第四十七章
「ルーツ オブ
アルティメッ
トシイング」
(記:抹消さん)
「「アルティメットシイング」か…」
爆発された「アルティメットシイング」育成室の残骸をただ呆然と眺めながらぼそりとつぶやき始めた。
「アレは私が第2次世界大戦時、動物兵器部部長に任命されていた時にナチスの破棄書類の残骸の中から偶然見つけた
「究極生物計画」の一部から始まったんだよな…。」
無残な残骸の前に部下たちが総動員で消火活動を始める中、隊長が一人だけしゃがみこみ昔話を思い出し始める。
そして、バベンスキーの口からも同じことが吐き出される。
バベンスキーは言う、
「お前の脅威はソビエトでは「鬼」と日本語の発音のままで言われていたよ。
なぜならお前のやり口はむごかったからだ。お前にはある技術がある。サバイバル技術だ。サバイバル技術とは銃器等を
持ちいらず敵陣へと潜入し、任務を成し遂げる技術だ。お前はたしかそこらにある石でも枝でも武器にしたようだ。
石は相手の頭を貫き脳みそをもらさせ枝は首の動脈部分を的確に貫いた。そして、素手で人の首を360度回転させ首を
引きちぎり、肋骨の間から指を5本全部突っ込んだり、腸を生きたまま引きずり出したり、そしてそれを実行してからの顔は
とてつもない達成感で顔がゆがむほどの笑みだったらしい。お前が攻めてくるというだけで俺は小便がちびりそうになったよ。
そして情報で得た時間、おまえはやって来た。」
ジムは言う
「アレは確か冷戦時代、ソビエトが「究極生物計画」の資料を得て現在極秘研究所で作成中だという情報を得て、
さっそく日本で捕まえた超人というべき能力を手に入れしもので組んだ特抜小隊を送り込んだな。
やつらは本当に敵に回したら恐ろしかった。
やつらは私たちが仕込んだ殺人マシーン、そしてサバイバル技術の達人。
今考えてみると、あいつら以外に適任者がいなかったことを思うよ。ソビエトにも化け物を数匹飼っていたからな。」