、先が見えないってことは…」

「ひゃひゃひゃ… そう、ここは三途の川じゃ。」
「誰だッ!!!」

シーン…

「ん?さっき声がしたが…」
「まさか…三途の渡し人じゃ… うわああああああん!!!まだ向こうの岸に行きたくないよ!」

「ママ─────────ッ!!!」

「うるせえッ!」

ゴツッ

「痛い…」
「ひゃひゃひゃ…勢いのいい男じゃのう…」

ボワッ…
何処からか相当老けている老婆が現れる

「な、なんだ!?」
「やっぱり渡し人だ!僕たち死んじゃったんだよ!」

「ひゃひゃひゃ…まあそういうことになるかのう…」
「何だこの梅干ババア、おいッ!一体あんたはなんなんだよ!」

「そう焦るでない…童は安駄婆。三途の渡し人よ。」
「やっぱり!!!」

「編んだばあ?よくわかんねえ名前だな。で、今度は俺たちを向こう岸に逝かせますってか?」
「そうに決まってる!もう僕たち死んじゃったんだよ!」

「だからお前はすっこんでろ!!」

ボコッ

「痛い…」
「ひゃひゃひゃ…まあ向こう岸に行くのはそうじゃが御主等は特別でな… 『閻魔大王』様の処へ連れて行くのじゃよ…」
「閻魔大王?この俺様に針山の上で正座しろっていってんのか?」

「違うよ、きっと鋸の刃でおしりペンペンだよ!!!」

「両方違うのう… まあ、そのことは行けば判るじゃろう…」

「で、どういくんだよ。」
「ひゃひゃひゃ…まずは目を閉じるんじゃ…次に目を開ければそこは閻魔大王の謁見の間じゃ。」
             ───────
「もう着いたぞ、目を開けい。」

「…本当に場所が変わったな…で、その肝心の閻魔大王は何処だよ。」
「あ…あわわわわわ…」
「どうしたんだスネ夫?そんな顔して。」
「じゃ…ジャイアン後ろ…」
「ん?…どわああああああああああああああああああああああ!!!」

後ろを振り向くと相当巨大な人物が座っている

「ひゃひゃひゃ…この方こそ閻魔大王じゃ。」
「で、でっけえ…」

「ようこそ、物質界の民よ。」
「しゃしゃしゃべったあ!!!」
「物質界?何だそれは。」

「平たく言えばお主の住んでる世界じゃよ。」
「へえ、俺らの世界か。で、その物質界とやらに住んでる俺らに何かようでもあるのか?閻魔大王さんよ。」
「ジャイアン…少しは敬語を使おうよ…」

「…お主らが先ほど遭遇した出来事、わかるな?」
「「!?」」
          ─街の異変!!!─

 

第3話

          -幻想界 ドルアーガの塔跡-
「万事休すか…」

青いタヌキ型…いや、ネコ型ロボットのドラえもんが言った

─未知の場所、タイムマシンは完全に駄目、前に怪物が3体、そしてポケットがない…─

「どうすれば…」

逃げるにしてもドラえもんにとっては未知の場所、完全に迷うのがオチだ

「こうなったら…」

そう言うとドラえもんは…

          鎌鼬に向かって走り出した。

           
-第3話 幻想の世界-

「うおおおおおおおお!!!自慢の頭突きを食らええええ!!!」

敵に突進するかの勢いで走るロボット、そして中央の鎌鼬に…

ドンッ!!!

頭突きをした。

「イタタタタタ… どうだ?」

特攻された鎌鼬は吹き飛ばされ、倒れたと思いきや… 再び立ち上がった。どうやら怯む程度のダメージだったらしい。

「ぜ、全然聞いてない!!! ハッ!?」

いつの間にか残り2体の鎌鼬に左右を塞がれていた。

「しまった!!!」

1体に集中しすぎて端の2体の存在を忘れてたようだ

「…」

死を覚悟した、  その時だった。

ザシュッ!!!

「ギャアアアアアアアアア!!!」
「!?」

左右に鎌鼬の頭にナイフが直撃していた。悲鳴を上げたのはそのせいだろう。
そして起き上がった鎌鼬には… 斧が2つもが直撃していた。

「…な、なんなんだ?」
「大丈夫か!」

声のしたほうから顔を向けるとかなり段差のある森の入り口付近に銀色の鎧を着て、右手に巨大な槍を持った男が一人。

「(あれは…この付近の住人だろうか…)は、はい!大丈夫です!!!」
「それはよかった。」

男が段差から降りてくる…が

          着地時に鎧が空中分解した

「…あ」
何故かその男は鎧の下には何も着ていなく。下半身を隠すためにトランクスを履いてただけだった。 …それもイチゴ柄



沈黙、この沈黙が5分間続いた

             ──────

「ええと、先ほどはありがとうございました…。」
「なに、気にすることはない。襲われてた所を偶然目撃しただけさ。それよりも、先ほどの不祥事、申し訳なかった。」
先ほどの下着1枚から、しっかりと鎧を装備して話す男。

