ドラえもん
 のび太のコンビニ強盗 U

チェリーさん 作

 

第一話 「ライター交代のお知らせです」

 あいつら。


そう、Lとメロとニア、それにマットであった。


「・・・・・・久しぶり」


と、のび太。


「ぎゃー!! のび太っち久しぶり!!」


赤毛を振り乱してマットが叫ぶ。


「な、なんだてめーら!?」


 そんな4人に銃を向けるジャイアン。


そうだった、こいつ強盗だった。


「若干、書き方が違うのは気のせいでしょうか」


Lが相変わらず親指を口にくわえて言った。


「そうなのだ!! これからみんなに知らせたいことがある」


いつの間にか生き返っていたデッキーこと出木杉。


静香が「なんで生き返ってんだよ・・・」と呟いていたが、デッキーは構わず続けた。


「ライター交代のお知らせです」


『ライター!?』


全員の声が揃う。


「ライターって、たばこに火をつける・・・」


「ライターって、作家、つまりここでいうと作者・・・」


「ライターって、夜の野球観戦・・・」


「赤毛惜しい、白髪正解、キツネは論外だ」


上から順に、マット、ニア、スネ夫である。


キツネ呼ばわりされた上に「論外」とまで言われたスネ夫は落ち込んだ。


「作者が交代されただと・・・すずらんに何が起きた!?」


メロがデッキーの胸倉に掴みかかる。


「すずらんはどこへ行ったんだ!? まさか俺らを捨てたんじゃないだろうな!?」


「・・・捨てられたのさ。君たちは」


『!?』


デッキーは冷めた目でデスノの世界からはるばるやってきた4人を一瞥した。


そして・・・


「・・・フッ」


笑った。しかも鼻で。


「テメェェェェエエエェ!!!! 他人事だと思いやがってェェエェ!!!!」


 メロは思いっきりデッキーを揺さぶる。


デッキーはメロの腕を掴んだ。


そして、叫んだ。


「もうデスノブームは過ぎ去ったのよ!!!!」


「!? ・・・なんで・・・」


 メロの手が緩まる。


「そうよ、過ぎ去ったの。過ぎ去ってしまったモノはもう戻らない、帰らない」


「なんで・・・なんで女口調なんだよ!?」


ツッコむ所はそこだけなのか、メロよ。


「いいかいエロ・・・これからはな、銀魂とBLEACH、そしてバクマン。の時代なんだ・・・」


「エロじゃねぇよ」


「でもな、ケロ。去る者追わずで、これからの作者と仲良くやっていこうじゃないか・・・」


「ケロってなんだよ、蛙か俺は」


すると・・・


しっあわっせはぁ〜♪ あっるいってこっない♪


だぁから歩いてゆっくんっだね♪ いっちにち一歩♪ みぃっかで散歩♪


さぁんぽ進んでにっほさっがる♪


という、陽気な着うたが流れた。


「あ、電話だ」


マットであった。


「そうか・・・自分で行動しなければならないんだ・・・」


メロは呟いた。


「その歌、いい歌だな!! 元気が湧いてきたぞ!!」


「はーいもしもし? ああ、すずらんジャマイカ!! 
 え? 今PCがある環境にいないから従姉妹のチェリーが続きを書くだって?」


 どうやら電話をかけてきた人物は前の作者だったらしい。


マットは何度か相槌を打って、電話を切った。


「す、すずらんさんからなんですか?」


ニアが言う。


「ああ。なんか今PCがないらしく更新できないんだと。だから従姉妹に頼んだんだって。
 ちなみにデスノは大好きらしいぜ! ・・・今でも、な」


マットはフッと笑って見せた。


L、メロ、ニアの3人はそれを聞いて、安堵の表情を見せた。


その表情は、なんとも穏やかなものであった・・・。


「ってちょっと待てぇぇぇい!!!!」


叫んだのはジャイアン。


「お前ら、何か忘れてないか」


「・・・あ!!」


ニアが唐突に叫んだ。


ジャイアンは「キタコレwww」という表情でニアを凝視した。


・・・のも、束の間。


「ガンダムOOを録画するのを忘れてました!!」


ズゴォォォッ!!!!


ニア以外のみんなは盛大にコケた。


「い、いや・・・そうじゃなくてよォ・・・」


「きゃあ!!」


今度は静香が叫んだ。


「人魚姫を録画するのを忘れてたわ。ついに母親の正体が父親にバレちゃうのよ!!」


またまた盛大にずっこける静香、ニア以外のみんな。


「そうでもねーよ!! 録画ネタはもういいんだよ!!」


ジャイアンが言うと今度は、


「・・・あ」


Lが冷静に言った。


ジャイアンは今度こそ、という目で見た。


「今日は黒執事の新刊が発売される日でした。忘れてました」


またまた盛大にコケるみんな。


「いい加減にしろ!! 俺が誰だかわかってんのか!? 強盗だぞ強盗!!」


ジャイアンは銃をぶんぶんと振って叫んだ。


そしてスネ夫が一言。


「え? 合コンだって?」


「いい加減にしろー!!!!」


ジャイアンのコンビニ奮闘記はまだまだ続く・・・と思う。


第二話へ(続くの!?

