ヘル・ドライブ

僕の未来さん 作

 それは日曜の午後のお話。

ガラガラ のび太のパパ「のび太!ドラえもん!」

のび太「あ、パパ 何?」

のび太のパパ「へへへ…じゃん!」

のび太のパパは自信満々に免許証をのび太達に見せた。

のび太「あ!パパ!!」

ドラえもん「とれたんだ…」

のび太のパパ「僕だって!やるときゃやるんだぞ!!それから二人とも庭へ来てみろ!」

 

―野比家の庭―

のび太のパパ「どうだ!のび太、ドラえもん」

ドラえもん「すごい!赤いスポーツカーだ!!」

のび太「どうしたのこれ!?」

ドラえもん「レンタカー?」

のび太のパパ「ん?ん〜まあ〜そうだな!というわけで今からお台場へドライブに行くぞ!!」

ドラえもん「わーい!ドライブ!ドライブ!」

のび太「だ、大丈夫、パパ…?」

のび太のパパ「大丈夫だよ!二人とも車に乗り込め!」

 

のび太のパパ「……」

ドラえもん「どうしたの、パパ。早くエンジンかけてよ。」

のび太のパパ「わ、分かった!」

カチッ ブオ〜〜〜

のび太のパパ「よ、よ〜し…発車!!」

ブオーーー! ガシャーーーン!

のび太「わーーー!パパ、何バックしてんだよ!!」

のび太のパパ「うるせー!やりたくてバックしたんじゃねーや!!」

のび太「何キレてんだよ!!」

 

そんなこんなでやっと出発できた。

ブオーーー

ドラえもん「何だパパ運転うまいじゃん」

のび太のパパ「そうだよ!僕はもともと運転うまいんだよ 横で先生がうるさく言うから悪いんだよ…」

のび太「あれ?あそこの車 スネ夫とスネ夫のいとこだ!よーし、パパ、追い抜いちゃって!!」

のび太のパパ「了解!」 ブオー

スネ夫「ん?あ!のび太!!」

のび太「お先にーーー♪」

ドラえもん「バイバーイ!」 ブオーーー

スネ夫「むむむむ……のび太のくせに乗り物に乗るなんて生意気だ!!スネ吉兄さん!!」

スネ吉「もち!分かったぜ!」

 

ブオーーー スネ夫「へっへーーーん♪」

のび太「ああ!くそ!!パパもっとスピード出ないの!?」

のび太のパパ「これ以上スピード出したら違反になるよ……」

ドラえもん「一生いいことしかしないつもり?」

のび太のパパ「…おっしゃああああ!!!!!」 ブォオオオオオオ

スピード200キロオーバー

 

ギュイーン スネ吉「うわああ!!」

スネ夫「ガ、ガードレールにぶつかる!!!」

ドガーーーン

のび太「ざまあみろ!!」

 