「いやいや、大丈夫ですよ。」
「そうか… 所で、何で君はこんな所に居た上に壊滅したはずの『逢魔』のモンスターに襲われてたんだ?」
「実はかくかくじかじか…」

「なるほど、すると君は物質界の住人か。」
「物質界?後それと『逢魔』って…」

「物質界と言うのは…まあ、なんと言うかあれだ。君たちの住んでる世界だ。そしてここは幻想界。他に魔界や神界、魍魎界があるらしい。」
「そうなんですか…」
「それと『逢魔』と言うのは物質界の組織らしいが…まあ、そこは物質界の問題だからそういう事にしておこう。」
「(『逢魔』…そんな組織あったっけ…)そうですか。ありがとうございます。」
「しかし、ここ最近『逢魔』のモンスターが幻想界に出る噂、本当だったようだな…」
「?」

「いや、こちらの話だ。」
「そうですか…」
「所で、物質界に住んでるという事は1年前に何が起きてるのかは知ってるのかい?」
「1年前…そういえば上空にへんな物体が現れて町中大パニックになった気が… 後閉鎖都市で異変が起きたとか…」
「やはりそうか…」
「えっと、何か関係あるんですか?」

「ああ、俺はその2つの事件の関係者なんだ。もっとも解決したのは物質界の『森羅』と言う組織にエージェントだがね。」
「そんな事件に絡んでいたんですか…」
「ああ。所で、君はどうするんだ?このまま此処に残ってるとこの付近の厳重に襲われるぞ。」

「はッ!そうだった! …元の世界に戻る方法って無いんでしょうか…」
「無いわけでもないが…何せとんでもないところだからな…少し時間はかかるだろうな。」
「それでもいいです!その場所の名前って…」

「『天空寺院』だ。しかし先ほども言ったように場所が場所だからな…
 ここはドルアーガの塔の跡地、天空寺院からは相当離れてる、それに海も横断しないとな…」

「そうなんですか…」
「まあ、ここ最近の幻想界の異変を大巫女様に伝えなければいけなくなったからな。俺も同行しよう。
 もっとも、場所を知ってる人にに会わないと場所もわからないがな…」

「え?言ったことないんですか?」
「無いと言えばないわけじゃないが…何せそのときは転移だったからな…」
「あーはー…」

「しかし、ここで会ったのもいい縁だ、俺の名はアーサー、幻想界の住人からは白銀の騎士と呼ばれている。」
「僕はドラえもんです、どうぞよろしくお願いします。」

「ドラえもんか、よろしく頼む。先ずはこの塔の跡地を出よう。出てから近くに村がある。そこに向かおう。」

               ─はい!─

続く

 

第4話

         -魔界 閻魔大王の謁見の間-

「ほう…そんなことが…」
「ひゃひゃひゃ…その『どくたぁ・すとぉむ』と申すもの、未来の人間なのか…」
「まあ、そう言う事になるな。」
「しかも僕はそのストームに利用されて、とんでもない龍蘇らせちゃったからさあ大変。本当に悪い奴だったよ…アイツ。」

「しかし、今頃未来の刑務所の牢に入れられてるスポーンがなんで顔を出したんだ?」
「ジャイアン、スポーンじゃなくてストーム。」
「どうでも良いだろそんな事。」
「ひゃひゃひゃ…面白い奴らじゃのう…」
「で、あんたらがなんで俺たちを呼び出したのか説明してくれよ。」

「ああ、その前にこの事も言っておこう。

        「物質界」「幻想界」「神界」「魔界」「魍魎界」

基本的に5つの世界に分けられている、ちなみに此処は魔界、そして君たちが住んでる世界は物質界だ。」
「え、えええええ!?そんな世界があったの!?」

「へー、つまり死んだ奴は強制的にその魔界へ飛ぶんだな。」
「ひゃひゃひゃ、そういうことになるのう。」
「そして1年前、この5つの世界を巻き込む大きな事件が起きた。」
「大きな事件?」
「もしかしてアレ?閉鎖都市になった渋谷を中心に空に変なのが現れたあれ。」
「それもその事件の1つに入るな。もっとも、その要因は『ほころび』による『次元の狭間』の開放だ。」
「ほこりび?」
「ほころびだよジャイアン。」
「亀裂だと思えば良いんじゃ。」
「次元の狭間は悪しき心を持った者達が幽閉されている、絶対触れてはいけない場所とも言われている。」

「ひゃひゃひゃ、しかしその狭間の中に封印されてた物質界の『逢魔』の構成員がほころびを起こしたんじゃ。」

「その性で次元が解放された。もっとも、その時は5つの世界の住人、それに未来の物質界の者達によってその事件は解決された。」
「しかしじゃな、とある物が外側から次元の狭間を開放してのう…」

「ジャイアン、まさかそれって…」

 

           -第4話 5つの世界-

「間違いないな、絶対スポーンだ。」

「だからストームだって…」
「そして今に至る。」

「そういうことか…よし、そのドクターズドーンをとっちめに行けばいいんだな!」
「(なんか名前変わってるし…)でもさ、なんで僕らなの?他にも協力できる人なんていっぱいいるのに。」
「御主等は様々な冒険をしている…というのが理由だ。」

「様々な冒険…あ、キャッシュカードの合成獣か。」
「それに犬の世界や宇宙、鳥人や風を使う人の場所とか動物の星にも行ったこともあったね。」
「ひゃひゃひゃ…御主等はとんでもないところへ行くのが好きじゃのう…」