 



〜あとがき〜

チェリー(以下チェ)「はぁー、疲れました」

L「お疲れ様です」

チェ「やあL。これからこれを書いていかないと思うと、プレッシャーがかかるよ」

L「まあ、チェリーさん流でいいんじゃないですか。・・・思ったより文才がなかったですが」

チェ「ん? 何か言った?」

L「いえ、何も」

チェ「次回もがんばっていこう!!」

L「はいはい・・・完結できればいいですね、これ」

チェ「完結させるよう努力します・・・」

〜END〜

 

第二話 「ワンパターンは読者に飽きられるぞ」

ジャイアンが強盗として店に入ってきて、早くも1時間が経とうとしていた。


「強盗ですか。困りましたねぇ」


アイスキャンデーを勝手に取り出して舐めながらLが言う。


しかし、なんでだろう・・・まったく困ってるように見えない。


「おま・・・名探偵だろ!? 俺をタイーホしようとか思わねーのかよ!」


「タイーホなんて警察の役目です。ってか、名探偵というモノは謎の密室殺人事件だとか手まり唄殺人だとかの謎を解く人ですよ。
 ・・・強盗なんてチンケな事件にいちいち謎解きなんて必要ないでしょう。しかも犯人もうわかってますし」


思いっきり面白くなさそうな顔で答えるL。


「剛田武・・・つまらない男」


「うるせーよガンダムオタク!!」


ニアが半目で言うのに対し、ジャイアンがツッコむ。


その横でメロ床に座り込んではため息ばかりついていた。


「はぁ・・・」


「どうしたよ、メロ」


デッキーが横に座る。


「お前・・・さっき、『これからは銀魂とBLEACHとバクマン。の時代だ』って言ったよな」


「ああ、言ったとも!!」


「デスノの時代はもう終わっちまうのか・・・」


「いや、ちょっと訂正させてくれ」


メロは伏せていた顔をあげてデッキーを見た。


「BLEACHはナシだ」


「はぁ!?」


「よく考えてみろ。ああ、そうだ、ここには雑誌もあるんだったな。今週のジャンプを見てみよう」


デッキーは雑誌コーナーからジャンプを一冊持ってきて、メロの前で広げる。


「えーと・・・あ、これだこれだ。ところでメロ、お前・・・BLEACHは読んでいるか?」


「いや、あんまり読んでないけど」


「そうか、正解だ」


「は!?」


〜ここからはBLEACHを思いっきりアンチすると思われるので、BLEACHファンは今すぐお戻りください〜


〜ここから先は自己責任です〜


「あのな、BLEACHはな、ワンパターンだ」


「わ、ワンパターン・・・」


「そう。ワンパターンは読者に飽きられるぞ」


デッキーはカントリーマアムを貪りながら言う。


「具体的には?」


「まあ、とりあえず修行するわな。修行しますー、敵が現れますー、戦いますー、ピンチですー」


手拍子を打ちながらテンポよく話すデッキー。


「んで、味方が現れますー、またはパワーアップしちゃいますー、敵がなんか帰りますー、
 『覚えてろYO!!』、また修行ですー、的なテキーラ」


「的なテキーラ!? 初めて聞いたぞ」


相変わらずツッコミポイントがズレているメロ。


「うんうん、確かにブリチーはワンパターンだと思われます。あと無駄に話を引っ張りすぎです」


口を挟んできたのはニア。


「に、ニア・・・お前、ブリチーって、おま、読んでたのか・・・」


「はい。マットに無理やり貸し付けられてました。なんなんですか、あれ。いきなり人物が増えて整理するのに大変でした」