数分後

ドラえもん「せっかく気分良かったのに渋滞かよ…」

のび太「つまんないな…」

のび太のパパ「仕方ないさ その間ラジオでも聞こう」

カチッ ラジオ「ぬ〜すんだバ〜イクでは〜しりだす!」

のび太のパパ「おお!! 尾崎か いいねぇ!!」

ラジオ「番組の途中ですがニュースをお伝えします。

     今日午前10時21分頃、東京都練馬区○×教習所において 教習を受けていた男が突然怒りだし、教員に右ストレートを食らわせて気絶

     させたうえに、その教員の赤いスポーツカーを奪って脱走しました。

     その男特徴は35〜40歳ぐらい やや中年太りで…」

のび太のパパ「ニュースは面白くない!次へ行こう!」

カチッ ラジオ「あ じゃ ぱーー! さらにっ あ じゃ…番組の途中ですが…」

カチッ ラジオ「ブンブンブ、ぶ〜ん、黄色いバカン…東京都練馬区の教習所において…」

カチッ ラジオ「SI! お〜れたちはいつ…やや中年太りの男が…」

のび太のパパ「ラジオは面白くない!!」 カチッ

のび太「……」

ドラえもん「……」

のび太のパパ「ど、どうしたんだ?二人とも」

のび太「パパ…この車って…」

のび太のパパ「な、何を言ってんだ!ぱ、パパが盗難なんてするもんか!ハハハハ!ハハハハ!!」

のび太「正直に言って!」

のび太のパパ「…怒らない?」

のび太「怒らないから」

のび太のパパ「お尻ペンペンしない?」

のび太「するか!アホ!!」

のび太のパパ「……やっぱ言わない」

のび太「本当のこと言わないとこないだ会社の女の人と高そうなレストランに言った事ママにチクるよ。」 「盗みました!!」

のび太「パパ!何でそんなことを!」

のび太のパパ「ママに色気がないから……」

のび太「そっちじゃねえよ!車の事だ!」

のび太のパパ「だって、教習所の先生はいきなりキレだして『お前は死ね!!』とか言ってくるんだもん……だから、ついカッとなって…」

のび太「ついやっちゃったって事か…って何考えてんだよ!!」

ドラえもん「まあまあ、子供のやった事だよ。」

のび太「大人だよ!!」

ウーウーウー

ドラえもん「?何の音だ?」

「そこの赤いスポーツカー!今すぐ停まりなさい!」

のび太「け、警察だ!!」

「今すぐ自首しなさい!今なら『死刑』で許してやる!

のび太「死刑で許してやるって、そのうえに何があんだよ!!」

のび太のパパ「ど、ど、ど、ど、ど、ど、どうしよう……(滝汗)」

ドラえもん「パパ!!……そこのわき道から逃げよう!」

のび太のパパ「ラジャー!! ブオーーー

のび太「うわああああ!バカ!これ以上逃げたら死刑以上の苦しみがあるんだよ!!」

「よ〜し、どこまでも逃げきれると思うなよ…」

 

……

ブオーーー

のび太のパパ「のび太!ドラえもん!今から、レインボーブリッジわたるぞ!」

ドラえもん「おお!生で初めて見る!」

のび太「本当なら、すごくうれしいのに…」

のび太のパパ「ギャーーー!」

のび太「どうしたの パ…ギャアアア!!」

「さあ!君たちの逃げ場は無いぞ!!」

ドラえもん「レインボーブリッジ封鎖されてる!」

のび太のパパ「は、はさみうちだ…」

のび太「パパ!さっさと自首しちまいな!」

のび太のパパ「バカを言うな!自首したって殺されるんだったら、なおさら…」

ギュイーン ドーン

のび太「橋から飛び出した!」

のび太のパパ「殺されるくらいなら、自ら死ぬ方を選ぶ!」

ドラえもん「さすが日本男児!」

のび太「な、何で、僕まで…うわあああ!!!……」

 

……

のび太「う、ううううん…泳げない…」

ドラえもん「のび太君、のび太君!起きなよ、もう12時だよ!」

のび太「ハッ 僕の部屋! 夢か 良かった…」

ドラえもん「何か悪い夢でもみたの?」

のび太「うん、パパが運転免許をとって…」

ガラガラ のび太のパパ「のび太!ドラえもん!」

のび太「あ、パパ、何?」

のび太のパパ「へへへ…じゃん!」

のび太のパパは自信満々に免許証をのび太達に見せた。

のび太「あ!パパ!」

ドラえもん「とれたんだ…」

のび太のパパ「僕だって!やるときゃやるんだぞ!それから二人とも庭へ来てみろ!」

のび太「ギャーーーーーー!!!!!!」

感想

ドラえもんのパロディではあまり見られない、のび太のパパの暴走が面白いですね。
あと、警察の「今すぐ自首しなさい!今なら『死刑』で許してやる!」が爆笑物でした。
ミサイル研究所 10点
パロディ面白いですね!

ケイジ

10点

小説感想用フォーム

名前

メールアドレス(任意)

感想 


戻る

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!