「好きでやってるわけじゃないよ!」
「ま、面白いから良いけどな。」
「そういう問題!?」
「うるせえ、何か文句でもあんのかよ。」
「いいえ、ないです…」

「しかし、君たちで行くのも危険な上、君たちの知人…と思われるものも1人、幻想界に居る。」
「ま、要するにここで二手に分かれるという事じゃな。」
「幻想界に行く奴と俺たちの世界に行く奴か?」
「ええええええええええ────ッ!? そんな未知の場所に一人で行くの!?それにストームを一人でどうにかするのも無理だよ!!」
「は?俺だったらその幻想界とやらを選ぶぜ?どんな世界かわくわくするからな。」
「ひゃひゃひゃ…その問題は心配要らないぞ…それぞれ一人づつ案内人を出すからな…」

「「案内人?」」
「お、丁度良いときに着た様じゃの…」
ガチャ…

ドアが開くと、そこに二人の人物が居た。

「…このどちらかを選んで幻想界を巡れと言うのか。」
一人は黒い服装に大きな髑髏の仮面をつけている青年。
『まあ、久々に弟子に会えるからいいがな』
もう一人は、顔をブラックジャガーのマスクで隠し、鉄の鎧を着た男

「…なんだろう、このなんともいえない気分…」
「すげえええええええ!!!あのアーマーキングじゃねえか!なんでそんな気分なんだよスネ夫。」
「アーマーキングって死んだ人なんでしょ?つまり幽霊に案内されるって事じゃ…」
『まあ、そう言う事になるな。』
「やっぱり!」
「そもそも他の世界から呼び出すことは根本的に不可能だ、それにお前らも三途の川で目覚めたのだろう?
 お前たちも僕たちと同類と言うことだ。」

「あ、そういえばそうだったな。」
「そ、そんなああああああああああああああああああああ!!!」
「まあ良いじゃねえか、歳とらないぞ?」
「何でそんなに楽観的なの!?なんで!?」
「かあちゃんにしばかれないから。」
「そんな理由!? 将来の事が此処で途絶えちゃったんだよ僕たち!!」
「俺はみんなのアイドルになれば良いからな、黄泉の国でもリサイタルはできるだろ。」

「それは君の都合でしょ?僕はね!骨川財閥の跡継ぎなんだよ!?それなのに後も告げないで死ぬなんてあんまりだよ!!」
「ごちゃごちゃうるせーぞ!都合も図工も図形も関係ねえ!グダグダ言うならぶん殴るぞ!!」
「同意だ、今更そんな事言ったって状況は変わりやしない、諦めろ。」
『ま、これが現世に戻れる最後のチャンスだと思うんだな。』
「ひゃひゃひゃ…そういう事じゃ。」

「悲しいことだが、これが現実だ。」
「そ、そんなあ…」
「ま、今はこの事件を解決しようぜ、善は回れって言うしな。」
「『善は急げ』だ、『急がばまわれ』と混ぜるな。」

「いいじゃねえかそんなの。」

「ひゃひゃひゃ…それじゃあ、先ずは自己紹介じゃ。」
「僕の名前はジューダスだ、幻想界を案内する。」

『俺は…まあ見てのとおり、あのアーマーキングだ。物質界を案内する。』

「俺は剛田たけし、ジャイアンと呼ばれてるぜ。こっちの僻みやろうはスネ夫、骨川スネ夫だ。」

「うう…」
「ちなみに俺は幻想界を選ぶぜ!どんな世界か楽しみで居るからな!」
「性格でわかっていた。それにそこの僻み坊主は物質界の住人だからな…早く帰りたいと思ってるんだろう…」
『成程、つまり俺がこいつを案内するんだな。』

「ひゃひゃひゃ…あっさり決まったが大丈夫かのう…」
「大丈夫さ!」
『こっちはこっちでなんとかしておく、そのドクターストームと言うのはなにやら厄介そうだからな。」
「決まりだな。」
「それじゃあ大王さんよ!俺たちを幻想界に送ってくれ!」

『…まあ物質界へと頼む。』
「判った…」

4人を白い光が包み込み、そして…消えた。

「ひゃひゃひゃひゃひゃ…あの者達には期待しないとのお…先に過去の物質界へと参った『景清』と『たろすけ』のこともあるからのお…」
「まあ、今は…

            ─待つしかないな─

続く

 

第5話

            -幻想界 ある村-

その村は── まるで全てが死滅したような空気しか感じられなかった

その村は── 突然人が悲鳴を上げて倒れていった

その村は── 英雄を生んだ村だった

その村は── 一人の少女が最後に倒れ、村ではなくなった。



            
-第5話 蘇る悪夢-

              -幻想界 森-

「もうすぐリーレ村の筈なんだが…まるで人の気配がしないな…」
「そうですね…生きている気配が全然しない…」
「一体何が起きたんだ…無事で居てくれればいいのだが…」

森の中を動く二つの物体

一つは銀色の鎧を身に纏う男
もう一つは青いタヌキ形…ではなくネコ型ロボット

「あの…そのリーレ村ってなんですか…」
青いロボット、ドラえもんが言う。
「ちょっと知人の居る村でね、1年前の事件にも協力してくれたんだ。
 もっとも、その後にこの世界でいろいろあってね、それを解決して英雄と称えられたんだ、もっとも本人はそれを自覚していないが。」