ガンダムのフィギュアをいじりながら言うニア。


腕が変な方向に曲がっていたりするのは気にしない方向で。


「後、破面編ですが長すぎです。なんであそこまで引っ張るのかわけわかりません」


「ニア・・・君、意外と毒舌なんだね。もっと大人しい子かと思っていたぜベイベ」


「ほっといてください。・・・あと、女の子がさらわれて助けに行くっていう話もありがちすぎて面白くないです。・・・剛田武レベルです」


「関係ねーよ!!」


ジャイアン、思わずツッコむ。


「それに、辻褄が合ってませんね。あと、やたら巨乳キャラ多すぎです。スイカですかあれは。最近は貧乳ファンが多いんですよ」


「ニア・・・君、意外とエロいんだね。もっと純粋な子かと思っていたぜベイベ」


さっきと似たようなセリフを言うデッキー。


「うるさいです。・・・あと無駄にキャラが多いですね。野比のび太辺りなんかは誰が誰だかわからなくなるんじゃないですか」


ニアはちらっとのび太を見たが、のび太はスネ夫と話していて聞こえてなかったみたいだった。


「ふ・・・これではデスノを超えることなど無理ですね」


不敵に微笑むニアは、なんか怖かった。


すると、もう一人、客が来た。


そいつは・・・この時代にいるにはふさわしくない奴だった。


第三話へ


〜あとがき〜

ニア「はい!あとがきです!!」

メロ「ニア、本当に作者があとがきを任せると言ったんだな?」

ニア「本当ですよ、まったくしつこいですね」

メロ「で、今回の話についてどう思う」

ニア「ただ単にブリチーをアンチしたかっただけなんじゃないでしょうかね?若気の至り的なテキーラ」

メロ「だからなんなのそれ!! 流行ってんのか?」

ニア「いいえ流行ってません。それにしても本当に文才がないですね」

メロ「それは同意する」

ニア「第三話、誰が登場するんでしょうか」

メロ「知らんな・・・というか、さっきからクローゼットから物音がするんだが」

ニア「き、気のせいですよ・・・ささ、あとがきはこれくらいにしましょう」

メロ「怪しいな・・・(クローゼットを開ける)うわぁぁあ! ニアぁ、作者が縄でぐるぐる巻きにされて・・・っていねーし!!」

チェ「に、ニアが・・・『あとがきは出なくていいです』って・・・」

メロ「やっぱあいつが犯人か!!」

〜END〜

 

 

第三話 「何年後かに分かるよ」

 その人物は、なんと野比ノビスケだった。


「いらっしゃい・・・あれ? なんだかどこかで見たような・・・」


店長のドラえもんが呟いた。


ノビスケはのび太の所まで行って、手紙を渡した。


「はい、のび太君」


「!?」


のび太は驚いた顔をして手紙とノビスケの顔を交互に見た。


ノビスケは「これでコラボが・・・」と呟くと、店を後にしようとした。


「ちょ、ちょっと!!」


叫んだのは静香。


「あ、あなた・・・誰だっけ?」


「・・・何年後かにわかるよ」


ノビスケは静香に向ってそう言うと、本当に店を去ってしまった。


 のび太はしばらくぼーっとしてたが、慌てて手紙を開けた。


「高校時代ののび太へ・・・差出人は・・・未来ののび太!? ってことは・・・あれは・・・ノビスケ?」


「の、のび太君、とりあえず手紙を読んで!」


ドラえもんが言う。


(手紙の内容は後日BINGOさんの作品で描かれるかと思います)