 銀色の鎧を纏う男、アーサーが言う。

「それにその知人たちも一応あの事件にはかかわってるからな…
天空寺院を案内してもらう意味でも君にとってはいいことだからな…もっとも、先ずは村が無事かどうかだが…」

「そうなんですか…」
そういう会話をしつつ二人は歩く、そして…
「ここがリーネ村だ…もっとも今は人っ子一人居ない状態変な状況になってると見ていいか…」

村にはまるで生気がなかった、まるで村自体が死んでいるような雰囲気だ。

しかし建物も、周りの森林も特に荒れていると言う感じがしない、普通の森の中にある村だ。

「なんだろう…この違和感。」
「わからんな…少なくとも異変が起きているというのは確かだな… 一軒一軒巡ろう…」

捜索が始まる

「すいませーん!誰かいませんかー!」
「居たら返事をしてくれ!何が起こったんだ!」

必死の捜索も虚しく、最後の一軒にたどり着いた

「ここが最後のようですね…」
「ああ…どうやらそう言う事らしい…」
その時だった…

    ─オホホホホホ、何やら見覚えのある姿があるようで─

「!? な、なんだ!?」
「この声…まさか!!!」

声がしたほうに二人は顔を向ける… そこには黄色いボールのような体に手足が体から離れてるピエロが居た…

「やはり貴様か…ジョーカー!!!」

「ジョーカー…?」
「オホホホホホ、お久しぶりですねえ『白銀の騎士』、アーサー。 1年ぶりでしょうか。」

「ジョーカー!なぜ貴様が生きている!あの時ダイクロフトでクロノア君達が倒したはずだ!」

「そういえばあなたは聞いてませんでしたねえ…
 ワタクシは混乱が起こると必ず現れるんですよ、そういうお祭りが好きな身でしてねえ…」

「混乱…!? まさかあの1年前の…!!!」
「そう、その通り〜!  おや?そちらのタヌキさんは新入りですか?」
「タヌキじゃない!猫型ロボット! それに混乱ってことは僕がこの世界に来たのも…!!!」
「オホホホホ、貴方、別の世界の住人ですか。 そうですねえ… まあ、それも関係していますね。」

「ジョーカー…まさかまた敵に…」

「いやいや、残念ですがワタクシは今回傍聴人のような立場です。 見ているだけでも面白いですからねえ、どんな感じで歴史が変わるか、是非見てみたいんですよ。」

「歴史が変わる…?」
「どういうことだ!ジョーカー!」

「オホホホホ、まあ、続きはまた今度で… それでは、アーディオース!」

ボワンッ!!!

奇妙な効果音を残してジョーカーは消えた…

「何だったんだ…」
「判らない…しかし、また世界に異変が起きているというのは確からしい…」

「つまり、この村も…」
「何らかの異変に巻き込まれたらしいな…」
「なんてこった…」
「今は生き残りを探すのが先決だ…」
「ですね…入りましょう…この家に…」

そう言いつつ二人は最後の家の中へ入っていった…

           悲劇が起きようとも知らずに

続く

 

第6話

─お兄ちゃんがいなくる夢をみた─

             ─その日から村に異変が起きた─

─倒れていく村のみんな─

             ─そして私も─

          -第6話 悲劇と言う名の救済-

「誰かいませんかー!」



「やはり、この村はもう…」
「諦めちゃ駄目だ、希望は必ずある。諦めたら本当にその希望は消えてしまうぞ。」

「…そうですよね…頑張りましょう、アーサーさん!」
「ああ…勿論さ…ドラえもん君…」

家の奥へと踏み入れる二人、かすかな希望を託して捜索を開始する…

一方、その外では…

「オホホホホホ…懸命に探しますねえ…」
ピエロが一体、近くの家の屋根の上に立って二人が入っていった家を見ている。

「英雄『スタン・エルロン』…  
現在は村を離れ。別の大陸で同じ英雄、『ルーティ・カルテット』とともに孤児園を経営していると言うことを知らないのですのかねえ
…やはり白銀の騎士ともいえども年には勝てませんか…」

ピエロ…いや、ジョーカーは呟く

「それとも、孤児円の場所を聞きに英雄の妹に聞きに行こうとしたのでしょうかねえ…まあ、どちらにしても変わりませんけど。」
─そのスタン・エルロンについて面白いことがある─

「おや、アナタは…地獄で白銀の騎士を見てたのではないのですか?」
「次元がおかしくなっているんだ、嫌でも転生させられる状況だ。」
「オホホホ…段々と歴史がおかしくなり始めましたねえ…やはり未来人が次元の狭間を開放したからでしょうか?」
「…やはりそんな事が起きてたのか。」
「でなければアナタはずっと地獄で余生を送っていますよ。もっともそれに気づいた閻魔のほうでも4名ほど呼び出しましたが。」
「…あの時の関係者か。」
「ええ。それで、その面白い情報とは何ですか?『レッドアリーマー・ジョーカー』と言う名の悪魔様。」

ジョーカーがそう言うと、森の奥から赤い悪魔が現れる…

「…そのスタン・エルロンが死んだ。」
「あれまあ…それじゃあ進んではいけない方向の歴史へと進んでるんですねえ…」
「…どうやらそう言う事らしいな…」

「さてさて、歴史の改変がどこまで進み、そしていつ収まるのか、見ものですねえ。
今頃ジャンガちゃんも蘇って大喜びでもしてるんじゃないでしょうか。」

「知らん。」
「オホホホホ…同じ『ジョーカー』の名を持つもの同士、仲良くしようではありませんか。」
「我の種族に貴様のようなピエロはいない。我が従えるのはアスタロト様のみだ。」
「オホホホホ…そういえばそうでしたねえ… ああ、そっちを知ってるってことは当然…」
「…黄金の騎士か。」
「ええ、行方不明になったそうですよ、黄金の騎士『ギルガメス』。」
「…嫌な世の中になったものだ…」

「そのうち『ダイクロフト』が再び舞う時が来るのではないでしょうかね?そう、アナタの…」
「それ以上言ったら貴様を殺す。」
「オホホホホ…冗談ですよ冗談。」
「…あの家の中に奴が居るのか。」

「ええ、新入りのタヌキさんを連れてですけどね。」
「タヌキ?」
「ええ、青いタヌキです。どうやら物質界の住人らしいんですけどね。」

「ふん…ならばここで見守ろうではないか…」

 


         ─白銀の騎士が戻ってくるのを─

 

 

再び家の中へ…

「誰か居ませんかー!」
「明かりを付けなければどうなってるか判らないな…」
「僕の道具があればいいんですが…いかんせんあの次元の迷宮に落してしまって…」
「何、気にする事ではない。こういうのは勘で探すのが一番いいからな…」
「勘ですか…」
「ああ、勘だ。 …多分あの部屋にあるな…」
「暗くて部屋が何処に在るかも判らないんですが…」
「着いてきてくれ。」

「…此処だ。」
「凄い…本当にドアがある…」
「入るぞ。」
「はいっ!」

ガチャ…

ドアを開ける…そして白い光が二人を包む…
「「ッ!?」」

真っ白な世界、何もない空間にドラえもんが倒れている…

「ここは…」

前後左右上下、すべてが白に包まれた空間。そこにはただ一体、立ち尽くすロボットのみ…

「アーサーさんが居ない…どういう事なんだ!?」

その時だった…周りがセピア色に染まった村へと変わる

「な、なんだ!? 何が起きてるんだ!?」

そして村から、とある家へと変わる…

「ここは…孤児園みたいな建物かな?」

孤児園の近くで男女と子供を捕まえてる男が対立していた、近くには子供が倒れている。

「あれは…」

その時だった…男は男女を斬り始めた。

「!?」

斬られた男はもはや即死に近く、女も重症レベルだった。

そして斬った男は子供を投げ捨てて消えた。

そして、周りが白く染まる…

「ハッ!」

目が覚めれば部屋だった、近くにはアーサーが倒れていて、ベットには少女が一人眠っている…

「此処は…」

─夢から覚めたか…─

「だ、誰だッ!」
ドラえもんが叫ぶ、すると一人の男と白豹が姿を現す。

「我が名は『サブノック』、エルレイン様の配下。どうやら貴様は他世界の、そしてその未来の住人らしいな…」

「夢?あれが夢なのか! それにエルレインって何だ!それに僕がなんでほかの世界の住人ってわかる!
そして何でこんなことをした!」

「すべてはエルレイン様の、そして神の為。邪魔者はここで消えてもらう。」
「消えてたまるか!」
「武器もなく、仲間も居ない貴様が何を言う…」
「うっ…」

         「仲間もいない?仲間は今ここにいるではないのか?…」

そう言い出すとアーサーが目を覚まし、再び立ち上がった。
「!? な、何故だ!何故夢から覚めた!」
「知人が殺される夢…そんな夢を見たからさ。」
「アーサーさん!」(僕が見た夢と同じだ…)
「それに、外には『奴』が待っている…そう簡単に倒れるわけには行かない…」
「貴様! 永遠の幸福が要らないというのか!」

「永遠の幸福? ずっと眠ることが幸福と言う筈が無いだろう…」
「それに僕には、帰るべき場所があるんです!ここで倒れるわけにはいかないんです!」
「そういうことだ。それに、この異変を止めておかないと、本当の幸せなんて一生来ないだろうしな…」

「貴様ら…」

「さあ、村の人たちを帰してもらおうか。そして、『彼』を殺した人物の名を教えてもらおうか。」
アーサーが問いかける
「!?」
それに驚くサブノック
「どうやら驚いてるようですね…」

「どうやら、君たちの関係者と見ていいようだな…」
「ならば尚更此処で消すしかあるまい。」
「そうはいかないな、俺たちも此処で倒れるわけにはいかない。」
「ならば力ずくでもッ!!!」

 

カキィンッ!!!