「・・・と、とりあえず整理しましょう」


静香が落ち着かせて言った。


と、いうわけでデスノメンバーはすっかり蚊帳の外であった。


1時間後・・・


なんとか話をまとめたみんな。


とりあえず手紙の件は置いておくということになった。


「えーと。と、とりあえず何の話だった?」


スネ夫が仕切りなおそうとして声をかけた。


「つまらない剛田武がつまらない強盗ごっこなんかをしてつまらない展開になったんです」


ニアが言う。


「つまらない連呼しないでくれる!?」


「っていうか私が思うに、前回の話いらない気がします」


ニアにツッコミを無視されたジャイアンが「シカト!?」と叫んでいたが無視する。


「ん〜、なんか作者が言うには・・・」


マットが回想するように上を見上げた。


『第二話ではちょっと遊んでみた。遊んでみた結果がこれさ♪』


「だってさ」


「♪をつけるなよ!!」


メロはツッコミが下手らしかった。


「おま、どうしてそういう細かいポイントしかツッコめないんだ!?」


ジャイアンが言う。


「だって俺A型だもん」


「そう言う問題!?」


「そう言う問題だ」


自信たっぷりに言うメロ。


「遊んだ結果って・・・小説をなんだと思ってるんでしょう?」


「カスだとしか思ってないんじゃね」


「最悪です。作者のバカ」


「つーかまだ第三話だろ? いつ終わるんだ? これ」


「予定としては第十話で終了予定ですが・・・そこまでどう話を展開させるかが問題です」


「ん〜のび太っちに謎の手紙が届いた辺りから俺的に帰りたくなってきたんだけどさ」


「手紙については触れないようにとさっき言われたじゃないですか。空気読めクソマット」


「酷い!!」


ニアとマットが裏話を繰り広げていく一方で・・・


「そういえば俺は強盗だったんだ!! スネ夫、さっさと手を挙げろ!!」


やっと強盗らしさを取り戻したジャイアン。


「ていうか・・・今更ですか、武さん」


「うっ・・・・・・」


Lに痛いところを突かれてしまったジャイアンであった。


第四話へ


〜あとがき〜

チェ「大変だ大変だ」

マット「どうしたんだよ、枕とやかんなんて持っちゃって」

チェ「つまり、それほど大変だということ!」

マット「で、どうしたどうした〜よければこのクソマットが聞いてあげよう」

チェ「自分でクソって言っちゃった!? ・・・第四話のネタがない!」

マット「強盗についてもっと触れようよ。そうすればネタができると思う」

チェ「なるほどねぇ・・・頑張るわ」

マット「単純だなおい」

〜END〜

 

 

第四話 「宿題なら後でやるからさぁ」

「っていうか、あたしそろそろ帰りたいわ」


 静香が言った。


「うん・・・僕ももう帰りたい」


 のび太も呟く。


セミの鳴き声がやたらと響いていた。


外は太陽が照りつけていて、汗をぬぐいながら歩いているサラリーマンもとても暑そうだった。


「暑そうだな・・・こんな日はプールにでも行きてーなぁ・・・」


マットがそんなサラリーマンをコンビニのガラス越しに見つめながら呟いた。


「よし! プール行こう」


 店を出ようとするのび太。


「ちょ、待て! 店を出るな!!」


ジャイアンが銃を向ける。


「えぇ〜? 宿題なら後でやるからさぁ」


「じゃあ、帰ったらちゃんと宿題を・・・って違ぇよ!! お前の宿題とか興味ないわ!!」


「じゃあなんだよ」


「俺は強盗なの!! 何回言えばわかるんだ!?」


のび太は渋々入口から離れた。


「何よ!!」


静香がキレた。


「なんで罪もないあたし達がこんな面倒な目に合わないとなんないのよ!?」


 ブチ切れた静香はワインの瓶を床に叩きつける。


広がる赤い液体。


「ワインを無駄にするな!!」


ジャイアンも負けじと怒鳴ると、フーとため息をついた。


そして、


「だからさー・・・なんでこう、怯えないわけ?」
と、呆れ気味に言った。


ジャイアン以外のみんなは顔を見合わせる。


ドラえもんがおずおずと、


「もしかして、もっと怯えてほしかった?」
と、尋ねた。


「いや・・・まあ、その方がよかった・・・けど」


ジャイアンが曖昧に答えた。


それを聞いたスネ夫は、ジャイアンを店から追い出した。


「おい!?」


「ちょ、もう一回最初からやって!」


スネ夫が言う。


「は!?」


「いいから、最初から!!」


ジャイアンはわけもわからず、店の中に入る。


そして、最初よりいくらか小さめな声で、


「手を挙げろ」


と、言った。


『うわぁぁぁ』


棒読みで驚くみんな。


「やい、金を出せ」


ジャイアン、銃をスネ夫に向けて脅す。


「うわあぁぁ、許してくださいぃぃ」


無表情で、おまけに棒読みで言うスネ夫。


後ろではメロが、


「うわあ。強盗だ。どうしよう。警察だ」


と、これまた棒読みで言っていた。


耐え切れず、ジャイアンがまたキレる。


「だぁぁぁ!! なんだこの小学生並の演技は!?」


「怯えてほしいと言ったから怯えてみましたー」


「怯えてみましたー、じゃねぇよ!!」


スネ夫に思いっきりツッコむジャイアン。


「もういいよ、俺帰るよ」


ジャイアンは疲れた表情で店を後にしようとした。


「ちょっと待った!!」


呼びとめたのはデッキー。


「散々僕らを店に閉じ込めておいて、いざ都合が悪くなったら帰りますだ? ふざけるな!!」


「えぇ!?」


この後、ジャイアンはみんなから集団リンチを食らいました。


第五話へ



〜あとがき〜

チェ「さあ、ついにテストまで約二週間よ!」

メロ「おま、大丈夫なのか?」

チェ「大丈夫! ・・・多分」

メロ「多分ってなんだよ!!」

チェ「日本史は捨てるから!」

メロ「ちょ、頑張ろうよ!!」

チェ「英語は絶対90点取るわよ。汚名卍解よ!!」

メロ「返上、な。汚名を挽回してどうする。しかも漢字違ぇよ」

チェ「よーし。頑張るぜ」

メロ「日本史もちゃんとやれよ!?」

チェ「考えておこう」

メロ「その考える時間が無駄なんだよ!!」

〜END〜

 

この話は続きます。

 


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