二人の剣が交える、一つの部屋で起きる戦い

「あわわわわわ…とりあえずこの子を部屋の外に…ゲッ!」
ドアの近くには白豹が立ち構えてた。
(どうしよう…くそ…こんなときにポケットがあれば…)

「グルルルルル…」

「くそぉ────ッ!!!こうなったらヤケだああああああッ!!!」

ドラえもんが白豹へ頭突きを仕掛けに行く

「グギャ────ッ!!!」
負けじと白豹もドラえもんに突っ込む
「うおおきおおおおおおお!!!」
「グギャ────ッ!!!」

ドンッ…

白豹が、飛ばされる。

「ガアアアアアアアアアアッ!!!」

「!?」
それに気づくサブノック。そして、その隙を突いて…
「隙ありッ!!!」
カキィッ!!!
サブノックの剣が床に刺さる

「クッ…」
「さあ、村の人たちを元に戻してもらおうか…」

勝敗は明らかだった、しかしサブノックは…

「フフフフフ…」
「何が可笑しい?」
「流石白銀の騎士、どうやら腕は確かなようだな…
判った、村人は貴様らに返してやる、どうせ貴様らがどうあがいたってエルレイン様の計画には差し支えないからな…」
「どういう事だ!」

ドラえもんが叫ぶ

「そういうことだ。 去らば、異界の住人と白銀の騎士!!!」
サブノックは白豹とともにそのまま消えた…

「何だったんだ…」
「わからない…今は家を出よう…」

再び外、外にはあの二人が居た
「…やはりアンタも蘇ったか…『レッドアリーマー・ジョーカー』…」
「ああ… 無理やり転生された…」
「…俺は再びアンタを斬るつもりは無い…しかし、敵に協力するなら俺は…」

「安心しろ、俺はネビロスの下に着く気は無い…もっともほかの奴らは違うがな…」
「アンタ…まさか同族殺しでもやるのか?」
「襲って着たらな…我もそこまで残忍ではない…」

「そうか…」
「どうやらその表情を見るともう知ってるようだな…」
「ああ…スタン君の事か…」

「アーサー、歴史は改変されつつある。 もしこのまま放置すれば未来は完全に変わってしまうぞ。」
「タイムパラドックスの事か!」
ドラえもんが叫ぶ

「オホホホホ、そんな言葉があるんですか。いやあいいですねえ物質界は。」
「お前が言える立場か。」

レッドアリーマー・Jがつっこむ

「オホホホホ、そういえばそうでしたね。」
「ついでに言っておく。アーサー、黄金の騎士が失踪した。」
「!? それはどう言う事だ!」
「天空寺院へ向かえ…答えはそこにある… 俺は先にそこへ向かう」

そう言うとレッドアリーマー・Jは何処かへと飛んでいった…

「オホホホホ、それじゃあワタクシもここで退席しましょうかねえ…いろいろとどんな異変が起きてるか見にいきたいんで…」
そう言うとジョーカーも消えた…

「何だったんだ…」
「わからん… しかし、どうやら少し厳しいたびになると言うのは確定したらしいな…」
「ええ…それに僕らが今何をすべきことかも…」
「…天空寺院へ向かおう…そこに答えがあるからな…」
「村の人たちにも迷惑をかけられませんからね…」
「ああ…取り合えずノイシュタットへ行こう…天空寺院は別大陸だからな…」

その時だった…

続く…

 

第7話

            ─長い夢を見ていた─

          ─まるで毎日が平和な夢だった─

          ─何も不幸なんて来なくていい─

         ─ただ、お兄ちゃんさえ居てくれば…─

               -リーネ村 家-

これはドラえもんたちが外へ出た後の事である。
眠っていた少女が目を覚ましたところから話が始まる

「ハッ!? …」

─目が覚めた 夢の終わりは日常の終わりだった─

─最後に見た夢は お兄ちゃんが殺される夢 それも鮮明に、はっきりと…─

「何で…」

─私は確信した、お兄ちゃんが殺されたと。 殺されたと信じたくないから長い夢を見ていた。
現実から逃げていた だから村の人たちが倒れた 私が現実におびえていたから─

「…。」

─何故か床に穴が開き、壁が凹んでいる。此処で何かゴタ騒ぎでもあったのだろうか。─

「…きっと、ここで騒いでくれたから、現実に目を向けたのかな…」

─私はそう結論付けた。いや、そうするしかなかった─

「…行こう…。」

少女はベットから体を起こし、旅の身支度をした。しかし、正直必要かと思われるフライパンとお玉も用意していた。

「もしもお兄ちゃんに会えたとしても…死んでても絶対に起こして見せるんだから!」

        ─彼女は立ち上がった、大好きな兄の敵を取るために。そして、その大好きな兄に出会うために…─

              
-第7話 仲間-

 

「…天空寺院へ向かおう…そこに答えがあるからな…」
「村の人たちにも迷惑をかけられませんからね…」
「ああ…取り合えずノイシュタットへ行こう…天空寺院は別大陸だからな…」

その時だった…

「待ってください!!!」

「!?」

さっきまでいた家の方から声がした。

「あ、あの子は…」

ドラえもんが部屋の外へ連れ出そうとした少女、どうやら部屋に置き去りにしてたらしい…
「君か…スタン君の妹と言うのは…」
(アーサーさんが平然としている…知っているのかな…)

「… 敵を…取りたいんです…」
「どうやらその表情を見ると知っているようだな…」
「はい…2度も夢で見ました…」
「…兄を思う気持ちは判る、痛いほどにな。しかし、君は戦えるのか?」
「ッ!?」
「…無理はしない方がいい…それこそ敵を取る前に自分の命を取られるぞ…」
「でも!」
「でもじゃないッ!!!」



一瞬の沈黙
(何か変な事態になっちゃったような…)
心の底で思ったドラえもんだった。

           -幻想界 何処か-
二つの光が平原へと降り立つ、そして光の向こうから…二人の人間が顔を出す

「おーっ、此処が幻想界か、ワクワクするぜ!」
一人はオレンジの服を着た小太りの少年、しかし男気はある。
「遊びに着たんじゃない、探しに着ただけだ。」
もう一人は大きな仮面をつけた青年、黒い服装をしている。
「大丈夫だって、目的はわかってるよ。」
小太りの少年が答える。
「だったらいいのだがな…」
「確かここにいる俺の知人とあってその後天空何たらに行けばいいんだろ?そんなの俺でもわかるぜ!」
「天空寺院だ。まったく、いつになったら覚えるんだ。」
「いいじゃねえか。さ、探しにいこうぜ!!!」
少年が走り出す
「おい!待て自由すぎるぞ貴様!」
青年が追いかける

何処までも透き通る青い空、冴え渡る白い雲、そんな項競馬何処までも続く日はあるのだろうか…


             -幻想界 リーネ村-



「どうしても…ですか?」
「ああ…どうしてもだ…」

「ま、まあまあここは落ち着いて…」

「「無理な話だ!(よ!)」」

「… すみませんでした…。」

ドラえもん、土下座。

「どうしてもと言うなら… 俺と戦え。」
そう言い出すとアーサーはプラスチック製の剣を出した

「へ?」
固まるドラえもん

「それで勝ったら… 連れて行っても良いんですね!」
そう言うと少女は… フライパンとお玉を取り出した

(ええええええええええええええええ!?!?! お玉とフライパン!?)
心の中で突っ込むドラえもん

「フライパンとお玉… それで戦えると思ってるのか?」
「これで毎日お兄ちゃんを起こしてきたんです!だから…」
「成る程な… 行くぞ!」

二人が争いを始める

時はすでに夕刻を迎える直前だった

(そう言えば何も食べてなかったなあ…)

心の中で思ったドラえもんだった…

 

            -幻想界 リーネ村付近-

「おーれはジャイアーン、ガーキ大将ー、てーんかムーテキーのおーとこだぜー」
「ヘタクソ、辞めろ。耳障りだ。」
「んだとぉ!!!」

仮面の青年に怒る少年、しかし結局それだけだった
「まったく…お前と一緒に居るとこっちまで気が狂う、確かお前は…」

「剛田武だ、あだ名はジャイアン。俺はお前の名前を覚えてるのに何でお前は忘れちゃうんだよジューダス。」
「覚えづらいからだ、大体何なんだそのジャイアンと言うあだ名。ゴリラの間違いだろ。」
「ゴリラじゃねえ!」

「…フッ、つくづく面白い奴だ。」
「なんだとお!!! …んお?なんか道端に見覚えのあるものがあるぞ…」

道端に落ちていたのは白い半月の変なポケット、それを見たジャイアンは…
「…」
「どうした、ジャイアン。何ポケット見て硬直してる。」
「…これ、俺の知人のだ。」
「!?」
「これは…近くに居るってことなのか?」
「わからんな…まあ、今はそれを持っておけ、後々役に立つだろう。」
「立ったらいいんだけどな…。」
「後数分くらい開くけば森に入る、森を少し歩いたらリーネの村だ。」
「リーレ?」
「…リーネだ、あそこに知人が居る。」
「おお、つまり旅には仲間が必要って奴だな!」
「やはり少しは知能はあるようだな…」
「だから俺は動物じゃねえ!」

 

 

             -幻想界 リーネ村-

 


「始まってから3時間…もう日は落ちてるのに…」
2人はまだ戦っていた…
一人は危険を犯させたくないから
もう一人は敵を討ちたいから

それぞれの理由で戦っている
「迷うよなあ…危険を冒させたくもないし、だからと言って敵を採らせないわけにもなあ…」
そんな感じドラえもんが迷っている時、近づいてくるたくさんの生物

「はぁ…どうしようか…」
後ろを振り向いたとたん、ドラえもんは硬直した。 目の前にはつめの生えた変な生き物……
この世界で言う幻獣が大量に居たのである。

(何じゃこりゃああああああああああああああああ!!!)
心の中で叫ぶドラえもん
(何とかしたいのは山々だけど…二人の争いを止めるわけにも行かないし…というよりなんかかわいいんですが…)
そうこうしているうちに幻獣が襲い掛かる
「う、うわああああああああああああああ!!!」

悲鳴
もう駄目かもしれないと一人思った時、

その時だった…

バンッ!!バンッ!!
ザシュッ!!

突然幻獣の一部倒された

「え?」

「なんだなんだあ、この動物は。」
「幻獣だ、この世界で言う怪物みたいなものだ。ちなみにこいつはムゥと呼ばれる幻獣だ。」
「…意外に詳しいんだな。」
「お前が言える立場か。」
村の入り口から現れたのは小太りの少年と仮面をつけた青年。それを見たドラえもんは…

「じゃ、ジャイアン!!!」

「ど、ドラえもん!?」
「知ってるのか?」
「知ってるも何も俺の知人だよ!!!」
「なんでジャイアンはここに!!!」
「そんなの後だ! とりあえず今はこの…幻なんとかをやっつけるのが先だよ!!!」

そう言うとジャイアンはドラえもんにポケットを投げた。
「こ、これは僕の四次元ポケット!」
「道端に落ちてたぞ、気をつけろ。」
「ついでに空気砲借りてるぞ。」
「ありがとう!!! ようし… …あれ?スモールライトがない!!!」
「へ?」
「あれ?どこでもドアも、タケコプターもない!」
「一体何が起きてるんだ。」
「スーパー手袋もヒラリマントも相手ストッパーもアタールガンも桃太郎印のきび団子も
名刀電光丸もくすぐりノミもお天気ボックスもない!!!

…あ、キャンピングカプセルとグルメテーブルかけとお医者さんかばんとビックライトとショックガンと石ころぼうしはあった。

…というよりこれしかない!!!」

「何でそんなにないんだよ!」
「判らないよ! ハッ…多分あの時に…」
「あの時?」
ジャイアンが言う。

「後で話すよッ!!!それよりも今はこっちのほうを何とかしないと!」
仕方がないのでショックガンを構えるドラえもん。

「さっさと片付けるぞ、まったく会話に参加できない上に何がなんだかさっぱりだ。」
ジューダスが言う。
「勿論さ!…後ドラえもん、なんか奥で戦ってるの何。」
「後で言うよ!」

そんな感じで幻獣達は片付いた…

「…成る程な、それでこの幻想界に迷い込んだわけか…」
「はい…しかも変な鎌鼬みたいなのにも襲われて…」
「…どうやら次元の狭間が開放されたのは本当のようだな…」
「次元の狭間?」

「なんでも閻魔が言うにはものすごい悪い奴らを隔離する場所らしいぜ。」
「あーはー… しかしそれを開放したのが…」
「ああ、あのドクターストームだから驚きだ。」
「それに僕たちの町の異変…道理で未来もおかしかったわけか…」
「どんな感じ可笑しかったんだ?」
「のび太君の子孫が消えた。」

「…それ結構問題あるんじゃないのか?」
「…ありまくりだよね。」
「それで僕らが呼ばれたわけか、この事件を解決するために…」
「え?ほかにも居るんですか?」
「ああ、そっちはスネ夫と一緒に俺たちの世界へ行ったぜ。凄い泣いてたけどな、スネ夫。」
「しかし、1年前に渋谷がどうこうとかへんな島が現れてすぐ消えたのは知ってるけどまさかそんなのに関係していたなんて…」
「ある意味いい経験してるよな、俺ら。」

「知るか、そんなことよりあっちは如何するんだ?」
ジューダスが顔を向けた先ではまだ二人が争っていた…が、微妙に少女が優勢である。

「あれ、アーサーさん押されてる…」

「君…中々やるな…」
「毎日これでお兄ちゃんを起こしてきたからね!ここで負けるわけには…」
「…判った、底まで兄を愛する気持ち。しかと受け取った…」
「…!? と言うことは…!!!」
「ああ、着いていっていい…そしてスタン君を起こす時、君のそれで起こしてくれればな…」
「あ、ありがとうございますッ!!!」
「所で、君の名前は?」
「リリスです、リリス・エルロンって言います!」
「成る程、リリスちゃんか、よろしく頼む。 俺の名はアーサー、見てのとおりだ。」
「よろしくお願いします!」

「…ちょうど終わったみたいだね。」
「…だな。」
「…。」

「…おや、何か増えているのだが…」
「あれ、確かに…」

────

「ハハハ、そんな事があったのか。いやあ、すまなかったな。」
「おかげでこっちは知人に会えてよかったんですけどね…」
「ようし!とりあえず会うこともできたし、後は天空何たらに行くだけだな!」
「結局ここで一泊することになっちゃったけどね…」
「助けてもらった縁もありますから、あまり問題はないですよ。」
「それに天空寺院だってアレほど言ったはずだ、やはり貴様の知能はゴリラ波か。 …それよりも、だ。 アーサー、スタンは如何したんだ…」



一瞬の沈黙
「すまないな…どうやらスタン君、殺されたらしいだ…」
「…」

「殺された?どう言う事だ。」
「判らない…しかし、確実に歴史がおかしくなっていると言うのはたしからしいがな… 例によってギルガメス君も行方不明らしい。」
「どうやら、だんだんおかしくはなっているようだな…」
「エルレインとか言う意味不明な敵も出てるし、僕らの世界はストームが大暴れしてるし、大変だね…」
「何言ってるんだ、それをどうにかしないと最終的にドラえもんも消えちゃうんだろ?」
「まあ、そう言う事だよね…」
「だから先ずは天空寺院に行くんだろうが、理解をしろ。」
「まあ、夜は危険だからな…ご飯を食べたら今日はもう寝よう…総長から出発だ…。」
「そうですね…」

              -夜-

真夜中、ドラえもんは一人おきて道具のチェックをしていた。

「…なんで道具がこんなに消えたんだろうか…」
ドラえもんは悩んでいた、一度にたくさんの道具が消える、何回かはあるがほぼ全て消えると言うのは無かった…。

「この事件、黒幕は誰だかわからないね…」

そう思いつつドラえもんは床に入った

夜が明け、朝を迎える。そして夜になる。それが1日のサイクルだ。
しかし、そのサイクルが崩れ去るときは崩れ去ると言うことを誰も知らなかった…  

続く

 

この話は続きます。

 


 

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